2019年3月11日 更新

今後予約が取りにくくなりそうな北大路の京料理店「悠々(ゆうゆう)」

北大路駅から徒歩数分、本格和食店「悠々(ゆうゆう)」でランチなり。ランチは予約制なのでご注意ください。

本格和食をお手軽に

 (146963)

和食を食べ歩いている人ならご存じだと思われる「北大路おたぎ」の跡地に出来た、昨年8月オープンのニューカマー。おたぎは夜コース2万円のみの高級店に生まれ変わったのですが、悠々はランチ¥5000というお手頃価格なのだ。

で、これまた二週間ほど前に電話予約。冷たい小雨そぼ降る中やってきた。地下鉄北大路駅から徒歩2分ほどの駅近なのが、こういう時にありがたい。
 (146964)

店内の雰囲気。燗酒のラインナップが見えますな。カウンターのみ8席のミニマル割烹。白ドレスシャツのまだ40代前半のご主人が一人で回しておられるのだ。
 (146965)

お休みですので、当然、お昼から呑む気満々な我々。日本酒メニューを見せて頂く。綺麗なお酒がお好きなようで冷酒は淡麗系で統一。基本、とっくり一合提供のようです。
 (146966)

ご主人はこういう武骨な酒器がお好きのようですな。呑んだことが無いものが多いので少々悩み、富山の羽根屋 純米大吟醸からゆるりとスタート。
 (146967)

で、お料理のスタートは茶碗蒸し。蓋を明けるとばばーんと蕗の薹の素揚げという印象的なビジュアルで早春を演出。
 (146968)

上に掛けてある白いのは雲子のソースで、卵黄の旨味が強い茶碗蒸しにナイスマッチング。スタートから期待が高まる感じ。
 (146969)

刺身はおろし辛味大根と合わせた寒鰤、それにプリップリのカンパチ。これが非常に上質。みょうがのあしらいも綺麗で、思わずニッコリなのだ。
 (146970)

これは呑めるねえ、とお次の日本酒を。静岡の「亀 純米大吟醸」。ちょい調べるとこういうお値段では出してはいけないお酒ですが、いやー、美味しいです。静岡のお酒を呑んだ記憶があまり無いのですが、するすると呑める淡麗系。
 (146971)

お次が、車海老とあん肝、それに奈良漬けと季節の野菜をクリームチーズに和えたもの。クリームチーズは控え目量なのですが、それが良い。添えてあるピンクペッパーの風味が偉大。明らかにアテ的なのだ。
 (146972)

速攻で日本酒が空いてしまい、お次は岐阜から「津島屋外伝 純米吟醸」なり。ワイン的なこれまた綺麗な一杯。酸味はそれ程強くはありませんので、ワインが苦手な人でも大丈夫。
 (146973)

地獄の窯のようにグツグツ沸き立ちながら登場したのは、薄切り牛肉、海老芋と大根、人参に九条ネギが入ったポトフ的な小鍋。こういうものもお昼で出されるのですな。鰹出汁に野菜の出汁が合わさってほんわりと美味しいのだ。良く効く柚胡椒を添えると、まるで上質おでん。美味しいねえ、を連発。
で、「次は食事になりますが、蛤のにゅうめんも出せますよ」との案内に、もちろん!と速攻で乗っかる我々。(待っている間に熱燗で、愛知の「萬歳 純米」もやっつけているのですな汗)
 (146974)

程良い薄味で、蛤や野菜類の旨味がしみじみと。春キャベツと菜の花が偉大。にゅうめんなんて居酒屋の〆でも注文したことが無い我々ですが、日本酒を呑んだ仕上げには完璧。(尚、旅行客・地元客問わず殆どの方が、〆は鯖寿司を注文されるとのこと。
 (146975)

で、夜はアラカルトのみとのお話で、ご主人にお願いして夜メニューを見せて頂くのだ。いや~、そそられる物多数!ですな。
 (146976)

水菓子で〆。さっぱりと苺とオレンジのジュレ掛け。。いやあ、食べた食べた。

全6品と皿数は少な目だったのですが、内容的にはオリジナリティ色ある面白い構成。和久傳のご出身らしく、古典から創作系まで、メニューの引き出しは色々お持ちだと思われますな。更に構成が日本酒を呑みましょう~!という感じで、我々のような「昼間から呑み助」には好感度大。(御主人曰く、余り日本酒は呑めないのですが、好きですよ!とのことでした。)

で、構成を一部変更して頂いて、結局昼から4合!呑んでほぼ¥17000という大納得!価格。(にゅうめん差額は¥500かな) ご主人はトークも出来る方で、緊張感無くまったり出来ます。多分、今後予約が取りにくくなりそうですので、密やかにお勧め!です。
 

クチコミでの評判

基本情報

店名:悠々
住所:京都市北区小山北上総町8 北上総マンション 1F
営業時間:11:00~13:00(ランチは要予約) 18:00~21:00
TEL:075-493-3373
関連ページ:https://yuyu-kitaouji.owst.jp/
20 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

学生が運営する本格レストラン⁈「taiwa RESTAURANT AVENU 京味鶴・藤」

学生が運営する本格レストラン⁈「taiwa RESTAURANT AVENU 京味鶴・藤」

ここは学生さんたちが集う学生レストランではなく「京都から世界へ 最高級のおもてなしを」との気概で一流を目指す 京都調理師専門学校の学生さんたちが腕を振るってもてなしてくれる特別な場所なのです。
葉月 | 2,315 view
【京都ランチ】日本庭園やホテルある奥座敷『しょうざんリゾート』の鶏料理「わかどり」

【京都ランチ】日本庭園やホテルある奥座敷『しょうざんリゾート』の鶏料理「わかどり」

おおきに~豆はなどす☆今回は北区衣笠、鷹峯エリアにあるリゾート地。広大な敷地には日本庭園やホテルを構え、その中にある鶏料理専門店でランチをいただきました。
【京都和食】冬の味覚のカニも☆めくるめくおまかせコースの隠れ家的名店「祇園いわさ起」

【京都和食】冬の味覚のカニも☆めくるめくおまかせコースの隠れ家的名店「祇園いわさ起」

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区祇園南の隠れ家的料亭。おまかせコースで季節の味覚を存分に味わえる。冬の味覚の王様ズワイガニも登場。
【京都ランチ】自家製細うどんの優しい味わい☆大徳寺スグ「一麦七菜」

【京都ランチ】自家製細うどんの優しい味わい☆大徳寺スグ「一麦七菜」

おおきに~豆はなどす☆今回は北区紫野、大徳寺や船岡山にもほど近い場所にあるうどん専門店。自家製細うどんとお出汁、季節の野菜をふんだんに使った人気うどん。ランチでお邪魔しました。
【京都テイクアウト】『マツコの知らない世界』で注目の焼胡麻豆腐名店「じき宮ざわ」

【京都テイクアウト】『マツコの知らない世界』で注目の焼胡麻豆腐名店「じき宮ざわ」

おおきに~豆はなどす☆今回は中京区、京の台所として知られる錦市場にもほど近い場所にある和食店。名物・焼胡麻豆腐をはじめ、テイクアウトも充実。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

スイカ小太郎。 スイカ小太郎。