2020年9月16日 更新

酒蔵の町、京都伏見ならでは!5店舗はしご酒できる「伏見太閤バル」を満喫

2020年2月22日(土)、23日(日)の2日間、酒どころ・伏見で、61の店舗から好きなお店を5つ選んではしご酒できる(チケットが5枚綴り)飲み歩き祭り「伏見太閤バル」が開催されました。

「伏見太閤バル」概要

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今年で何年目になるのか、かなり長く続いている『京都伏見太閤バル』。
イベントに参加している61店舗が、それぞれにバル用のメニューを用意。チケット1枚と引き換えにバルメニュー1食が食べられるという仕組み。

2日間にわたって開催され、9時〜25時まで楽しめるとありますが、各店舗ごとに『バル』用メニューの提供時間があり、通常の営業時間とも異なっているため、事前チェックが必要。どういう感じでまわろうか考えるのも楽しみ方のひとつ。
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こんな感じで、お目当ての店をピックアップして、ざっくり行動計画を立てておくのが吉!
マメ!!
たとえば「おこぶ北清」。よくよく見ると土曜しか『バル』の出店をしていない…とか「橘屋」はなくなり次第終了…とか、細かい文字で見逃せない情報が書かれているので、要注意。

「伏見太閤バル」は、5枚綴りのチケット入手からスタート

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降り立ったのは京阪伏見桃山駅。改札を出て、階段を上がればすぐに昔から変わらぬ姿の大手筋商店街のアーケード。前売り券を買っていれば、ここからすぐに参戦できるのですが、3日前に販売終了になっていたため、当日券を買いに。
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こうやって露天商が並ぶのも、大手筋商店街になじんだ光景。新鮮な商品が安くで手に入るので、いつもなら要チェックポイントなのですが、本日は、はしご酒ミッションのためスルーです。
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東西に通る大手筋商店街。京阪伏見桃山駅があるのが東、そこからどんどん西へ進み、『伏見太閤バル』の参加店舗のひとつ「油長」を越えた次の角を南へ。

参加店舗でチケット購入できないかなー?と思って聞いてみたら、会場本部じゃないと販売していないとのこと。前売り券なら5枚綴りで3000円、1店舗600円で楽しめるところ、当日券だと3500円。しかも「黄桜記念館」の駐車場がある大会本部まで行かないと買えないのです。。痛恨。
前売り券がオトクで便利です。
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「黄桜カッパカントリー」では『伏見太閤バル』とは別のイベントも同時開催されていて、外国のゲストのみなさんも興味津々。このあたりは酒蔵が多くて、散歩しているだけでもお祭り気分が味わえます。
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チケット販売は、黄桜カッパカントリーではなく、その向かいの「黄桜記念館・河童資料館」を横切った先の駐車場。
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せっかくなので、素通りせずに日本酒のイロハを学びましょう。
日本酒のラベルに書かれている“日本酒度”って何のことか知ってますか?

パネルを読めばわかりますよー。
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やっと会場本部へ。駐車場にぽつんとあるテントが会場本部。
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やっとスタートラインに立ちました!
みなさんはぜひ前売りを購入して、参加してくださいね。

1店舗目-『ラーメン門扇 伏水酒蔵店』

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1軒目は「更科そば」とどちらにしようか非常に迷ったものの、かねてから食べてみたかった「門扇 伏水酒蔵小路店」へ。「伏水酒蔵小路」は、納屋町商店街と平行する路地を繋ぐ細長い敷地に9つの飲食店が集まった屋台村のようなスペース。

東西に出入り口があるのですが、東側の入り口はちょっとわかりにくいため、納屋町商店街から入ります。ちなみに納屋町商店街は南北に通る筋で、大手筋とは直角に交差します。

写真は、20年前とほぼ変わらない納屋町商店街の入り口。昔からのお店がそのまま残っていると、ホッとします。
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納屋町商店街を大手筋商店街に向かって、ずんずん北に進みます。昔ながらの金物屋さんの向かいに履物屋さん。その隣に「伏水酒蔵小路」の納屋町側の入り口を発見。
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“小路”と名がつくだけあって、敷地はかなり縦長。『門扇』は、東側の入り口の近くなので、ここでもずんずんと奥に進みます。
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到着!「伏水酒蔵小路」の中には、「門扇」以外にも「伏見太閤バル」に参加しているお店がいくつかあるので、あまりウロウロしたくない、腰を据えて飲みたい人は、ここである程度完結できます。
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食べたかった「門扇」のラーメン!1軒目に選んだのは、スープの脂で胃を保護したかったのと、まず1杯目はビールを飲みたかったから。
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細いくせにしっかりとコシのある麺、鶏の旨味が凝縮された濃厚なスープ、間違いありません!ビールもプレミアムモルツで言うことなし!
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わかりにくい東側の出入り口を道なりに歩くと、ショッピングモールの「PLAZA大手筋」に出ます。

