2025年4月13日 更新

【京都和食】五感で味わう日本料理 隠れ家のような上質空間「柾木」

中京区、三条会商店街近くの日本料理店「柾木」。名店出身の店主が腕を振るいます。季節をうつすようなお料理の数々、堪能してきました。

二条駅近く、隠れ家の日本料理店

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個性的な商店が集まりにぎわう、地元民御用達の商店街「三条会商店街」。JR・地下鉄二条駅や阪急四条大宮からも徒歩圏内で、アクセス良好な商店街です。

今回は、三条会商店街から路地にそれた場所にたたずむ隠れ家的日本料理店をご紹介します。
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一軒家造りの日本料理店「柾木(まさき)」。店主の柾木さんは、名店「和久傳」やリッツ・カールトンで腕を磨いた実力派の料理人で、その料理はミシュランガイドのセレクテッドにも掲載されるほど。確かな技と美意識が光る、日本料理店です。
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落ち着いた和の空間で、このカウンターが柾木さんの舞台です。昼、夜、完全予約制で、おまかせコースの12,000円からです。今回は15,000円のコースをご紹介します。

※税別表記

旬の食材を楽しむ贅沢な時間

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一皿目は、パウダーのカラスミを掛けた桜海老の飯蒸しです。素揚げにした桜海老は風味豊か、カラスミが旨みを底上げします。そら豆も添えられていて、器を彩ります。
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二品目は、和食ではあまりみない春巻きです。中には、春の食材 ホタルイカ、ヤマウド、蕗のとうをが入っています。
皮のパリパリ感がよく、ホタルイカに熱が入りねっとりすることで、春野菜に絡んで美味しいです。
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日本酒は、好みのお猪口でいただきます。様々な種類のお猪口で選ぶのも楽しいですね。
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店主の地元、青森の地酒もあったりするので、尋ねてみてくださいね。
こちらは、西田酒造が作る田酒 百四拾 さくら。すっきりフルーティー、お料理にも合います。
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三品目は、はまぐり出汁のかぶらのすり流し、熟成じゃがいもと菜の花が添えられています。
冬の終い、春の走りの食材がお椀の中で一緒に。
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熟成したじゃがいもをゆっくりと揚げることで、より甘味が増し、じゃがいもではないようなの甘みです。
かぶらの甘み、はまぐりの旨み、菜の花の苦みで、立体感のある味わいです。
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四品目は、緑の大根おろしと梅出汁ソースを添えた白甘鯛のお造りです。
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白甘鯛にしか出せない深みのある旨みと甘みに、大根のまろやかな辛味と梅の酸味が加わり、繊細で上品な味わいでした。
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カウンターならでのライブ感。お醤油をかける仕草にもつい見入ってしまいます。
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五品目は焼き魚のサクラマス。原木しいたけとオニオンヌーボーが添えられ、味付けは山椒醤油です。

香ばしくふっくらと焼かれたサクラマスに山椒の風味豊かな醤油がベストマッチ。原木しいたけとオニオンヌーボーの付け合わせもいい仕事をします。
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こちらは、島根の若林酒造、「開春(かいしゅん)」。フレッシュなにごり酒で、酸味が心地いい美味しさです。
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六品目は、クエの酒蒸しに蓮根を添え、生あおさのりの餡をかけたものです。

ふっくらと蒸したクエに、食感のいい蓮根を合わせています。生あおさの海の香りをたっぷりと楽しめます。
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七品目は、揚げた白魚、春菊、揚げ麩のおひたし。

米粉で揚げた白魚が軽く、お出汁を吸った揚げ麩がリッチな旨みと食感です。春菊の風味もいいアクセントに。
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八品目は、サーロインと野菜のスキレット。すき焼きのような逸品です。
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サーロインらしい上質な肉質で、厚みもあり、しっかりと食べ応えがあります。
春らしいタケノコは甘辛のタレとよく合い、茗荷がほどよい箸休めに。
お肉料理も楽しめることで、満足度がぐっと高まります。
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最後はお食事に。お客さんごとに炊き立てのごはんを提供されます。
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ごはんはツヤツヤ、おかわりもできます。ごはんのお供には、漬物、卵黄の醤油漬け、梅で炊いたちりめん山椒、しょうがのおすまし。
お供も美味しいので、ついおかわりしました。
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茶懐石ではないので、構えずに抹茶も楽しんでくださいとのこと。
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最後の水物は、桜の小豆の最中です。桜の塩味が小豆の甘さをひきたてます。

春の食材を中心に、趣向を凝らした丁寧なお料理を堪能しました。
堅苦しさはなく、柾木さんの温かなおもてなしとともに、心から食事を楽しめるお店です。
京都在住の方はもちろん、観光で訪れた方にもぜひおすすめしたい一軒です。

店舗情報

店名:柾木
住所:京都市中京区壬生馬場町15-20
電話番号:075-777-4556
営業時間:12:00~13:30 / 18:00~20:00
定休日:不定休
HP:https://kyoto-masaki.jp/
SNS:https://www.instagram.com/masaki_kyoto_restaurant/
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