2021年8月4日 更新

京料理とフレンチのマリアージュに“香りのペアリング”「嵐山MITATE」【京都・嵐山】

京都・嵐山渡月橋からほど近く、表通りから奥へ入った住宅地にあるレストラン「嵐山MITATE」☆隠れ家的ロケーションでストーリー性のある美しいお料理と”香りのペアリング”が楽しめます☆

隠れ家的ロケーションから

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嵐山・渡月橋からほど近く。
京福電鉄の嵐山駅からも徒歩5分程度の場所ですが、この辺りは昔からの住宅地でほんと静かです。

40席のキャパを持つお店ですが、近くまで行っても気が付かない程の控えめな存在感。
もちろんこういう場所なら控えめさは好印象です。

和のテイストも活かしたセンスの良いファサードとエントランスですね。
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演出たっぷりのコースメニュー

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こちらのお料理の大きな特徴は、器や様々な仕掛けによる演出。
それぞれのストーリーやメッセージに沿いながら美しいお料理をいただけます。

まず最初に見舘シェフからのご挨拶の一品
〜変わらぬ想い〜「無病息災」美山卵とフォアグラのプリン。

6つの瓢箪柄の皿と”無病”を掛けて「無病息災」。
枡での提供で「升々のご繁栄を」。

あんまり詳細に説明するとネタバレ的になるので最小限にしておきますが最初から最後までこんな感じ。
スタッフさんは雰囲気たっぷりに詠うように説明していただきます。
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そして2品目。
「思ひ出のアルバムを開けて MITATEワールドへ」
〜耳を澄ませば、波の音、木々の声、祭ばやし〜

アルバムの形の器です。
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アルバムの表紙をめくると現れるのは「本日のお造里 三種の余韻」

それぞれの情景に沿った写真を背景に盛ってあります。
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「トンネルを潜り抜けると突然現る青い海と波の音」
〜夏空に舞うカモメのお便り〜

これは八寸で、カモメを模った折り紙にはお品書きが。
そしてスタッフさんが“魔法“をかけると絵柄が現れます。
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「京の奥座敷・貴船で流しそうめん 納涼の川床」

MITATEそうめん 鮎のマリネ ラタトゥイユ

写真は鮎のマリネのアップですが貴船の川床をイメージさせる器と盛り付け。
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「水面を跳ねる青春の一投 淡い思いと共に水切りの跡」

自家製ベーコン 天鯛のコンフィ 天使の海老のヴァプール

写真は自家製ベーコンのアップです。
三つのパーツに分かれた器で水切りの波紋をイメージされています。
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「真夏のアートアクアリウム 七色にキラめく金魚すくい」
鴨の治部煮 金魚草 花麩 水面を彩るガルニチュール

これもテーマに沿った器でとても綺麗ですね。

ここまでこれでもか、と言うほどに凝りに凝ったメニューが続きました。
お料理としては以上で、後はご飯物とデザートです。

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京都丹後産のお米”夢ごこち”。
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「賑わう夏祭り 桃色の恋に染まるピンクのわたがし」

桃ずくし 桃チョコ・桃ムース・桃アイス・桃酢・桃のエスプーマ
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最後に五種類のお茶菓子。珈琲か抹茶を選べます。

「渡月橋から夏の夜空を彩る 夢の花火大会 in 嵐山」

意外と知られていない、昔開催されていた嵐山の花火。
昨年はコロナ退散を願って小規模に開催されました。
こういう地元の地域感は良いですね。

香りのペアリングも楽しめる

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こちらではラベンダーやレモン、山椒など、自然の香りを抽出した”香り水”をドリンクに纏わせ、それぞれのお料理とのペアリングを楽しむ事が出来ます。

”香り水”はあくまで香りのみで無味なのでワインなどのドリンクの本来の味を損なう事はありません。
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お料理とドリンクのペアリングという趣向はありますが、さらに香りを加えるというのは珍しいですね。
ちょっと不思議な感覚もあり、同じ香りでもドリンクによって印象が変わるのも面白いです。
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最後になりましたがこの日のコースメニューのタイトル。

”心のアルバムに残る、淡い夏の記憶” でした。

充分ネタばれになったかも知れませんが、季節ごとに順次更新されていくようです。
面白い凝った趣向は、素直な気持ちで身を任せればとても楽しめるものだと思います。

普通のコース料理にちょっと飽きが来たかな?思う方にはピッタリ。
ストーリーにどっぷり浸かって楽しんでみて下さい。

店舗 基本情報

■店舗名     嵐山 MITATE

■住所      京都市右京区嵯峨天龍寺造路町33-25

■電話番号    075-863-1551

■営業時間    11:00~13:30(L.O.)
         17:30~20:30(L.O.)

■定休日     水曜日

■詳細ページ   https://mitate-kyoto.com/arashiyama-mitate.html


※ コロナ禍対応のため、特別な営業時間に変更されている可能性があります。
 ご訪問の折にはホームページ等のご確認をお願い致します。
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千恋し 千恋し