2018年9月30日 更新

【京都建物探訪】明治建築のレンガ造洋館!基幹産業を担った機業家の邸宅☆「衣笠会館 繊維研究所」

北区、北野白梅町から少し南へ。重厚なレンガ造りの洋館。明治時代、京都の基幹産業を担った機業家の元邸宅。

明治時代の重厚な趣きあるレンガ造り洋館

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西大路、一条通を西へ。いつも前を通ると気になっていた建物。
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うっすらと『衣笠会館』と書かれています。
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公益財団法人・衣笠会所有。国の登録有形文化財にも指定。門の外から、少しレンガ造りの建物が見えるんですが。
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掲示板を見ると、平日13~16時は見学もできるということで、中を見せてもらうことに。
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まず、門を入ると広い庭園。
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今では使われていませんが、庭園には井戸がいくつかあります。
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外観の重厚な存在感が印象的。明治38年の赤レンガ建築。

現在は財団法人衣笠会繊維研究所(昭和25年設立)の施設。もとは明治時代の遷都にともない、京都復興の基幹産業となった織物業。その牽引役だった機業家・藤村岩次郎の邸宅。



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当時、この衣笠界隈は一大織物産地。国の基幹産業として、機械織りを駆使した綿製品の生産拠点。藤村氏は京都市内4箇所に大工場をもつ京都綿ネル株式会社(のちの日本製布株式会社)の創業者の一人。

窓枠の緩いアーチ型がちょっと独特な造り。
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建物の中も建物を管理されてる方に案内していただきました。

建物は、桁行13m,梁間9.3mの煉瓦造2階建。

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ちょっと驚きなのが、西洋人が設計施工した建物ではなく、京都の宮大工が全てを手掛けた洋館。なので、レンガも日本製。その積み方もイギリス積を真似たもの。
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各部屋ごとに暖炉が設置。
当時は今よりも広大な敷地に豪壮な屋敷があったそうで、こちらは主に来客用として機能。
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宮大工による建築と聞くと、なんとなくこのアーチ型もそんな趣きを感じます。
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小さめながらこちらにも暖炉。
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当時の繊維業の担い手を育成するため、東京農業大学、信州大学、京都工芸繊維大学に繊維科を設置。昔はこのあたりに工芸繊維大があったって知りませんでした。今、左京区松ヶ崎にありますが。
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二階の部屋にも暖炉。
構造として煙突がどうなっているのか確認するのを忘れてました(汗)
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こうしてみると、西洋人の設計施工洋館のレンガに比べ、レンガにもバリエーションがあり、宮大工の仕事がにじみ出ています。

そんな名建築、内覧してみてはいかがですか?

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詳細情報

住所:京都市北区北野下白梅町29
電話番号:075-461-5949
開館時間:13~16時
休館日:土日祝(事前に電話で確認してください)
入館料:無料
関連サイト:https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp

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