2022年7月10日 更新

【京都ぶらり】かつての京の七名水に数えらえた『芹根水』☆茶人文人御用達名水跡

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は下京区堀川塩小路にあるかつての名水史跡。室町時代から京の七名水に数えらえれ、文化人御用達の湧き水だったとか。

かつての京の七名水に数えらえた『芹根水』

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下京区、堀川塩小路上がった場所にある旧京都市立安寧小学校。現在は廃校になっています。その西裏側の通り。
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大きな木の下に、何やら石碑と案内板らしきものがあります。
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木を挟んで北側。『芹根(せりね)水』と書かれた石碑があります。

室町時代、堀川通木津屋橋下るの堀川沿いに湧いた名水で、洛中七名水の一つに数えられていたとか。堀川と同水位だったため、川水が入らないように書家・松下烏石(1699~1779)が寄進した井筒で囲まれていたと伝わっています。

文人墨客、茶道家、商家一般に永く愛用されましたが、大正3年(1914)堀川改修の際濁水が混入し井筒も失われたと伝わっています。宝暦年間(1751~1764)に建立されたこの石碑のみが護岸中に残されていましたが、昭和57年(1982)の堀川暗渠工事の際、現在地に移設。『都名所図会』にも描かれ、京都の名所として知られていました。
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さらに、その南隣。案内板には『文房四神之碑』とあります。

かつてこの界隈に居住していた唐様書家・松下烏石の建立した石碑。ちょっと目視しづらい状態になっていますが、南方・朱雀を筆、東方・青龍を硯、西方・白虎を紙、北方・玄武を墨と言った具合に筆硯紙墨(ひっけんしぼく)の文房具を四神になぞり、顕彰した銘(四字一句の韻文)が刻まれています。

この石碑は道祖神社(油小路通塩小路下る)の書聖天満宮に建立されていましたが、神社の改築に伴い、平成6年(1994)現在地に移設。

考えてみると、ここから少し西へ行った場所には清和源氏ゆかり神社『六孫王神社』があり、その境内にも都七名水の一つがあり、かつてこのあたり一帯は名水に恵まれた土地だったのかな、とも想像できたり。

今では石碑だけがその名残りを伝えるのみですが、かつての様子が偲ばれますね。

基本情報

名称:芹根水
場所:京都市下京区木津屋橋通堀川西入下る東側
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