2019年7月18日 更新

【京都街角ぶらり】歯痛の方必訪!千本通沿いにある嫉妬に狂った女に噛まれた伝説のお地蔵さん☆「歯形地蔵」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は千本鞍馬口にある小さなお地蔵さん。昔、嫉妬に狂った女が噛みついて絶命したことからその名がついたという。

千本通りにある不思議な伝説を持つお地蔵さん

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千本通散策で今出川通から北へ。

すると、鞍馬口あたりで遠くからでもよく目立つ大木がそびえたつ場所。大きなクスノキが3本くらいですかね。大体大きな木がある場所って、これまでの経験上街道の距離を示したり道の分岐点の目印だったりするもんだという認識ですが。
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そのクスノキの下に小さなお地蔵さんがあります。
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「歯ノ地蔵尊」と書かれています。すぐこの近くに歯科医院もあり、何か歯にまつわるお地蔵さんかな?と思ったら、歯の痛みを和らげてくれるんだとか。
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すると、お地蔵さんの由縁が書かれています。

かつて鞍馬口通には、紙屋川支流で北向きに流れていた事から逆さ川(さかさがわ)と呼ばれる川がありました。その橋の袂に安置された地蔵で、逆さ川地蔵とも呼ばれてました。今では川はありませんが。

それが、あることがきっかけになり、「歯形地蔵」と呼ばれるようになったわけですが。

昔、このあたりに大工の夫婦が住んでいました。夫は仕事一筋で、近所でも評判のいい男でしたが、妻は嫉妬深く「ほかの女に取られたらどうしよう」「もう浮気しているかも」と疑心暗鬼。夫の帰りが遅いと迎えに出るほど思い詰めていました。

 そんなある日、妻が傘を持って夫の仕事場に向かうと、夫が若い女と相合傘でいるところに遭遇。逆上する妻から逃れるため近くにあった石地蔵の陰に隠れた夫でしたが、頭に血が上った妻は地蔵の肩にガブリ。すぐに正気に戻ったものの、食い込んだ歯は地蔵から取れない状態に。
 
苦しんでいたところ、通りかかった老僧の法力で歯は離れたが、妻はそのまま絶命。その歯形が残ったので、「歯形地蔵」の名が付いたという。




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思わず、お地蔵さんに残る歯形を探して見てみたいような気もしますが(笑)
そんな伝説の末、歯痛治療の信仰も生まれたという不思議なお地蔵さん。
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虫歯など不摂生からくる歯痛でもご利益あるのかどうかわかりませんが、通りかかったらお参りしたくなるお地蔵さんですね。

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