2021年3月14日 更新

【京都ランチ】巧みなハーブ&スパイス料理☆内装細部に宿る独創性「Maker」

おおきに~豆はなどす☆今回は右京区西院にあるレストラン。独創性あふれる設えとハーブ&スパイスを巧みに使い素材の味を引き出した料理たち。

ハーブ&スパイスと京丹後食材を駆使した滋味深い料理たち

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京都市右京区西院、西大路通りを少し下がった場所にあるレストラン。前々から気になっていたお店。以前たまたま見ていたテレビで紹介されていて、その独創的スタイルの料理とお店のインテリアに魅かれ、今回初訪問。

一度、友人と来ようと予約するも、コロナ禍でランチ営業休止中。今回は当日予約してソロランチでやってきました。
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元々ご実家が京丹後で仕出し屋さんをされていて、さらにこちらのご主人のお兄さんは食通の間でも知られる名店『魚菜料理 縄屋』店主。

京丹後の名店と聞いてピンとくる方もいるかと思いますが、縄屋のご主人は京都有名料亭『和久傳』出身の方。なので、お料理も和久傳系。京丹後の食材と素材の味を活かした料理で定評のあるお店。

そんなご兄弟、弟さんのお店がこちら。ご実家が仕出し屋さんだったこともあり、料理は独学ですが幼い頃から慣れ親しんだフィールド。その独自の感性から生み出される料理の数々は他にない世界観とのこと。
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店内中央には大きなダイニングテーブルがあり、この脇一段高い場所にある二人掛けのテーブルを除き、全てのお客はこのダイニングテーブルを共有。どうも『共有する』ことがお店のコンセプトのようで、グループで来店した場合、料理は大皿盛りで取り分けるスタイル。家族団らんのイメージなんだそうです。なので、それぞれ人数分に合わせた大皿を用意されてるようでした。

ちょうどお隣のママ友の集まりランチでは、豪華に大皿に盛られていました。
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そして、まず目を見張るのが、この内装。
ダイニングテーブル端に設置された水道ノズル。他グラスやガラス製品。どれにもこだわりを感じます。
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その横にキッチンがあり、客席からは隔たりなく丸見え。アイランド型になっていて、料理をつくる工程が一部始終見えます。
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さらにテーブル周辺。
どこでこんなん売ってるんやろ、と思えるような電気器機。アンティークですかね。さらに赤い配線があえてむき出しになっていて、ここから天井を伝いぶら下がってる照明器具につながっている様が見えます。
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オーディオスピーカーも。
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何用なんでしょうか。アンティークのようにも見えますが。ダイニングテーブル上に巨大な照明がぶら下がっています。全体的に柔らかいトーンの灯り。
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さらに、分厚めドアのあるこちらはトイレ。
昔お肉屋さんの冷蔵庫で見かけたようなやつ。それがステンレスではなく木製。それだけで年代物だと思います。そして、トイレの中も面白い造りになっています。ぜひ、来店された方はトイレに行ってみてください(笑)

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そんな終始感嘆するインテリアですが、メニューは予約の段階で定まっていた、こちらの3000円のコース。

季節の前菜4皿、本日のメイン、天然酵母パン、本日のデザート、コーヒーまたはフレッシュハーブティーの流れ。

野菜の仕入れ先は、有機野菜で有名な農園だったり販売店だったり、京丹後のものが多いですかね。
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まずは前菜一皿目。
カリフラワーとクリームチーズのディップ。添えられた自家製煎餅にはローズマリーが練りこまれています。
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カトラリーもアンティークみたいです。これを使って塗ってください、と。
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カリフラワーのやわらかい自然な甘さとクリームチーズの酸味と濃厚さ。そしてローズマリーの風味が合わさって、思わずお酒が飲みたくなる一品(笑)
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前菜二皿目。
イチゴとアボカド、クミンシードのドレッシングで和えたサラダ。天然酵母パンも添えられています。
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独特の風合いのお皿。聞くと、アフガニスタン製で寺町通りにあるグランピエのものだとか。

サラダはイチゴの甘酸っぱさとクミンの爽やかさ、そしてドレッシングのニンニクの少しピリッとした辛味がちょうどよくアボカドで中和された、シンプルながらバランスのいい組み合わせの妙。
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天然酵母パンの乗ったこの木製のお皿も素敵です。素朴な風味。
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で、ここでたまらずドリンクを注文することに(笑)といっても、後に用事を控えていたため、ノンアルで自家製ジンジャエールを注文。
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それがこちら。
個性的なジンジャエールです。ほのかに生姜の辛味はあるものの、グラスの底に粒子がたまるほどのスパイス。それも、強いて例えるなら和漢薬のような。龍角散とか(笑)そんな、身体にいい感じが伝わるようなスパイスが入っています。

で、これ注文して正解だったんですが、終始料理を口に含んでからこれを飲むと、より複雑な味わいがプラスされ、面白いマリアージュに。
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前菜三皿目。
蒸した菜の花とフレッシュ王林、そこにかかる黄色いソースはオランデーズのような卵黄にパルミジャーノレッジャーノをまぜ、オレンジの皮をアクセントに。

程よく苦みある菜の花に王林の甘さとフレッシュ感、さらにオレンジ皮の苦みを足し、春の苦みに追いうちをかけるような、そんな大人な味でもあり。
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前菜四皿目。
海老芋とフキノトウ、鱈のグラタン。グツグツ状態。
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小さく刻んだフキノトウがいいアクセント。やわらかい味わいの海老芋やベシャメルにマイルドに苦味を与え、さらに鱈の旨味とコク。海老芋のグラタン使いもいいですね。

前菜、それぞれポーションのボリュームそこそこあり、ここまででもかなり満足ですが。
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そして、メイン。
鶏肉の燻製。添え野菜はクレソンと人参の柑橘系ドレッシング。
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ちょうど中華鍋でスモークされてるところを見かけました(笑)シンプルに燻製の効いた味わい。サラダもよかったです。
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デザート。塩を効かせたクランブルを乗せたチーズケーキとチョコジャスミンムース。どちらも手づくりでシンプルな見た目ですが、美味しかったですこれ。

お店では焼き菓子も店頭で販売されていて、食後買って帰る方や道行く人も買ってたり。
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普段ならコーヒー派ですが、ここはフレッシュハーブティーで。スペアミント、レモングラス、あと名前忘れましたが花粉症に効くというハーブも。カップが可愛い。
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このハーブティーも昔の理化学実験室にある木製漏斗台で抽出されてました。最近ではこんな代物実験室でも見かけませんが(笑)
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で、お店で使ってられる食器や一部インテリア用品を店内でも販売されています。こちらギャラリースペース。もともとここは質屋さんだったそうで、この窓のない閉鎖スペースに質草を保管するのに使われてたとか。

料理はもとより、インテリアのこだわりにも刺激を受ける独創性あふれる面白いレストラン。しかも、料理も皿数多く、お値打ちともいえる満足度。また夜にも伺いたいお店。今度は数人で料理をシェアしながらワイワイといただきたいですね。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:メーカー(Maker)
場所:京都市右京区西院三蔵町49
電話:075-950-0081
営業時間:ランチ水木金土11:30-14:00 ディナー水木金土日18:00-21:00
定休日:月・火曜
関連サイト:https://www.makerkyoto.com/
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