2017年8月7日 更新

【京都近代建築めぐり】アマチュア天文家の聖地!日本天文学の礎を築いた天文台を特別公開☆京都大学「花山天文台」

「京の夏の旅」と題して、京都市観光協会主催で「近代の名建築」や「眺望」「庭園の美」などをテーマに、通常非公開の文化財をこの夏期間限定で特別公開中。その中でも、天文ファンの聖地とも言えるスポット・花山天文台へ行ってきました。

アクセスはタクシーかシャトルバス利用で

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じつは私がかつて通ったことのある学校の校歌の歌詞に登場し、存在は知りつつ行ったことなかった京都大学「花山天文台」。夜の天体観測イベントで年に数回一般公開されてたりしますが、こんな一定期間昼間に特別公開される機会は初めて。

もともと建物好きでもあったので、これは行かない手はないな、と。
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アクセス方法は無料シャトルバスかタクシーのみ。マイカーは禁止。そのシャトルバスは地下鉄・東山駅の1番出口から出発。
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こんなマイクロバスに乗って行きます。
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三条通から東山ドライブウェイ経由で東山連峰の山中へ。視界がだんだん開けて青蓮院大日堂や将軍塚を越えさらに進む。ちょっとしたハイキング感覚(笑)
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途中、阿含宗の建物がいくつもあり、昔山登りでこの辺りに来たときにはここまででもなかったように思いましたが。勢力拡大ぶりに驚き。
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およそ10分程度の乗車後、到着。
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こちらは京都大学の研究施設になります。
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ここが入り口。少し歩きます。やっぱりハイキング感覚です。セミがギャンギャン鳴いてたり、カブトムシ臭がしたり。意外とヤブ蚊がいたりもするので、虫よけスプレーあったほうがいいかもしれません(笑)
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程なくして、ドーム型の建物が見えてきます。
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昭和4年、日本で2番めに設立された大学天文台。日本天文学の礎を築いた場所ともいえます。
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もともと大学内で天文観測をしてたところ、当時まだ今ほど民家もなく照明もない時代、標高それほど高いわけはない花山でしたが、天体観測をするのに最適なロケーションということでこちらに天文台が建てられました。
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本館の中へ。円柱系の建物に沿った階段を上る
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そして、ドーム内。中央に45センチの屈折望遠鏡。国内で3番目の口径。
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自転に合わせた望遠鏡の回転にはこんな重りを使った旧方式。
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この木造ドームは川崎造船所が建設。
実際の観測にはこのスリット部分を開放して行われ、ドームの回転は自動となります。かつては火星観測が行われ、現在では年に数回の天体観望会などに使用。
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ドームの外からは大阪あべのハルカスもぼんやりと確認できます。
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独特のフォルム。近代建築様式という視点からも、面白い建物。
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さらに本館の向かいにはさらに小さいドーム型の別館があり、現在も太陽観測に使用されています。その横には開設当初に建てられた「歴史館」。大正から昭和の様式木造建築として貴重な建物。現在は天体観測資料が展示されています。
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昔はここを子午館と呼び、天体の動きをもとに正確な時刻を知るための観測がなされた場所。
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こちらは平屋根。回転式手動のレバーで屋根を開閉移動させて観測を行っていました。雨が降り出したら大急ぎで屋根を塞いだそうです(笑)
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かつて、ここで観測した月面に関するデーターをアメリカに提供し、それをアポロ計画(NASAによる人類初の月への有人宇宙飛行計画)の際に活用されたそうです。その御礼として贈られた人類初の月面への一歩となったアームストロング船長の足型灰皿が展示。そんな歴史的瞬間にも、この施設が関わっていたことに驚きと感動も。スゴイ施設だったんだなぁと。

貴重な特別公開。またいつもとは違った京都観光が楽しめるスポットといえます。ぜひ、この機会お見逃しなく!

花山天文台 へのツイート

詳細情報

住所:京都府京都市山科区北花山大峰町17
電話番号:075-581-1235
公開期間:平成29年7月8日(土)~9月30日(土)
公開時間:10:00~16:00
料金:大人800円 小学生400円
関連サイト:https://www.kyokanko.or.jp/natsu2017/natsutabi17_01.html#04
シャトルバス時刻表:https://www.kyokanko.or.jp/natsu2017/jikoku.html
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