2020年3月19日 更新

【京都建物めぐり】桜の名所に残る歴史文化遺産『ラジオ塔』☆地元民憩いのシンボル「円山公園」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は東山区、地元民憩いの場所、さらには桜の名所として知られる祇園、円山公園。その公園の中央にある歴史的建造物。

桜の名所・円山公園の中央に鎮座するかつてのシンボル

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東山区祇園界隈。いつも多くの観光客でにぎわう八坂神社からさらに東側に広がる市民憩いの場・円山公園。

春は桜の名所としても知られ、毎年茶店や露店が出店し、夜桜見物客でにぎわう場所ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、全て中止になりました。残念ですが。

普段の同じ時期に比べ、公園も人気が少ない印象もあります。
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今まであまり気にも留めず公園をウロウロしてたのか、昔懐かしい電話ボックスを発見。皮肉なことに、公園が閑散としているから今更気づいたのか。
最近では携帯電話使う人が大半なので、ほとんど利用することもなくなりましたが。未だテレカ持ってる方は大いに活用してください(笑)
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まあ、まだ開花時期には早いとわかりつつ、ここのランドマーク的存在でもある祇園枝垂桜をチェック。

現在こちらの祇園枝垂桜は二代目。初代枝垂桜は1947年(昭和22年)に枯死し、桜守十五代目佐野藤右衛門氏がそのサクラから種子を採取し、大切に育てて1949年(昭和24年)に植えられたのが現在の二代目祇園枝垂桜。
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こちらは昨年のライトアップ時の祇園枝垂桜。
今年は新型コロナウイルスの影響で当初ライトアップ中止予定でしたが、ここへきて敢行するとのこと。
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さらに、公園北側に新しい枝垂桜も植樹されています。まだまだこれから、といった雰囲気の枝ぶりですが、数年後にはこの周辺も見物客が集う場所になることでしょう。
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人が少ないせいか、野良の三毛猫も警戒心なく悠々自適に公園内を徘徊中。
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クレーン車で高木の枝切り。今ならこんな普段の公園メンテナンス中の場面にも出会えます。
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そんな円山公園の中央にある塔。わりと古めかしい建造物のように見えますが。
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これ、なんだかおわかりですか?

かつて、日本の至る所、街頭など人が集まる場所に設置された公衆用放送聴取施設『ラジオ塔』。日本でラジオ放送が開始されたのが大正14年(1925年)で、東京放送局が最初。以降、ラジオを持つ家庭も増え、普及していきつつも、高価なものであったため、国民の需要を背景にこうした公共のラジオ塔を設置。
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ここ京都に設置されたのは昭和7年(1932年)のこと。JOOKと書かれ、今のNHK京都放送局にあたります。
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当時の様子をうかがえる白黒写真もラジオ塔に埋め込まれています。ここでは当時早朝ラジオ体操も流れたり、さらには野球中継も行われ、それを聞こうと多くのファンも訪れたと言います。写真にはスコアボードもあり。
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戦争中には資材供出のため金属が取りはずされたりしましたが、NHK京都放送局50周年を記念し昭和57年(1982年)に修復。
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こちらがスイッチだったようです。
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全国的に見ても、京都ではこうしたラジオ塔が数多く残り、それぞれ趣きの違うラジオ塔に出会えます。ここ、円山公園のラジオ塔は他と比べても、かなり立派なものですね。また、京都に今でも残るラジオ塔についてもご紹介する予定です。

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基本情報

名称:円山公園
住所:京都市東山区円山町463

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