2020年7月21日 更新

【京都魔界めぐり】猟奇的な鬼も登場!平安京の不思議伝説残る松林跡☆「宴松原(えんのまつばら)跡」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区西陣エリアの住宅街にある史跡。かつて平安時代に松林だった場所で、不思議な伝説が残る場所。

西陣の住宅街にある不思議な鬼伝説残る史跡

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上京区西陣エリア。千本出水を西へ。この千本通から七本松通にかけて、とりわけお寺が集中する場所。かつて烏丸通(御所)の西に湧き水があり、しばしば道が浸水したことから、『出水通』と呼ばれるようになったとか。

さらに、この界隈は平安京大内裏の内裏西側にあたる場所でもあります。

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そんな閑静な出水通沿いにある、こちらの石材店。
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こちら、創業100年以上の老舗石材。お店の側面には石燈篭がいくつも並び、石材店らしい風情。そして店前にはベンチもあります。
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そのお店の北西角。古そうなつくばいや丸い瓦ですかね。
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埋め込まれたスペースに、『宴松原(えんのまつばら)』と書かれた石標と案内板があります。
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かつてこの場所には宴松原と呼ばれる、内裏を建て替える際の代替地として用意された松林の空地だった場所。またその名称から饗宴が催された場所であったと考えられています。

仁和3年(887年)の丑の刻、男女がここで過ごす途中、そのうち女性の手足が転がり落ち鬼に殺されたという説話が『日本三代実録』『今昔物語集』等に記され、さらに『大鏡』において藤原道隆が弟・道長との肝試しとしてこのあたりを通ると、松林から声が聞こえ逃げ帰ったという説話も記され、鬼・妖怪の出る不気味な場所と認識されていたそうです。

それもあってか、この辺りには不思議な伝説が残るお寺が多くあり、俗に『出水の七不思議』とも呼ばれています。

現代人にとっては信じがたい伝説ですが、夜このあたりを通るにはちょっと勇気がいりますね(笑)

詳細情報

名称:宴松原(えんのまつばら)
場所:京都市上京区出水通千本西入ル

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