2022年7月23日 更新

令和最初の『祇園祭!』 迫力満点の最重要神事「神輿渡御」

祇園祭といえば、京の目抜き通りを巡る「山鉾巡行」が最も有名ですが、実は祭りで最重要神事とされているのは「神輿渡御」。今回は、その「神輿渡御」の中でも神輿が境内から御旅所へ向かう「神幸祭」をご紹介します。

神様を載せた神輿が市内を回る「神輿渡御」

祇園祭で最も有名な行事「山鉾巡行」。そもそも、これは何のために行われているのでしょうか?
八坂神社公式HPによると、『疫病等の災厄をもたらす疫神を鎮めるため、依り代(よりしろ)として鉾や山を作り、町中を回ったと考えられます。(中略)神輿の渡御(17日夜神幸祭)に先立って、都大路の清祓をしたとも考えられています。』のだそう。
つまり、本番である「神幸祭」の露払い的な行事だったようです。では、神幸祭とは?
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祇園祭の最重要行事は、実は神様が乗った神輿が市中を清めて回る「神輿渡御」。神輿は三基あり、氏子区域内をそれぞれ所定のコースに従って渡御(とぎょ)します。
八坂神社に安置されていた神輿が、境内から御旅所へ向かうのが「神幸祭」です。
毎年、7月17日に行われます。
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神輿に伴い、宮本組神宝奉持列、豊園泉正寺榊行列がそれぞれのコースを巡行します。
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例年にない猛暑ながら、平成最後の祇園祭、その最重要行事を一目見ようと多くの人が詰めかけました。
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お稚児さんの姿も健在です。暑い中でも、凛とした姿が祭りに花を添えます。
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神輿渡御に奉仕する団体の一つ「三条台若中(さんじょうだいわかじゅう)」の方々です。通称・三若。
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三若の歴史は古く、元禄年間(1688年~1704年)頃から神輿渡御に奉仕してきたといわれています。
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三基の神輿のうち、三若が奉仕するのは中御座神輿(なかござみこし)です。素戔嗚尊(すさのをのみこと)の御霊が乗っています。屋根は六角形で、屋根飾りは鳳凰。
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神輿が出発するのは午後4時頃。四条御旅所に到着するのは午後8時~9時ごろです。
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こちらは、東御座神輿(ひがしござみこし)に奉仕する四若神輿会の方々。通称・四若です。
東御座神輿には櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)の御霊がのっています。四角形の屋根に、擬宝珠をいただいているのが特徴。
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八柱御子神 (やはしらのみこがみ)の御霊がのる西御座神輿(にしござみこし)に奉仕する錦神輿会の方々。
西御座神輿は三基の中でも最も重く、重さはなんと約2トン!300人ほどの氏子が交代で担ぎます。八角形の屋根に鳳凰をいただいています。
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錦の方々。神輿本体はもちろん、それにご奉仕する方々の熱気と掛け声も祭りの見所。
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四条通りは、一目神輿をみようとこの人だかり!
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神幸祭の一番の見どころ!三社揃い踏み!
出発前に八坂神社の西門前に集まった三つの神輿が、「ほいっと!ほいっと!」という掛け声でそれぞれの神輿が高々と担ぎ上げられる「差し上げ」や、時計回りに回転させる「差し回し」など、見物人から歓声が上がります。
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壮観です。
八坂神社の方、市長、府庁のあいさつが終わると、いよいよ出発!
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三基の神輿は、それぞれ違ったルートを渡御します。
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中御座神輿は、八坂神社の石段下から四条通、大和大路を北へ向かいます。
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西御座神輿は、四条通から花見小路を南へ向かいます。
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背中の「錦」の文字が粋ですね!
それぞれの神輿のルートは八坂神社公式HPに掲載されているので、事前に確認を。
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花見小路を巡行します。夏とはいえ、だんだんと暗くなるこの黄昏時、提灯の灯りや神輿の金が京の街に溶け込んで、とても風情があります。
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四条通は、人・人・人!で埋め尽くされます。観光客からも「ホイット、ホイット!」の掛け声が上がり、祭りの一体感が味わえます!


御旅所に到着すると、7月24日の「還幸祭」までの間、神輿は御旅所設けられた祭壇に祀られます。
八坂神社の舞殿は神様が御旅所に祭られている間、夜間に明かりが灯るので、こちらも見所です。

7月いっぱいかけて多くの神事が行われる祇園祭、その最重要行事をぜひ一度体感してください。

祇園祭 神幸祭 基本情報

■開催日:2018年7月17日 16時~
■公式HP:八坂神社 http://www.yasaka-jinja.or.jp/
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