2021年6月7日 更新

【京都ぶらり】住宅街にそびえるスパニッシュレトロ洋館「京都大学人文科学研究所」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区北白川にある京都大学の研究施設。閑静な住宅街に一際存在感を放つスパニッシュ様式の建物。

閑静な住宅街に圧倒的存在感を放つ京都大学の研究施設

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左京区北白川、京都大学にもほど近い場所にある閑静な住宅街。いつもこの周辺を散策していて、思わず足を止めて凝視してしまう建物。この周辺の景観を考えると、明らかに毛色が違い、突出した存在感。そして、歴史的建造物であることが一目瞭然。
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門柱や門構え、そしてそれに続く石造り?テラコッタ??ですかね。かなり年季の入ったアプローチ。
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京都大学の研究施設『人文科学研究所』と表札が上がっていますが、現在は京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センターとして活用されている建物。

昭和5年(1930年)、当時『東方文化学院京都研究所』として新築され、京都大学の建築学科初代教授であり建築家の武田五一氏とその門下生だった東畑謙三氏が設計。

武田五一氏は他、京都大学百周年時計台記念館、京都府立図書館など著名な建築物を設計した人物として知られています。
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今見ても目を惹く意匠の数々。
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ここだけ、えらく植栽が建物を侵食気味で、ちょっと和風庭園のテイストもかもしていますが(汗)
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緑で覆われていなければ、この状態。洋館らしい支柱の意匠。
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建物はスパニッシュ様式。

武田五一氏は備後福山(現・広島県福山市)出身で、「関西建築界の父」とも称された建築家。ヨーロッパ留学で影響を受けたアール・ヌーボーなど新しいデザインを取り入れた建築家とも言われ、それが建物にも反映されています。
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そして、日本にもいくつかの作品を残し、「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるアメリカの建築家・フランク・ロイド・ライトとも親交のあった武田氏。

そう思ってみると、フランク・ロイド・ライトの代表作でもある帝国ホテルの細かな装飾に、どこか通ずる部分も感じます。
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国の登録有形文化財にもなっています。
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丸窓やアーチ窓に、どこか愛らしさもあり、古い洋館好きの方にはかなり魅力的に映る建物かもしれませんね。

詳細情報

名称:京都大学人文科学研究所(人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)
場所:京都市左京区北白川東小倉町47
電話:075-753-6997
関連サイト:http://www.kita.zinbun.kyoto-u.ac.jp/
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