2020年10月20日 更新

【京都ダム活】京都市内にダム?琵琶湖疏水を利用した水力発電所☆「夷川ダム」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区聖護院の琵琶湖疏水にある、水力発電所を兼ねたダム。

琵琶湖疏水を利用した水力発電所

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左京区聖護院エリアを流れる琵琶湖疏水。緩やかな水流と四季折々でその景観を楽しめる、市民にとっては憩いのスポット。疏水沿いには遊歩道も整備され、多くの方が散歩を楽しんだり、ベンチに腰掛け時間を過ごしたり。水辺を眺めているだけでも癒される場所。
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そんな場所にダムがあるというウワサを聞き、やってきました。

この辺りはちょっと水路というか、池のような広いスペースになっている『夷川船溜』。琵琶湖第一疏水とともに、1890 年に竣工。かつて、この場所で竣工式も行われ、水運の船着き場、さらに京都有数の水泳場としても活用されました。

そういえば、うちの父も小さいころよく疏水で泳いでいた、と話していましたが、どうやらここで泳いでいたんだろうな、と。
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さらにその奥の建物。日本有数の水泳オリンピック選手を輩出する、伝統あるスイミングスクール『踏水会』。私も冬場温水プールを利用したことありますが。

その踏水会の水泳練習場所としても活用された場所。
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そんな船溜の中央にアール状に張り出した展望スペースがあり、藤の木ですかね。レンガ造りのベンチスペースも。
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案内板があり、その正面には第三代京都府都知事・北垣国道氏の銅像。

知事の銅像は琵琶湖疏水建設で尽力された功績をたたえ、明治35年に建立されましたが、第二次世界大戦時の金属供出により撤去。台座だけが残された状態に。

その後、琵琶湖疏水竣工100周年にあたる平成2年にその台座を利用し再建。台座に刻まれた碑文が左部分に書かれています。
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さらにその西側。
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こちらは、琵琶湖疏水の流れ込みを利用した水力発電所。そして、森見登美彦の小説「有頂天家族」や「四畳半神話大系」でも登場する場所。

1912年の第二琵琶湖疏水完成に伴い、1914年に運転を開始。 2017年以降関西電力の発電所になっていますが、1992~1993年には、水車および発電機を交換する設備更新工事も。 2001年には日本国内の歴史的建造物のうち土木構造物に特化し与えらえる称号、土木学会選奨土木遺産に認定。
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で、一体全体どこがダム?と思ってしまいますが、その西側。激しく噴き出す水流が。こちらがまさしくダム。

そもそもダムの定義として、水力発電や治水・利水、治山・砂防、廃棄物処分などを目的とし、川や谷を横断もしくは窪地を包囲するなどして作られた土木構造物。ということで、こちらもダムに該当するというわけ。

一般的に想像するダムより、ちょっとこじんまりとしていますが(笑)
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発電設備は水路式(流込み式)を採用し、国産S形チューブラ水車と同期発電機を備え、その発電量は認可最大出力300kW。

コンパクトながら、こんなダムが市内にあるとは。人生いろいろダムもいろいろですね(笑)ただし、こちらのダムカードやダムカレーは存在しません。悪しからず。

詳細情報

名称:夷川ダム(夷川発電所)
場所:京都市左京区聖護院蓮華蔵町36
関連サイト:https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/newenergy/water/plant/list.html
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