2021年8月11日 更新

【京都寿司】明治から続く『箱寿司』は目にも美しく絶品☆祇園石段下「いづ重」

おおきに~豆はなどす☆東山区祇園、八坂神社石段下にある鯖寿司で有名な老舗京寿司。今回は京寿司の神髄『箱寿司』をテイクアウトしました。

祇園八坂神社前にある京寿司の代表格

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東山区祇園北。八坂神社の向かいにある、創業100年以上つづく京寿司の代表格的老舗。
京都で有名な鯖寿司といえばココ!というくらい代名詞的なお店でもあり、よくテレビや雑誌でも紹介されてます。
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全国的にも知られる看板メニューが鯖寿司ですが、もちろん季節に応じて他メニューもあります。箱寿司やおいなりさん、ちらし寿司など。
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で、今の時期は断然鱧!
ということで、わかりやすく店前にも鱧の巨大オブジェが飾られています(笑)鰻のような細長い魚体にくちばしのような口、鋭い歯を持つ特徴をうまくとらえています。実際にはこれをさばいて骨切りして使用するわけですが。京都夏の風物詩。

ですが、今回は押し寿司の一種『箱寿司』をテイクアウトしようとやってきました。こちらでは明治時代の創業以来提供されている人気のお寿司で、代表的な京寿司の一つ。特に、こちらの箱寿司はその美しさが評判で、つい最近もテレビで紹介され、これはぜひ食べてみたいな、と。私自身も小さい頃から箱寿司になじみ深く、特に鱧の箱寿司が大好物。最近でこそ江戸前スタイルのにぎり寿司を提供するお店が大半ですが、もともと京寿司といえば、鯖寿司のような棒寿司と箱寿司が主流。なので、老舗に行けば行くほど、そんなスタイルのお寿司が看板メニューになります。
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店内は入ってスグに厨房があり、テイクアウトならここで注文します。
手前のカウンターには今の季節のお寿司の見本が並びます。鱧に並び、鮎もシーズン。姿状のあゆ寿司はお盆まで提供とのこと。
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店内は祇園という場所柄もあり、近くの花街の芸舞妓さんたちのうちわが飾られています。
で、今回は上箱寿司1944円を注文。カウンター前の椅子に腰かけて待っていると、あっという間に出来上がりました(笑)

さらに、奥には客席が広がり、この日もわりと多くの方が飲食されていました。
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そして、自宅に持ち帰って実食。
正方形の折詰になっています。赤いリボンで結ばれ、愛らしさもあり。
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で、いづ重さんの包装紙って、どれも絵心があり、特に鯖寿司の包装紙についてはよく語られること多いんですが、それ以外のものもけっこういいんですこれが。この包装紙もサラサラっとまるで落書きのように描かれていますが、シンプルな絵柄に書の組み合わせ、そして緑色なのが、なんともセンスよく絵心あるなぁと。
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そして、こちらが上箱寿司。蓋を開けると、なんともキュンとする端正な風景のお寿司。
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お寿司が12個入っていて、小鯛、海老、穴子、木の芽、椎茸、鱧が彩りよく、しかも幾何学模様をも思わす市松状に収められています。中央には見栄えする海老尾と、下部にはガリ、青松葉も添えられています。ちょっと芸術作品的でもあり。食べるのが惜しいほどの美しさ。でも食べますよ(笑)
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まずは小鯛。基本的に寿司飯の美味しさに唸ってしまいます(笑)
よく〆た小鯛に透けて見える木の芽。小鯛の旨味と木の芽の清涼感。そして要の寿司飯は旨味と出汁感を感じ、時折刻んだ椎茸の甘味。この小さな直方体にいろんな味を感じます。
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穴子。いい柔らかさと醤油の甘辛さ。そして口の中でとろける脂と美味しさ。プロの技ですね。

そして、時折口直しでいただくガリが、新生姜使いでわりとあまり甘酢に漬け込んでいないフレッシュな辛み。いい旬の味覚。
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さらに海老。鮮やかな海老の柄を活かして、箱寿司全体に華やかな彩りを与えています。こちらもいい弾力の海老です。
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さらに玉子と鱧。あぁ本当に美味しい寿司職人の焼く玉子ってこういうもんなのね、というちょっとふんわり密なカステラ的お菓子感も感じられる抑えめの甘さ伴う玉子焼き。まわりの焼き目の香ばしさも上品で、これ塊りで食べたい!と思うほど(笑)そして、その半分が鱧。これも口溶けよくとろける美味しさ。で、箱寿司も押し型に具材を収める頃加減で、微妙にミックスされていて、それが盛りつけた時により複雑な市松模様と描いている、というか。その時々によって風景がちがうというか。それも楽しみの一つなんですが。

これは定期的に食べたくなる、間違いなく美味しい京寿司。そして、その美しさも京寿司ならではの魅力ですね。オススメです!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:いづ重
場所:京都市東山区祇園町北側292-1
電話番号:075-561-0019
営業時間:10:30-19:00 (L.O. 18:30)
定休日:水曜、祝祭日の場合、翌木曜日
店舗HP:http://gion-izuju.com/?pl=true
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