2022年2月14日 更新

【京都ランチ】京都駅前の昔ながらの大衆食堂☆熱々『けいらん』は冬こそ「ちから餅」

おおきに~豆はなどす☆今回は下京区、京都の玄関口である京都駅前にある昔ながらの大衆食堂。寒い日のランチとして熱々の『けいらん』をいただきました。

京都駅前☆地元民御用達の昔ながらの“力餅食堂”

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下京区京都駅正面。京都の玄関口らしく、青空に映えるランドマークの京都タワー。

この日は遅い時間帯に昼食をとろうと周辺散策。もうこの時午後2時くらいでしたかね。そうなると、選択肢として通し営業のお店しかないな、と。
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で、たしかあそこは通し営業だったな、と思いついてやってきたのがこちら『ちから餅』。
これまでにも何度か紹介している地元に古くから根付いている庶民派食堂。
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この餅つき用の杵がクロスしたマークが力餅食堂の証し。力餅食堂は、明治22年豊岡市で饅頭(まんじゅう)店として創業。その後、明治28年には「勝利饅頭」と改名し京都六角に開店。力餅食堂の店名は、創業者・池口力造翁の「力」と商品である「餅」からとったもの。

大正時代に入ると麺、丼物も加わって食堂スタイルになり、さらに暖簾分け制度で関西圏に店舗数を急拡大。全盛期の昭和末期には、京都市内でも至る所で見かけた力餅食堂。しかし、現在では10店にも満たない絶滅危惧種のお店。その中の一つがこちら。
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ショウケースにはうどんや丼ものの食品サンプル。

そして、そのすぐ横に力餅食堂あるあるでいなり寿司やおはぎが陳列され、店内で食べることはもちろんテイクアウトもできるというシステム。こちらのお店ではおはぎは見かけず、いなり寿司のみでしたが、この時ちょうどおいなりさんがラスト1個。これはヤバい!とすかさず入店。
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店内は昼の遅い時間帯でありながら、ほぼほぼ満席に近い状態。

テーブル席、小上がりの座敷テーブル席があり、さらにマガジンラックやテレビで北京オリンピック中継も放映中で日常感あふれる様子。

で、ここでおいなりさんのことが気になって仕方がなかったので確認すると、やはり最後の1個でした。なので、即効でキープ(笑)
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それからゆっくり他のメニューを物色。
で、こちらも力餅食堂らしく、うどんそば丼、定食、さらに季節のさーびすらんちなどバリエーション豊富。何よりも、京都駅前という好立地にもかかわらずこの激安感に驚愕。それがきっと、この近くで働くサラリーマンに特に人気なんでしょうね。お店にもこの時何人かサラリーマンの方を見かけましたが、さらにこの後も来店する方多数で、この時点で定食メニューが完売であることを告げられ、あきらめて帰るグループもいました。
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で、今回はやはりまだまだ寒さ厳しい日だったので、身体が温まるものを、とけいらんうどん550円とおいなりさん90円を注文。〆て640円のランチ。安ッ!
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比較的力餅食堂の中では大きめのうどん鉢の印象。

べっこう色のあんかけに黄色い玉子とじがたっぷりと乗っていて、さらにすりおろし生姜が中央に。青味はないシンプルタイプ。
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そして、ラスト1個の戦利品のおいなりさん。1個とはいえ、ちゃんと甘酢生姜も添えらえています。若干大きめ。
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まずはうどん。
ちょっと驚きのいいうどんです。自家製麺なのかな?と思うような透明感とツヤのある、いわゆる“京うどん”と呼ばれる細めんタイプ。程よいコシとツルツルシコシコ感。そしてあんかけなので熱々。かなり美味しい麺です。
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そして、あんかけ出汁。鰹がキリリと利いていて、旨味もしっかり。そして、どこをすくってもふわふわの黄色い玉子たちがもれなくついてきます(笑)タマゴスキーな京都人をうっとりさせるに十分な卵とじ具合。京都人て、考えてみると無類のタマゴスキーですね。親子丼しかり、出汁巻きしかり、タマゴサンドしかり、このけいらんしかり。街にはタマゴグルメであふれています(笑)
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途中、卓上にあった七味唐辛子で味変。
七味も鮮度よく、陳皮か柚子か、柑橘系の風味もふんわりするいいやつです。客の回転率が高く薬味がいつも新しいお店ということなんでしょうかね。さらに出汁の味を引き立ててくれてました。
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で、おいなりさん。
中の具材はシンプルで香ばしい黒ゴマ。すし飯もっちりタイプで少し甘めのすし酢。それが妙に家庭的でもあり、なかなかほっこりとした味わい。
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出汁もすっかり飲み干し、おいなりさんも完食。
ここまでくると、さすがに満腹になり、額が汗ばむほどポカポカに。大満足。
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店を出てショウウィンドウをもう一度確認すると、やはりあれが最後のおいなりさんでした(笑)最後にありつけて、よかった。

よく京都には“ハレとケ”を使い分ける考え方があり、それを外食に例えるならば、わざわざ予約を入れオシャレして出かけるランチをハレ(非日常)、仕事の昼休みにささっと立ち寄って食べるようなランチをケ(日常)と言え、こちらの力餅食堂は確実に“ケ”のランチ。でも、それを活力に働く人や地元民を支えていることは間違いのないランチであり、お店であります。

もしかしたら、観光客にとって地元民の気取りのない“ケ”を垣間見れる貴重なお店とも言えます。ぜひ味わってみてください!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:ちから餅
場所:京都市下京区夷之町699
電話:075-371-3867
営業時間:10:30~16:00
定休日:日曜日
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