2017年3月8日 更新

【京都橋めぐり】東海道五十三次の西の起点!さまざまな歴史を渡ってきた橋!!「三条大橋」

さまざまな歴史に関わり、三条通、鴨川に架かる橋。東海道五十三次では西の起点。そして、四季折々で京都らしい風情をもっとも感じられる橋でもあり。

歌川広重の絵でもおなじみ

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鴨川沿いから見る三条大橋。手前には早咲きの河津桜。鮮やかなピンク色がいつもの鴨川風景に彩りを添え、春らしい光景。

歌川広重の『東海道五十三次 三条大橋』の絵のモチーフにもなった橋。東海道五十三次では西の起点となる橋。
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そのすぐ隣り。三条大橋西南詰。江戸時代に出版された『東海道中膝栗毛』の舞台にもなり、主役である弥次郎兵衛と喜多八の像があります。春にはしだれ桜も咲き、画になります。像の側にある撫で石を撫でると縁起がいいとも言われています。
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そして、三条大橋西北詰のスターバックス前。
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こちらは旧三条大橋の石柱がこんなふうに残っています。「暴れ川」と言われ、幾度も橋を流すような水害をもたらした鴨川。それにともない橋も何度か架け替えられたそうですが、この石柱は豊臣秀吉の命により作られた時のもの。

天正18年(1590年)、五条大橋と共に増田長盛を奉行として石柱の橋に改修。
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そして、石柱には日本で初めての石柱橋であったということが書かれ、現在の神戸市灘区から切り出された花崗岩製であることが石柱に刻まれています。
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江戸時代に藩や幕府の高札を立てた「高札場跡」も。
かつて「三条河原」と呼ばれ、処刑や処刑後の晒し首が行われた場所でもあり。
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そして、こちら「擬宝珠(ギボシ、ギボウジュ)」。
伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、廻縁の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾り。

橋の北側と南側の2か所(西から数えて2つめの擬宝珠)には、1864年7月8日(元治元年6月5日)に発生した池田屋事件で付いたとされる刀傷も。

それ以外にも、日本初の駅伝の駅伝スタート地点でもあり。いろいろな歴史のある橋。

三条大橋から眺める鴨川沿いには等間隔で座るカップルや、夏の納涼床の風景もまた名物。そんな京都らしい歴史、風情を持つ橋ですね。

三条大橋 へのツイート

詳細情報

住所
京都府京都市 中京区中島町・東山区大橋町
電話番号
075-752-0227
関連サイト
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=3000046
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