2店舗目-『ダイニング 仁』

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大手筋商店街に戻って、次は逆方向の北のエリアへ。
大手筋商店街の南エリアは黄桜、月桂冠、山本本家…と大きめの酒蔵があったり、納屋町商店街、竜馬通り商店街があったりと観光客で賑やかなのに対し、北は区役所や図書館が立ち並び、地元密着度が増します。
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酒蔵が集中するのは南エリアですが、北エリアにも、通が好む酒蔵「藤岡酒造」があります。「ダイニング仁」はそのお隣。
バルメニューにも「蒼空(藤岡酒造)」とあったので、藤岡酒造の経営するお店かと勘違いしてしまったのですが、経営はまったく別。
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ダイニングとありますが、どちらかというと日本酒バーといったほうが、イメージが近いかも。
やはり『伏見太閤バル』ならば、メインは日本酒にしたくて選んだお店。
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テレビのドキュメンタリーで観た、五つ星ホテル「ホテルニューオータニ」の料理人たちと同じ衛生手袋をつけてサーブしてくれるご主人。寡黙で几帳面で、職人肌。お酒選びにも信頼がおけそうです。
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伏見太閤バル用のメニューは、「蒼空」純米酒とおばんざい。おばんざいは好きなものを選べます。嬉しい!
季節のはしりの菜の花をチョイス。
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日本酒好きなら、ここで足止めされてしまいそう。日本酒を心ゆくまで楽しみたいなら、「ダイニング仁」を最後の一軒にするのもありですね。

3店舗目-『おこぶ北清(きたせ)』

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次のお店は、中書島ゾーンです。大手筋商店街に戻り、納屋町通りを抜けて、竜馬通りへ。
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屋形船、伏見十石舟(じっこくぶね)が運航する水路にかかる蓬莱橋を渡ると、中書島エリア。
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このあたりにくると、急に場末感が漂ってきます。この雰囲気も昭和っぽくて好き。
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そんな中書島エリアでは、若干異質とも見える、控えめで洒落た店構えのこちらが『おこぶ北清』。
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広くはない店内の手前はカウンター。奥は小上がりの小さなお座敷になっています。
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伏見バルメニューは、斎藤酒造の「夢みなと」と珍味をチョイス。
珍味もぜんぶ昆布! 奥の昆布は、柚子の糖衣をまとっていて、表面の歯ざわりはカリっ、ぎゅっと詰まった昆布のかみごたえと粘りが格別で、日本酒にベストマッチ。
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隣の昆布屋さんで、おつまみ昆布も販売されています。この柚子昆布は美味しすぎて、買って帰りました。
ほかにも『おこぶ北清』では、欠けた器を直す「金継ぎ」のワークショップも不定期開催されているとのことで、興味津々。バルメニューで知れるのはさわりだけですが、これから通いたいお店を開拓するのにはぴったりのイベントです。

4店舗目ー『そば処 薮そば』

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中書島エリアから竜馬通りに戻ります。夜ご飯の時間が近づいてきて、お店にも行列ができてきました。こちらは『伏見バル』参加店の「肉匠 森つる」。バルメニューが和牛の握り寿しで気になっていたのですが、並ぶのは辛いのでまたの機会に。
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竜馬通りの入り口の顔だった「安本茶舗」が、いまはクラフトビールの「家守堂」に姿を変えています。こちらはバル不参加店。
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「家守堂」を東に曲がって一筋目を北へ。ひなびた感じの道を通り抜けるとありました。
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「藪そば」!「薮そば」の屋号、いろんなところで見かけるな〜と思っていたら、江戸時代、藪そばと呼ばれる評判の蕎麦屋があり、そこから各地に名前が広がったそう。美味しい蕎麦屋=薮そばの方程式ができあがったとのこと。
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バルメニューは、なめこおろし蕎麦。よく冷えたコシのある麺、さっぱりとした大根おろし、なめたけのぬめっとした舌触りが日本酒にめちゃくちゃよく合います。

通常メニューもかけそば470円〜ととても良心的なので、また行きたいなぁと思える1軒です。

ラスト5店舗目ー『R.M.A siri Cafe&Dining』

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楽しみまくった『伏見太閤バル』のチケットも最後の1枚。
シメの1軒は、タンザニア料理の「R.M.A siri Cafe&Dining」へ。

アフリカ大陸の赤道よりも南、ケニアとモザンビークの間にあるタンザニア。
店主の松岡レナタさんは、英語とスワヒリ語の講師も務める才女。
なぜ、中書島?と気になりますが、レナタさんは高倉健さんばりに寡黙。
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バルメニューは、スパイスが効いた鶏のからあげとカチュンバリ(レモンと塩で味付けしたサラダ)。そしてグラスワイン。日本の食材とスパイスでタンザニアの味を再現。カリッとした衣の歯ごたえ、じんわり効いてくるスパイスが美味。脂っこくない感じも好みです。
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なんとなく想像できるメニューから、よくわからないメニューまでいろいろ。ここで初めて別メニューも注文。カウンター席もあって、なかなか居心地いいです。
ランチは850円で提供されているそうなので、ランチタイムに再訪予定。
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すっかり日も落ちた中書島。思った以上に満喫できた『伏見バル』。
来年は前売り券を購入して参戦したいです!

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イベント名:京都 伏見太閤バル
開催日:2020年2月22日(土)、23日(日)
開催時間:9時〜25時(店舗により異なる)
料金:チケット(1セット5枚綴り)前売り3000円、当日券3500円
※使いきれなかったチケットは、1枚500円の金券として、3月1日まで参加店舗で使用可能
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