2018年1月26日 更新

【雪の京都】今しか見られない自然の造形美「広沢池」の池底に積もる雪が美しい

1/24から25にかけて、京都市内でも積雪がありましたね。25日は朝から晴れていて絶好の「雪の京都」撮影チャンス!という訳で、一面銀世界の広沢池周辺を訪ねました。

市内でも積雪の多いエリア

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自然が多い上建物が少なく、愛宕山からの「愛宕おろし」がまともに吹くからでしょうか。
市内で積雪があると、中心部より深く積もる広沢池周辺。
今日も例外ではなく、数センチ(深いところでは5センチ)ほど積もり、辺り一面銀世界に包まれました。

一条通りはご覧の通りの雪。さらに部分的に凍っていてツルツル。
通勤・通学の皆さんはいつものように進めずのろのろ。
スリップしないよう慎重に通行していました。
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西を向くと、五山送り火の鳥居形も雪化粧。
いいお天気の中ひときわ映えていました。

今だけの貴重な光景・池底に積もる雪

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広沢池ではこの時期積雪があると、池底に雪が積もる現象が見られます。
これは12月から行われている「鯉揚げ」で池の水が抜かれているためで、池が干上がっている2月上旬頃までしか見られない貴重な光景。

しかも今日は気温が低く少し残っている水も凍っていて、より雪が積もるエリアが広く見て取れます。
時折粉雪が降るものの朝からいいお天気で、雪の白さがより輝いて見えるのもいいですね。
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広沢池奥の正面に見える山は「遍照寺山」。
「嵯峨富士」とも呼ばれるほどで、富士山のような美しい形をしています。

山にもうっすらと雪が積もり、池とのコントラストも抜群にキレイ。
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池のほとりに鎮座するお地蔵様も、この雪にたいそう寒さを感じておられそう…
でも何だか和みますよね。
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池の西側、観音島に周ってみました。
すべらないよう橋を渡り、千手観音や先端にある弁天堂にお参り。

普段弁天堂の先には豊かな水を従えた池が広がりますが、今日はまるで雪原のようで見たいことのない景色。
これだけ広々雪が積もる景色は市内ではなかなか見られないのでは。かなり貴重な風景ですよね。
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水は抜かれていますが、一部川のように流れがある部分があり光を浴びてキラキラ光っていて、ここだけ見ていると雪原のような雪景色。
ずっと先まで広がっているようで、雪国にでも来たかのようです。
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弁天堂の横に底に降りる石段があり、池底に降りる事ができます。
水がない今だからこそなので、せっかくなので降りてみました(ぬかるみもありますので自己責任で)。

下から見上げる弁天堂と、その先には遍照寺山。
弁天堂などはいつも見慣れていても、こういうアングルははじめてで何だか新鮮。
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視線を少し落としてみました。
今日は気温が低くサラサラのパウダースノー。
誰も足を踏み入れていない、ふかふかの柔らかい雪。
表面の雪の粒は逆光を浴びて輝き、風が吹くたび散っていく様まで本当にキレイ。

積雪があると大変だし寒いですが、これは自然からの贈り物かも。
普段見られない光景に、朝から豊かな時間が過ごせたのでした。

京都の有名な雪スポットは、積雪があると見物客でごったがえしますが、このあたりは人もまばらでとても静か。のんびりもできるのでオススメです。
次回積雪があった際、タイミングがあればぜひご覧になってはいかがですか。

SPOT DATA

住所: 京都市右京区嵯峨広沢町
アクセス:
市バス 広沢池・佛大広沢校前バス停下車 すぐ・山越バス停下車 徒歩約10分/JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩約15分
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