2020年3月27日 更新

【京都建物めぐり】“紀元2600年記念”に建てられた『ラジオ塔』!秋は紅葉美しい☆「小松原児童公園」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区、平野神社にもほど近い場所にある公園。その中にある、紀元2600年記念に建てられたラジオ塔。

旧薩摩藩調練場跡だった公園内にあるラジオ塔

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北区小松原。平野神社にもほど近く、西大路通りの西側。閑静な住宅街の一角。わりと広大な敷地有する公園。この辺りは、かつて旧薩摩藩の調練場だった場所とか。
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そんな公園には一通り遊具もあり、この日は休日ということもありのんびりした雰囲気。子供だけにとどまらず、この近くにある立命館大学の学生も利用することしばしばの公園なんだとか。
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落葉してますが、公園には銀杏の木があり、秋には紅葉も楽しめるスポット。
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そんな公園内の大きな木の下の一段高いところに設置された『ラジオ塔』。

かつて、日本の至る所、街頭など人が集まる場所に設置された公衆用放送聴取施設『ラジオ塔』。日本でラジオ放送が開始されたのが大正14年(1925年)で、東京放送局が最初。以降、ラジオを持つ家庭も増え、普及していきつつも、高価なものであったため、国民の需要を背景にこうした公共のラジオ塔を設置。

京都市内にも、いくつか設置され、未だその遺構が見られる公園があり、その一つがこちら。
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一見、灯篭のようにも見えますが。
これまで見てきたラジオ塔の中で、形状は円山公園のラジオ塔に近いですかね。
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ラジオ塔にはこんな石碑が埋め込まれ、“紀元二千六百年記念建設 心身練成”と刻まれています。

恐らく、1940年(昭和15年)に日本の初代天皇・神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を祝い、記念に建てられたもの。この年、日本各地で記念行事が行われ、全国11万もの神社においては大祭が行われました。その一環で建てられたラジオ塔のようで、他にも同じように紀元二千六百年記念に建てられたラジオ塔が市内にあります。
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こちらは背面。とくにラジオの電源操作するようなボタンなどは見当たりませんが、上部部分からきっと音が流れてきたんでしょう。
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かつてはラジオを聴きに、ご近所の方もここへ集ったんでしょうね。そんな当時の様子が偲ばれる遺構ですね。

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基本情報

名称:小松原児童公園
住所:京都市北区小松原北町120
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