JR京都線と新幹線に挟まれた名水
南区、京都駅八条口からJR線に沿って西へ行った場所にある神社『六孫王神社』。清和源氏の始祖・源経基を祀る源氏ゆかりの神社。この時は6月半ばの紫陽花シーズンでした。
そして、境内は東海道新幹線に隣接し、参拝中ものぞみらしき車両が疾走する様子を見ることができたり（笑）
そんな神社のまわりに咲く紫陽花伝って北側、新幹線高架をくぐり、さらに進むと公園があり、その向かいに鬱蒼とした緑と鮮やかな紫陽花の中に隠れるように存在する小さな祠。
さらに、その祠の背景にはJR京都線があり、この時は貨物列車が通過中でした（笑）ちょうど新幹線とJR京都線に挟まれ、死角になったような場所。
こちらは『兒水不動明王堂（ちごのみずふどうみょうおうどう）』で、かつてこの場所に「大通寺（だいつうじ）」というお寺があり、境内に名水「兒ノ水」が当時と変わらずにこの場所にあったことを物語っています。
大通寺は鎌倉幕府、３代将軍・源実朝の妻・西八条禅院（信子）が、亡夫の菩提を弔うために建立したお寺。さらに現在の源経基を祀る六孫王神社を鎮守社としていました。江戸時代・元禄年間には広大な寺領を誇り、塔頭も多数建立されていました。
それが1868年の神仏分離令後の廃仏毀釈により、六孫王神社と大通寺は分離され、1912年の国鉄東海道線敷設工事に伴い、大通寺は井戸だけを残し九条大宮に移転。
大通寺は鎌倉幕府、３代将軍・源実朝の妻・西八条禅院（信子）が、亡夫の菩提を弔うために建立したお寺。さらに現在の源経基を祀る六孫王神社を鎮守社としていました。江戸時代・元禄年間には広大な寺領を誇り、塔頭も多数建立されていました。
それが1868年の神仏分離令後の廃仏毀釈により、六孫王神社と大通寺は分離され、1912年の国鉄東海道線敷設工事に伴い、大通寺は井戸だけを残し九条大宮に移転。
井戸自体移転することができないこともあり、こうして現在も兒水不動明王堂として信仰を集め、特に眼病に霊験があると伝わっています。この時ちょうどご近所らしき参拝者の方が掃除や献花をされ、見頃の紫陽花をお供えされていました。ちょうど岩場の中央に兒水不動明王像が鎮座し、その傍らには古い手押しポンプがあり、今でも名水衰え知らずの様子でした。
線路に挟まれた場所にひっそり残る名水井戸。周辺の様子は当時と比べ見違えるように変わりつつ、井戸だけがかつての様子を今に伝えていますね。
線路に挟まれた場所にひっそり残る名水井戸。周辺の様子は当時と比べ見違えるように変わりつつ、井戸だけがかつての様子を今に伝えていますね。
詳細情報
名称：兒水不動明王堂
場所：京都市南区八条町
場所：京都市南区八条町
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