2022年4月19日 更新

「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2022」開幕!☆京都市内各所で4/9〜5/8開催

10回目の開催となる「「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」☆今年は春開催で、京都文化博物館 別館や、建仁寺 両足院など、会場そのものの魅力も人気です☆

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022

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今年も始まりました「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。

昨年からのコロナ禍で世界のシステムは根底から覆され、今年はあろうことか戦争まで始まってしまいました。
何かの行動が何に結びつくのか。
世界中が葛藤と苦悩に苛まれながら模索を続けています。

写真という表現手法を通じて訴えられている様々なことが、今の現実に対してのヒントになり得ないのか。
どうしても結びつけて考えてしまいますね。

今年も新たな場所も含め、お馴染みの魅力的な会場で開催されます。
普段なかなか入れない場所の見学も楽しみ。

まずは京都の中心部、烏丸御池近辺の会場を廻ってみました。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は、記念すべき第10回を迎えます。

そして、テーマは何故か「ONE」。

「一即(すなわち)十」という言葉があります。一が単一性を、十は無限の数を現します。一つのもの(個)がそのものとして、他のすべて(全体)を自らに含みながら他と縁起の関係にある。このとき、この一つのものと他のすべてが同体の関係にある。こういう状態をイメージしてください。

2022年、信じ難いことにこの世界でまた戦争が始まってしまいました。
どんな理由があろうとも戦争は何の解決策にもなり得ません。過去の経験から、日本を含めすべての国民が、個の命が全体(国家)のために失われるべきではないことを知っています。

KYOTOGRAPHIE は個々の存在をCelebrate(祝祭)すると共に、その多様性について讃えたいと思います。そして皆さんと一緒にRestart (再起動)し、分断された関係性をもう一度Reconnect (再接続)し、コロナ後の新しい平和な世界へ向けてRevival(再生)していきたい、そう考えています。

京都文化博物館 別館  ギイ・ブルダン

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まずは三条通り高倉の京都文化博物館 別館。
重要文化財にも指定されている旧日本銀行京都支店の建物です。

エントランスには今回のメインビジュアルになっている写真を使ったキューブ型のオブジェ。
これだけでもう魅力的です。
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レトロ建築の玄関は、現代の広く開放的なデザインと違って間口の狭さが額縁効果もあり良いですね。
その玄関に合わせたかのようなサイズのPOPがとてもセンスが良いと思います。
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嶋臺ギャラリー マイムーナ・ゲレージ

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東洞院御池北西角。嶋臺(しまだい)ギャラリー。
こちらもお馴染みの場所。
江戸時代からの糸商および酒問屋として栄えた伝統的町家建築。
そのほんの一部の場所ですが、かつての繁栄ぶりを想わせる造りにため息が出ますね。
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暗がりに映える極彩色。
世界中のどの民族にも当てはまるような、伝統的のようでもあり現代的にも感じられる。
自然のもののようで人工的なもの。
儀式的なものを連想させるポップなレイアウト。

展示手法の妙にもいつも感心させられます。
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八竹庵(旧川崎家住宅)

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こちらは新町三条下ル。
京都市の指定有形文化財になっている八竹庵(旧川崎家住宅)。

今回のイベントの総合案内所になっています。
初めて使われる場所ですが、建物そのものがとても見応えあります。

大正15年(1926)建築で商談や取引の場として、また実際の住まいとしても使われていた建物。
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門を入るとすぐ目に入る洋館。
昔のお屋敷は玄関付近に洋間があったりしましたがスケールが違いますね!
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玄関入ってすぐの洋間。
日常の商談ならこちらで、という感じでしょうか。
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広い中庭。奥に見えるのは大小2つの蔵。
行ってみるとそのスケールにびっくりします。
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2階に突然洋間があったり。
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お屋敷の奥の方の蔵にこちらの総合案内所。

蔵と言ってもこの広さ。
庶民は蔵がある屋敷というだけでたじろぎますが、この尋常じゃないスケールは目眩がしそう。

分厚い扉に分厚い壁。
明り採りの窓がいくつもあるのがおそらく贅沢仕様。
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富の象徴でもあるこうした建物は当時の繁栄ぶりを嫌でも想像してしまいますね。
京都のこういう場所を見学するとたいていため息が出るパターン(笑)

展示会場はまだまだたくさんあります。
会期も5月8日までたっぷり。

単純に楽しみたい人も、現状が息苦しい人も、
何かのヒントになれば幸いです。

開催概要

【KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022】

会期  2022年4月9日(土)−5月8日(日)

会場  京都文化博物館 別館、京都市美術館 別館、出町桝形商店街、DELTA/KYOTOGRAPHIE    Permanent Space、ASPHODEL、
    誉田屋源兵衛 黒蔵・奥座敷、嶋䑓ギャラリー、琵琶湖疏水記念館・蹴上インクライン、Y gion、両足院(建仁寺山内)、
    HOSOO GALLERY、堀川御池ギャラリー など

主催  一般社団法人KYOTOGRAPHIE

共催  京都市、京都市教育委員会

後援  京都府、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本

詳細  https://www.kyotographie.jp/
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