「西陣織会館」は西陣500年記念事業の一環で昭和51年(1976年)に竣工しました。
堀川通りに面した大きな建物は、ひと際注目が集まり、西陣のランドマーク的な建物として存在感を示しています。
現在の場所に「西陣織会館」が建てられるまでは、大正4年(1915年)に今出川通大宮東入に建設された「西陣織物館」がその役割を担っていました。
現在、「西陣織物館」は「京都市考古資料館」となっていますが、資料館の前には「西陣」の大きな碑が建てられていて、この場所が西陣織の重要拠点であった歴史を今に伝えています。
西陣織会館の1階は煌びやかで、その開放的な空間はまるで老舗高級ホテルのロビーのようです。
こちらでは西陣織の歴史と文化の紹介がされています。
驚くべきは、その歴史が5~6世紀頃から続いている事です。
入り口近くにはある「空引機(そらひきばた)」は、「西陣」の名前の由来になった応仁の乱から555年になることにあわせ復元された実際に使用できる織機です。
2階フロアにまで達する大きな織機で織り物が織られていた姿を想像すると、その勇壮さに圧倒されそうです。
2階には西陣織の伝統工芸品がずらりと並べられ、まるで総合デパートか一大見本市のようです。
女性にはバッグや財布、男性にはネクタイが特に人気だそうです。
ご自宅用はもちろん、贈答用にも喜ばれる逸品がいっぱいです。
西陣呼称555年を記念して「西陣織をより身近に、より深く知っていただこう!」をコンセプトに公式キャラクター化した「ニシジンくん」のグッズも多数取り揃えられていました。
西陣織会館では現役の職人による「綴織(つづれおり)」の実演も行われています。
休憩で席におられない時間もありますが、基本的には西陣織開会の開館時間には、こちらで職人技を間近で拝見することができます。
こうした見学ができるのも西陣織の魅力をもっと良く知ってもらおうと発信している西陣織会館ならではです。
西陣織の歴史、伝統美、そして職人技に触れに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
<西陣織会館>
◇開館時間
・午前10時~午後4時
◇休館日
・毎週月曜日
・年末年始(12/29~1/3)
※月曜日が休祝日となる場合は火曜翌日を休館
◇入館料
・無料
◇所在地
〒602-8216
京都市上京区堀川通今出川南入ル 西側
tel:075-451-9231 fax:075-432-6156市バス
◇バス
・京都市バス:堀川今出川より 徒歩3分
◇電車
・京都地下鉄:今出川駅より 徒歩12分
◇駐車場
・50台(有料)