2020年9月14日 更新

京風中華パイオニア直系の味!侮れない美味しさのラーメン必食「広東料理 飛雲」

今回は左京区一乗寺、白川通り沿いにある古い京風中華の名店。あっさりとした味わいは正にその系譜。中でもラーメンはマニアの間でも注目の美味しさ。

京風中華の源流『鳳舞』の系譜

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左京区一乗寺、白川通り沿い「広東料理 飛雲」
この日は車でやってきました。ありがたいことに駐車場完備。

最近ラーメンマニアの間で、広東料理店ながらラーメンの美味しさが秀逸とのウワサ。ランチぐらいでそれを試してみたいと思っていましたが、いっそのこと他の料理もいろいろ食べてみたい、と思い、夜にやってきました。
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古そうなお店ながら、この店名『飛雲』という字面とフォントに、既視感を覚えつつ。

で、後でお店の方に聞いて判明しましたが、ここに移転してから30年が経ち、移転前は今はなき河原町の京都ロイヤルホテルすぐの場所で営業し、創業昭和2年のお店とか。え、それってかなり名店じゃないの?と思い、さらに調べると、伝説の京風中華パイオニア・高華吉氏のお店『飛雲』であることが判明。こちらはそのご子息が営まれる広東料理店。
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大正時代半ば、中国広東地方出身の高華吉氏が京都人の好みに合わせて薄味で出汁の効いた京風中華を考案。それが一大ブームに。その中に伝説の名店『鳳舞』があり、その味は現在も弟子達の店で引き継がれ、京都独自の中華として今も健在し、一つのジャンルとして周知。その最たるメニューが最近全国的にも注目の『カラシソバ』だったり。

『鳳舞』は高華吉氏が手掛けたお店の中では4店舗目にあたり、それよりも古いのがこちらの『飛雲』。正に京風中華の源流中の源流と言えます。源流中の源流て、自分でも何言ってるのかちょっとよくわからなくなってきましたが(笑)
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店内は、テーブル席がいくつかありますが、全てパーテーションで区切られていて、個室感あり。テーブル席もわりと広々としています。
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壁には、宗教画なんですかね、古い中国風の絵がいくつも飾られています。地味めな色合いが、ちょっと珍しいというか。それだけ古いものなのか。
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そしてメニュー。それほど種類豊富というわけではありませんが、定番の料理が並びます。分量はわかりませんが、若干お高めのようにも思えたり。
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ドリンク類はこんな様子。
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予めテーブルに並べられた小皿。最近この柄のお皿も見かけること少なくなりましたが、その昔人気柄だったのか、うちの実家でも使っていた懐かしい絵柄のお皿(笑)かつて中華のお皿といえば、この絵柄が定番だったのか。ある意味、アンティークの域なのかも。

優しい味わいの京風中華

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まずは瓶ビールでプハァ~。運転手じゃないので、心置きなく呑んでます(笑)

そして、いろいろと食べたいものを注文し、順次テーブルに並びます。
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まずは春巻き。
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かなり伝統的な春巻き。皮が湯葉です。最近湯葉使うところも少ないと思いますが。パリパリと香ばしい食感が湯葉使いの醍醐味というか。中の具材には細切り筍を中心にシイタケなど、とてもあっさりとした味わいで、いくらでも食べられるような美味しさ。
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酢豚の具材はシンプルに、豚肉、キュウリ、筍、パイナップルでゴロゴロと大きめ。餡は酸味、甘み、旨味のバランスがちょうどよく、これもあっさりと食べやすい酢豚。最近黒酢酢豚を食べる機会が多かったんですが、こうした滋味深い酢豚もまた良し。
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焼売、こちらは鳳舞系とはちがい、クワイはなし。筍を中心に野菜たっぷりで柔らかい、口の中ですぐ崩れるような、優しい味わい。
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芙蓉蝦(ふようたん)、かに玉の海老バージョン。
けっこう大きめな海老玉が3つ入っていて、かなりボリューミー。玉子の中には野菜と海老が入っていて、ちょっとふんわりスポンジケーキのような風味とたっぷりスープ仕立てのあんかけ。これも変な油感とかなく、あっさりと食べられます。こちらのお料理は全て、無化調。
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そして注目のラーメン。ラーメン専門店のそれに比べると、少し小ぶりのラーメン鉢に入っています。
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澄んだスープ。あっさり醤油感のある、これも身体に違和感なくグイグイ浸透する美味しいスープ。
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この麺が美味しい。ストレートのかなり細い麺。これはクセになる美味しさ。この後、この1杯のラーメンを求め争奪戦に(笑)これだけ食べに来る価値あり。
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ま、ラーメンにも入っていた焼豚。なんというか、昔の肉屋で売ってた焼豚のような懐かしい味わい。
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炒飯は海老がゴロゴロと入っていて、程よくパラパラ系。これもいくらでも食べられる、美味しさ。
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青椒肉絲(チンジャオロースー)、こちらは豚肉バージョン。京都だからか、牛肉バージョンもありましたが。
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チンジャオロースーって、オイスターソース味のイメージですが、こちらは見るからにあっさりで、醤油とスープですかね。ピーマンと筍たっぷりで、あっさりと食べやすく、身体に優しい中華。かといって、味に物足りなさがある、とかいうわけではなく。

今回の料理、トータルで9000円ちょっと。一つ一つの料理が丁寧に仕上げられ、さらに京風中華らしく食後の満腹感も心地よく、いやな胃もたれ感やら油感が一切なし。身体よろこぶ中華で大満足。

最近京都にも本場のキレッキレの刺激的味わいの中華料理店も増えつつありますが、やはりデイリーに食べたくなるのは、優しい味わいのこんな京風中華ではないでしょうか(笑)

詳細情報

名称:飛雲
場所:京都市左京区一乗寺宮ノ東町34-4
電話番号:075-722-5707
営業時間:12:00-15:00 17:00-21:00
定休日:水曜日、第2および第4木曜日
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