2020年8月4日 更新

【京都古墳めぐり】洛西ニュータウンのマンション群の公園内!緑豊かな景観の小山「福西古墳」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は西京区、洛西ニュータウンのマンション群に囲まれた公園内にある古墳。

洛西ニュータウンの緑豊かな公園内にある古墳

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西京区大枝の洛西ニュータウン。
地元民としては昔KBS京都で流れていたCM、爽やかな~朝の光の中で~♪のBGMを思い出すんですが。て、自分の無駄な記憶力に多少驚きつつ(笑)と思ってたら、さらに記憶力上手の友人からそれは向島ニュータウンやろ、と訂正入りました(爆)

そんな洛西ニュータウンのマンションが密集するエリアにある緑豊かな公園。
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福西遺跡公園。
文字通り、敷地内に遺跡がある公園なわけですが。今回はここに古墳があることを知ってやってきました。

京都市内でも、比較的西エリアに古墳が集中。とりわけ右京区や西京区に古墳群があり、京都の歴史変遷も時代によって様々だなぁと改めて感じるわけですが。
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公園内ではとくに遊具が充実してるわけでもなく、児童向け感はありません。どちらかと言えば、大人の散歩コース的な趣きの公園。

そして、小高い丘があり、階段を上っていきます。
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その手前にある案内板。どうやらこの小高い丘が古墳のようです。

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最近の観光ガイドもハイテクですね。QRコードをスマホで読み取ると音声ガイドになってるみたいです。
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この公園内の古墳は、6世紀末から7世紀前半にかけて築造された古墳時代後期の群集墳。22基あまり点在していた古墳群のうちの2基。

洛西ニュータウンの造成の際、1971年に発掘調査開始。大半の古墳が造成により削平された中で、この7号墳及び10号墳の2基が福西遺跡公園の一画に保存。
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福西古墳群では、そのほとんどが円墳ですが、中には珍しい帆立貝式前方後円墳もあるとか。一瞬、ホタテ貝みたいに開くのか?と天然ボケ発想してましたが、形ですね(笑)

ここより東から東南にかけての丘陵地帯にも古墳群が集中し、古墳時代初期の前方後円墳も点在するとか。
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古墳の主体部は縄文時代の包含層を切って造られていて、古墳を含む下層は縄文時代の包含層となっています。ちなみに包含層とは考古学用語で、土器や石器などの考古資料(遺物)を包含(内部に含んでいる)している地下の土層のこと。

墳丘と横穴式石室が良好に残存し、須恵器も出土しています。
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外周からは、これが古墳だとは思いもよらない立地。マンションと古墳というシュールなコラボが成立する場所。一度散策してみてください!

基本情報

名称:福西古墳
場所:京都市西京区大枝北福西町
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