2022年10月3日 更新

【京都モダン建築】ヴォーリズ建築の洋館☆大丸百貨店店主邸宅「大丸ヴィラ」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区御所西にある、京都モダン建築の一つにも数えられる建物。有名建築家ヴォーリズが手掛けた個人邸宅。

有名建築家ヴォーリズの手掛けた昭和初期のイギリス建築

 (230163)

 (230164)

上京区、御所西エリア。烏丸丸太町の地下鉄 丸太町駅 出入口北にある洋風のレンガ造り塀が続く場所。そして、塀の向こうには、屋根部分だけではありますが植栽に隠れつつも洋館が見え、一体ここは何だろう?と立ち止まる方もいたり。
 (230165)

この建物は大丸百貨店店主・下村家が邸宅として昭和7年にヴォーリズ建築事務所の設計、清水組の施工によって建てられた洋館『大丸ヴィラ』。

15~17世紀初頭のイギリス建築、チューダー様式の建物で、アメリカ出身の有名建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計。ヴォーリズの手掛けた建物といえば、京都市内にも数々残り、その多くは学校や教会関連の建物ですが、個人宅というのは建物の趣きも違い貴重とも言えます。京都市登録有形文化財にもなっている建物。
 (230166)

現在は非公開の建物ですが、かつて大丸百貨店の会員向けの展示会などの会場として使用されていた時期があり、かなり昔に入館した経験があります。

重厚な佇まいの部屋で展示即売会が行われたわけですが、建物の存在感、インパクトが強すぎて商品情報が頭の中に全然入ってこないような、そんな経験だったのを憶えています(笑)
 (230167)

今でもそんな風に会員向けに建物を開放されているのかどうかは不明ですが、地元の日帰り体験ツアー会社が企画する、京都モダン建築ツアーなどで入館できるチャンスがあるようです。
 (230168)

奥にうっすらレンガ造りの煙突も見え、部屋には暖炉がある様子。

それまで建築の主流だったゴシック様式と比較して、イギリス建築チューダー様式の特徴として、窓が大きくなったこととその数も増え、室内の日当たりが向上し、出窓なども設け植栽も飾られるようになり、プライベートルームの快適性を重視されるようになったとか。
 (230171)

 (230169)

 (230170)

ところどころ、その装飾の面白さも感じとれたり。

地下鉄丸太町駅出入口隣にあり、普段は見過ごしてしまいそうな建物ですが、ちょっと足を止めてみるとここだけが違う時空を奏でているような錯覚を覚えますね。

詳細情報

名称:大丸ヴィラ
場所:京都市上京区春日町烏丸通丸太町上る433−2
13 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

三杯目 J Soup Brothers 三杯目 J Soup Brothers