2023年5月27日 更新

【特別公開】新緑が美しい緑の庭園。文化財と癒しの庭園が魅力「旧邸御室 深緑の薫」

新緑が美しい特別公開。鳥のさえずりや木々が風に揺れる音を感じながら、晴れの日も雨の日も風情ある風景を楽しめます。公開は6月11日迄です。

待望の特別公開

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毎年一年で一番美しい時期に公開される旧邸御室。今年も例年通り5月に公開されています。公開の詳細や館内の様子、見どころや人気の撮影アングルも紹介します。

特別公開詳細について

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旧邸御室 特別公開 2023 ~深緑の薫~ 
公開日程:2023年5月13日(土)〜6月11日(日)
公開時間:10:00〜16:30(最終入場16:00)
入館料:1000円
アクセス:嵐電御室仁和寺駅より徒歩約2分
市バス御室仁和寺駅より徒歩約5分
問い合わせ:075-366-0376
*ご来場の際は、文化財保護の為、靴下着用をお願いされています。
素足、ストッキングは不可。

嵐電1日フリーきっぷ・旧邸御室入館セット券

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「嵐電1日フリーきっぷ」と「旧邸御室」入館券がセットになったお得な切符です。
発売期間:2023年5月13日(土)〜6月11日(日)(「旧邸御室」特別公開期間)
発売価格:おとな券1,600円(消費税込み)
発売場所:四条大宮駅、西院駅、帷子ノ辻駅、嵐山駅、北野白梅町駅
関連ページ:https://www.keifuku.co.jp/cms/kyutei-set/

旧邸御室とは

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世界遺産仁和寺近くの住宅地に、静かに佇む旧邸御室。昭和12年に建築され状態が良好なため、平成29年に国の有形文化財に登録されました。設計者や設計目的は不明だそうですが、築80年を経ったとは思えぬ、洗練された気品ある数寄屋造りの邸宅です。
昭和44年に、当時住居として所有していた大手酒造会社役員から、株式会社山三製材所の社長が購入。現在は、社長の次女が所有されています。

館内の様子

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入り口付近です。こちらから入館します。「庭鏡」と同じ、花梨の一枚板の一つが玄関にあります。小ぶりですが、美しく研磨され、玄関の風景が映り込んでいます。

~庭鏡~ 大広間

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入館してまずは大広間へと入ります。ガイドさんが常駐されていて、旧邸御室について説明があります。
こちらが旧邸御室の代名詞ともいえる景色「庭鏡」です。定番で人気の撮影アングルです。「庭鏡」という名前は、庭園が鏡のようにテーブルに映り込んでいる様を、素敵に表現されていますね。
インドネシア産の花梨のテーブルが置いてあり、この美しい景色を見る事が出来ます。日本の花梨とは性質が違うようで、美しく研磨され、とても貴重だそうです。大広間では、庭園を眺めながらゆったりとすごせます。
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大広間には富士山の欄間があります。一枚板の檜製で、非常に珍しいそうです。富士山の欄間と庭鏡を一緒に撮影した贅沢な撮影アングルです。
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花梨のテーブルがある右手に、付け書院があり、桐模様の透かし彫りが施されています。桐の中が緑に見えるまで下がって望遠で撮影してみました。

カフェスペース

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カフェスペースにもインドネシア産の花梨テーブルがあり、休憩や撮影に利用できます。カフェの利用方法はスタッフさんにお尋ねください。
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カフェスペースのもうひとつの「庭鏡」です。双ヶ岡の傾斜を利用した、緑がまばゆい庭園が美しく映り込んでいます。皐月がちらほら咲いていました。こちらも人気のアングルです。椅子に座ってポートレート撮影も素敵だと思います。
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いつものアイスグリンティーをいただきます。ドリンクにはお菓子が付いていて、こちらのお菓子も販売されています。
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カフェのメニューです。

洋間 ~旧邸御室 深緑の写真展~

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~旧邸御室 深緑の写真展~ by@50tempests
SNS写真家による写真展。特別公開期間中開催されています。定番の景色や、普段見れない紅葉の写真など、旧邸御室ファンを魅了する写真ばかりで素敵です。
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洋間へ立ち寄ったら、天井を見上げてください。武藤彰氏が描かれた天井画が見事です。四季折々の花々が素敵な天井画です。

日本庭園

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大広間の庭鏡に映り込んでいる庭園です。ウバメガシやアカマツ、楓もあり、緑の濃淡が楽しめます。飛び石に利用されている、鞍馬石も貴重です。
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カフェスペースから見える庭園風景です。手前に皐月があり、常緑樹や上部には楓がたくさんあります。以前こちらには水が流れているタイミングに居合わしたことがあり、より瑞々しい風景でした。
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浴室のガラスに映り込む庭園です。こちらはあまり見かけない撮影アングルですが、とても綺麗でした。

茶室 双庵

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門をくぐり、小高い丘の上に茶室双庵があります。こちらも母屋と同じ時期に建てられました。
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茶室内に入室する事が出来ます。室内も保存状態が非常に良いです。
緑の庭園を見ながら、静かにお茶をいただく風景を想像していました。ゆっくりと過ごせます。
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茶室待合です。茶室に隣接していて、周りには常緑樹や楓があり、こちらに腰かけて待つのも素敵な時間だろうな…とこちらでも想像していました(笑)
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茶室待合内は入室できませんが、丸窓からの風景を見る事が出来ます。午後からは丸窓の影が映るので、より風情を楽しめます。こちらも人気の撮影アングルです。
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世界遺産仁和寺の五重塔です。木々の間から少し見る事が出来ます。茶室付近にもガイドさんが常駐しているので、ポイントを教えてくれます。

切り絵記念書など

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今回より登場した「切り絵記念書」です。庭園が見事に再現され、拝観の良い記念になると思います。
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カフェスペースで出されていた、お菓子「御室つくね」です。記念書もこちらで購入できます。
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今年から旧邸御室のカレンダーも販売されています。1月からのタイプですが、旧邸御室のおしゃれな風景が楽しめます。

最後に

今回は、館内の様子と見所、撮影ポイントなどを紹介しました。
毎年来館して感じますが、同じ風景が楽しめる有難さ、維持するスタッフの方々の努力を感じます。そして皆さんが気持ちよく過ごせるように、これほどの最大限の配慮をして下さる所は、中々ないと思います。文化財を楽しみたい方、撮影を楽しみたい方も気持ちよく過ごせる…そんな素敵な所だと思います。貴重な公開期間にぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか?

旧邸御室 on YouTube

旧邸御室の館内の様子を動画でまとめました。よかったらご覧ください(^^)

スポット情報

名称:旧邸御室
住所:京都市右京区御室岡ノ裾町5
電話番号:075-366-0376
関連ページ:https://omuro-kyoto.jp
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