2022年1月27日 更新

【京の冬の旅】冬の旅40年ぶりの公開。襖絵や降りつくばいなど見所多数「西陣 興聖寺」【特別公開】

通常非公開寺院の貴重な特別公開。事前予約制で、3月18日(金)までの開催。予約が優先されますが、当日受付で空きがあれば、拝観可能です。

西陣 興聖寺 貴重な特別公開

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興聖寺(こうしょうじ)は西陣にある臨済宗の寺院です。武将茶人・古田織部ゆかりの禅寺で、「織部寺」とも呼ばれています。通常非公開ですが、この度、京の冬の旅で40年振りに公開されています。境内の様子と、見どころなどを紹介します。

特別公開詳細について

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~第56回京の冬の旅 西陣興聖寺 特別公開~
※事前予約優先。当日受付で空きがあれば拝観出来ます。
開催日程 2022年1月8日(土)~3月18日(金)
主催者 京都市・京都市観光協会
拝観時間 10::00~16:30(16:00受付終了)
料金 大人(中学生以上)800円/小学生400円
アクセス 京都駅から地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅下車、①番出口から徒歩約13分
京都駅から市バス9系統「天神公園前」下車徒歩約1分
関連ページ https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=5636
予約フォーム https://select-type.com/rsv/?id=0KHmNVvvr10&c_id=188664
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風情ある山門。菱形の敷石が印象的なアプローチが魅力的です。
山門付近で拝観料金を支払い、入山します。
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山門をくぐり、正面には本堂があります。元々は仏殿として建てられましたが、現在は本堂として使用されています。街中の寺院としては、境内が広大な印象です。
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拝観はガイドさんの解説付で、まず本堂へ案内されました。本堂内には御本尊の釈迦如来や、達磨大師、弥勒菩薩が安置されていて、天井には雲龍図が絵が描かれています。
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拝観順路を進み、方丈へ。
こちらは襖絵の「青波 せいは」です。
海中写真家 杏橋幹彦氏の作品。
運よくご本人が拝観されていて、お話が聞けました。
20年前フィジーで撮影。フィルム時代のデータだそうです。水神として描かれた雲龍図がある本堂を向いていること、古田織部の命日6月に撮影されたこと、作品の一部分が龍のように見えるなど、不思議なご縁を感じると仰っていました。
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ダイナミックではありますが、眺めていると、どこか優しさを感じたり、心が落ち着く作品でした。
襖絵としては、非常に斬新で、見る価値のある襖絵だと思います。
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方丈の天井には美しい四季の天井画があり、来場者の目を楽しませてくれます。
興聖寺の4人の檀家さんが描かれたそうで、春の桜、夏の竹、秋の紅葉、冬の雪と日本の四季を表現されています。襖絵とも調和を感じました。
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方丈前の庭園です。
苔むしたお庭で、冬の静寂感を感じ、見ていて落ち着きますが、なんと紅葉が残っていました。
紅葉のピーク時には、美しい姿が楽しめたのではないでしょうか。
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庭園内の通路が、小さい石と四角い敷石が織り交ざっていて、こちらも斬新。
池に流れ込む小さな滝が、お庭のアクセントになっている印象です。
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降りつくばいです。
非常に珍しいつくばいで、個人的には初めて見ました。掘られた地面にらせん状の石段があり、降りた先には手水鉢ががあります。
茶室の前にあるので、こちらを通って茶室へ入室したのでしょうね。それにしてもユニークです。
そばにあるのは、織部灯篭と木は紅葉のようで、春から秋までそちらの景観も楽しめそうです。
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茶室雲了庵。
織部の院号から名付けられた茶室で、織部の木像が安置されています。
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雲了菴側の庭園です。茶室までの道と、途中に手水鉢があり、その横の灯篭も、織部灯篭かもしれませんね。
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今回は西陣興聖寺を紹介しました。
通常非公開なので、この度の特別公開は貴重な機会だと思います。
見所が多い寺院ですので、この機会に立ち寄られてはいかがでしょうか?

興聖寺 on YouTube

スポット情報

名称:臨済宗 興聖寺
住所:京都市上京区堀川通寺之内上ル
関連ページ:http://www.ko-sho-ji.jp/
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