2024年1月24日 更新

【京都ランチ】ご当地メニュー熱々『のっぺい』でほっこり☆清水の庶民派食堂「力餅食堂」

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区清水、松原通沿いにある昔ながらの関西伝統的スタイルの庶民派食堂。麺類と丼物、甘味が一通りそろう、地元民の普段使いのお店。

清水エリアの庶民派食堂

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東山区清水エリア、東大路松原を西へ。昔ながらの佇まいの古い庶民派食堂『力餅食堂加藤商店』。地元や関西圏ではおなじみのご当地食堂とも言えるお店。

この日は所用での帰りの昼下がり、ちょっとランチ時のピークを過ぎたあたりの時間帯にやってきました。何気に人気のお店で、昼時だと満席になることもあったり。
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昔スタイルの手書きのお品書きには季節のあったかメニューが並んでいます。そして、店頭のガラスケースには季節のお饅頭やいなり寿司、御赤飯が並び、この陳列スタイルも懐かしい雰囲気。テイクアウトももちろん可能。
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店内はいかにも昭和レトロな年季の入った、6人掛けのテーブルが並びます。テレビやマガジンラックもあり、余所行き感より日常感ある和む佇まい。そして、まったりとした時間が流れています。
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手書きメニュー以外にうどんやそば、丼ものの定番メニューがバリエーション豊富にあります。どれも大体1000円前後で、一番高額のもので鍋焼きうどん1200円くらいですかね。
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『力餅食堂』の始まりは、明治22年兵庫県豊岡市で饅頭(まんじゅう)店として創業。その後、明治28年には「勝利饅頭」と改名し京都六角に開店。『力餅食堂』の店名は、創業者・池口力造翁の「力」と商品である「餅」からとったもの。

大正時代に入ると麺、丼物も加わって食堂スタイルに業態が変わり、さらに暖簾分け制度で関西圏に店舗数を急拡大。全盛期の昭和末期には、京都市内でも至る所で見かけた力餅食堂。しかし、現在では10店にも満たない、ある意味絶滅危惧種的スタイルのお店の一つ。

暖簾にもありましたが、この餅つき用の杵がクロスしたマークが『力餅食堂』であることの証。かつてはこんなに加盟店があったことがわかります。
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以前にも来店したことがあり、その時は中華そばとおいなりさん、おはぎをいただきました。こんな組み合わせで注文できる自由さも力餅食堂の魅力とも言えます。
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で、今回はあまりにも寒い日だったので、身体が温まるものを、と最近ハマっている『のっぺいうどん』900円を注文。
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最近観た映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』でもチラっと登場した、滋賀のご当地グルメでうどん仕立てになった『のっぺい』。関西でも割と古いうどんそば店のメニューに今も存在し、それは滋賀に限らず関西圏で見かけられるご当地メニューとも言えるもの。

もともと『のっぺい』は新潟県の郷土料理で、里芋を主材料とし、野菜やきのこなどを薄味で煮たものにとろみがついているもの。それが滋賀ではうどんの一種『のっぺいうどん』 として、明治時代に長浜市のうどん店により考案。琵琶湖から吹く冷たい風をしのぐため、様々な野菜の具材とあんかけになったうどんで、関西圏でも人気を博してブームになったんでしょうね。
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まずはあんかけになったお出汁。しっかりとしたとろみのべっこう色。出汁も申し分ないほどしっかりと効き、色見は薄くともしっかりと旨味の効いた関西ならではの美味しい出汁。しかも熱々でレンズが曇りまくりです(笑)
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さらにうどん。典型的な細めで柔らかい京うどん。熱々のあんが絡み、冷めることなくいただけ、身体がポカポカをしてきます。
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具材もいろいろ乗っています。かまぼこが5切、甘辛く炊かれた冬菇椎茸、湯葉、ほうれん草、海苔、乾燥麩、そしてたっぷりおろし生姜。比較的あっさりとした具材中心ですが、その分出汁の美味しさがダイレクトに伝わり、庶民派食堂の体ではありつつ、揺るぎない美味しさを感じる一杯。最後お出汁まで完食し、ちょっと汗ばむほど身体はポカポカ。底冷えのする京都で、一際美味しく感じることができます。

今回はおうどんだけをいただきましたが、おいなりさんやお赤飯、丼をプラスするなどカスタマイズもでき、しかも通し営業。観光スポットに立地しながら、何かと使い勝手のいいお店でもあります。お試しあれ!ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:力餅食堂加藤商店
場所:京都市東山区清水5丁目120
電話番号:075-561-5434
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日
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