2021年12月22日 更新

【無料】考古学を楽しく学ぶ京都市立芸大コラボ『桃山デザイン』展「京都市考古資料館」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区西陣にある京都市考古資料館で現在開催中で京都市立芸大とのコラボ企画展『桃山デザイン』へ。

考古学をデザイン視点で紐解く企画展

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上京区西陣界隈。今出川通大宮にある重厚感あふれる、以前は旧西陣織物館として使われてきた歴史的建造物。昭和51年に財団法人京都市埋蔵文化財研究所が設立。発掘・調査・研究成果の展示公開の場として、昭和54年にここ『京都市考古資料館』が開設。

京都市内で発掘された埋蔵文化財を中心とした展示とともに文化財講習などのイベントも行う。そして入館料無料なので、いつも通りかかりに面白そうな展覧会を見つけると気軽に立ち寄る施設でもあります。
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そんな施設で現在開催中の展覧会『桃山デザイン』。
いつも、わりと考古学色強い展覧会が多いんですが、この告知看板みてもわかる通りデザインに着目した展覧会である様子。
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今回の企画展は京都市考古学資料館と京都市立芸術大学との合同企画展。京都・三条せと物や町から出土した桃山陶器のデザインに着目し、考古学をより親しみやすい切り口で紹介する展覧会とのこと。
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展示されている桃山陶器についての資料として、茶陶・茶の湯関連の年表も。

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いつもの展示方式とちがい、学生の作品とセットで展示されていたり。
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ちょっと新鮮な感覚でもあります。
考古学というと、素人にとって二の足踏む分野だったりしますが、その出土品をデザイン的観点からインスパイアされた感覚を作品に起こし、時空を超えたコラボレーションに昇華。
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古い時代に描かれたサギ。今でもサギは市内で見かけますが、古の人にはこんなイメージで見えていたんですかね。
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こちらは植物に特化したデザインのものばかりを集めた陶器。
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器の形自体も面白いものが多い織部ですが、さらに絵柄の幾何学的デザインであったり、釉の配色であったり、その独特の風合いも魅力の一つ。
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そういえば、歌舞伎の衣装デザインにもこんなのがありました。

ある意味、今あるデザインの先駆的な位置づけなのかもしれませんね。今見ても全然古びた感じがないというか。
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こちらは動物の絵柄ばかりを集めた展示。
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そして、この企画展の本も絶賛販売中。

ふらりと立ち寄った展覧会でしたが、いつもと違う切り口で大変興味深く、もしかしたらお子さんでも楽しめる展覧会かもしれません。他、同じようにふらりと入館した他の方も、面白かった!と好感されてました。普段考古学にあまり興味のない方にもきっと楽しめ、考古学の一端を知るきっかけにもなりそうな。オススメです!

詳細情報

名称:桃山デザイン展 
会場:京都市考古資料館1階特別展示コーナー(京都市上京区今出川通大宮東入元伊佐 町 265−1)
電話:075‐432‐3245
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月28~1月3日)
入館料:無料
公式サイト:https://www.kyoto-arc.or.jp/
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