運命的なのか予見されていたのか☆自らの出産体験により、10年前に制作した女性として生きていくことをモチーフにした作品「Girls War」と再び対峙することになった自身との対話がテーマのインスタレーション☆
過去の私が残した思いを受けて
手紙に書くように作品に託す。
私事ですが昨年出産をいたしました。
妊娠中から今日に至るまでの間、自身の10年前の作品「Girls War」が頭の中を浮游していました。
「Girls War」は日本で女性として働き、家庭を持ち、生きていくことをモチーフとした作品です。
近年コミュニケーションや文字にフォーカスしてきた私が、なぜ今その作品を思い出しているのか。
それは、浜辺で瓶に入った手紙を拾うようなお別れしそびれた下着を引き出しの奥から発見するような感覚でした。
再び身に付けてきたら妙にしっくりきます。でももう変えなくてはならないです。
本個展では自身の過去作との再対峙という形で過去の私とコミュニケーションをとる事を試みます。
そしてまた手紙に書くように作品に託したいと思います。 (岡村よるこ)
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女性であるからこそ表現した過去の作品は、偶然でなくある程度予見されていたのかも知れない。
それでも10年後に過去の自分と対峙することになったのはとても不思議でファンタジックな出来事。
今、このタイミングでの制作はまさにタイムリーであり、10年前の作品がこれで初めて完結を迎えたのかも知れない。
個展のタイトルは「ボトルメッセージの漂着先」。