2020年10月2日 更新

【京都嵐山】幻の日本画コレクションが撮影可!どこより身近な『福田美術館』

京都を代表する観光地・嵐山に2019年10月にオープンした『福田美術館』。その魅力を存分にお伝えします!

嵐山で日本画コレクションを楽しむ

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100年間も京都の街の風景を車窓に写す路面電車「嵐電」に乗って嵐山へ。目指すは、日本画が間近で手に取るように見られ、撮影も可能という『福田美術館』。

観光に力を入れた街だけに、外出自粛のあおりをモロに受けて、閑散とした印象ですが、ゆったりとアートに触れ、風光明媚な景色を堪能できる絶好の機会かもしれません。
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嵐電「嵐山」駅から5分も歩けば、『福田美術館』に到着します。阪急・JR「嵐山駅」からも徒歩10分ほど。
「アラビカコーヒー嵐山店」の手前といえば、カフェ好きの方にはわかりやすいでしょうか。

魅力1:作品が手に取るように見える92%の高透過ガラス

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さて、やってきました『福田美術館』。京都の実業家・福田吉孝氏が私財を投じて集めた有名日本画の知られざる作品が多数所蔵され、季節ごとにテーマを変えた展示がされています。
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階段は高齢者でも登りやすいように蹴上は低く、車椅子用の通路も設置されるなどユニバーサルデザインになっています。展示室は1階と2階に。まずは1階に設置された大きい方のギャラリー1へ。
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蔵をイメージしたという船底の展示室は、照明暗め。室内の壁面にずらりと並べられた日本画が、絵の保存に適した灯りに浮かび上がります。
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特筆したいのは、「92%の高透過率」のガラス。わたしたちが日常生活で目にしているガラスは青み(緑色)を含んでいて、ガラスの厚みが増すほどに青みがかっていくのですが、透過率の高いガラスはほぼ無色透明。まるでガラスなどないかのような感覚で目の前の絵を見ることができるのです。
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ガラスの大きさも特大で、幅なんと4m。4mの間、継ぎ目を感じずに鑑賞できるので、ほぼノーストレスです。
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『福田美術館』が撮影を許可しているのは、お気に入りの作品を思い出として保存していただき、日本画をもっと身近に感じてもらいたいという思いから。著作権がきれていないのものや、所蔵者の許諾がないものに関しては、「撮影禁止マーク」が付けられています。こんなふうに自由に作品を撮影させてくれる美術館はとてもレアなので、マナーを守って、これからもこの展示を続けてもらえるように、鑑賞の際は気をつけたいですね。

魅力2:可動式展示で触れられそうなほど近くに作品を感じる

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ケースの奥行きは30cm〜1mまでの可動式になっていて、作品によってはガラスのすぐ近くの距離で鑑賞できるので、日本画の繊細な筆致まで間近で見ることができます。
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高透過ガラスと低反射ガラスは違いますが、寄って撮影すれば、ほとんど写り込みなし。お気に入りの作品を待ち受け画面にしちゃってもokです。(もちろん商用などに使ってはいけませんよ!自分だけでニヤニヤ楽しみましょう)

魅力3:知識がなくても興味がわく!“寄り添い”型の展示

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2階は、1階と趣向を変えた小さなギャラリーが2つ。
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こちらのギャラリーは、私の所感でいうと“初心者寄り添い型”。正直、私のように日本画の知識がまるでない人間にも、「え、横山大観と下村観山は仲悪かったの? 横山大観、木村武山も嫌いって、もしかして性格悪い??」と、ものすごくわかりやすいイラスト付きの図解やかみ砕いた説明で、画家に対しての興味を湧かせてくれます。

「こんなものまで残ってるんだー」と感心したのが、小さなミニ屏風に描かれた画家本人の手による自画像。即席に描かれたもののようですが、この小さな絵にそれぞれの画家の個性が現れているようで、「この作品は◯◯さんっぽい」と展示されている作品が誰のものか、心の中で当てて楽しむという一人遊びもできます。
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“知るを楽しむ”展示では、今回は日本画の画材を紹介。京都コスメの代表格、上羽絵惣の「胡粉ネイル」で知る人も多い「胡粉(ごふん)」は、日本画の繊細な色を表現する絵具の原料。水晶や珊瑚、瑪瑙(めのう)などの宝石も日本画の材料だったのです。

繊細な色味は、この石たちが作っているのね・・と思うと日本画を見る目が変わりますよ!

魅力4:入館者しか入れない、大堰川一望の絶景カフェ

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『福田美術館』の魅力のひとつがロケーションの良さ。大堰川に面し、一面が全面ガラス張りになっています。が、しかし、保津川に面する窓ガラスのサイズには規定があったそう。そのため、さりげなく目隠し模様入り。鏡面の池と保津峡が見える位置は模様の線が少し細くなり、外の景色を垣間見られる仕掛けになっています。
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クリアな視界で、この素晴らしいロケーションを堪能したいならば、併設のカフェ「パンとエスプレッソと 福田美術館」へ。こちらはミュージアムカフェになっていて、美術館に入館しないと入れないカフェなのです。
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美術館と同じように大堰川に面した窓には目隠しがありますが、庭の鏡面池側はすっきりとした視界。川と一続きになったような水面と大堰川を、まるで独り占めするかのごとく堪能できます。鳥たちが水浴びしにくる様子も見られて、時間が許す限り、いつまでも居たくなるような最高のロケーションカフェ。
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じゃん!そして、「パンとエスプレッソと」の豚バラコンフィと九条ネギのパニーニのセット「ドリンク付き」1200円。豚バラのコンフィ、分厚いし、柔らかいし、塩加減と九条ネギの量、バランスも抜群。ボリュームもしっかりとあって、少食の女性ならお昼ごはんの代わりにしても十分満足できるのでは?
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セットドリンクは、エスプレッソ、マキアート、カフェラテ、カプチーノ、ティー、ジュースが選べて充実です。かわいいラテアート付きのカフェラテをチョイス。
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植栽されている和花が季節ごとの花を咲かせ、目を楽しませてくれるお庭を眺めつつすごす優雅な時間は、知らず知らずたまった心の垢を落としてくれそうです。

魅力5:年パスがわりの「友の会」入会で1年間フリーパス

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最後にひとつ、耳寄り情報を。こちらの美術館「友の会」(年会費4000円)に入会すると、いつでも自由に出入りできます。1回の入館料が1300円なので、季節ごとに年4回行けば十分に元が取れます。そして、人出の多いハイシーズンでも、入館しないと入れないカフェでゆったり過ごす優越感も味わえますし、近所に住んでいたら是非とも入会したい特典です。

まずは一度、日本画の魅力に触れに足を運んでみてはいかがでしょうか。

『福田美術館』の基本情報

名称:福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
Tel:075-863-0606 Fax:075-863-0607
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
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