2017年5月29日 更新

【京都建物探訪】築88年のモダニズム建築の先駆け住宅!2億円の売却物件となり注目☆「栗原邸」【京都山科】

山科疏水沿いにある築88年の住宅。たまに一般公開される、建築ファンには垂涎のモダニズム建築先駆けの住宅。この程、この歴史的建物が売却物件となりニュースで取り上げられるほど話題に。

築88年のモダニズム建築の邸宅

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山科疏水沿い。第1疏水第2トンネル東口のほど近く。鬱蒼とした緑と疎水に囲まれた閑静な場所。ちょっと他と毛色の違う雰囲気なので、この辺りを散策してると印象的な建物「栗原邸」(笑)
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この建物は、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長を務めた染色家の鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたもの。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。当時最先端の工法「中村式鉄筋コンクリート建築」による特殊なコンクリートブロックで建てられた、合理性を追及したモダニズム建築。
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なんか新しめなプレートがあり、「docomomo選定建築物2007」と書かれています。

これは、モダニズム建築の保存に関する国際組織Docomomo Japan より、優れた日本のモダニズム建築の一つとして2007年に選定されたという証。2014年には国の登録有形文化財に登録されるなど、その文化財的評価が高まってました。
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こちらは疎水側から。

それが、老朽化による修理費や維持費、固定資産税など、所有者の金銭的負担が大きく、このほど売却に出されることが話題に。その額2億円!

で、つい先日の土日に一般公開されてたんですが見逃してしまい(汗)
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じつは、私の友人がこの近くに住んでて、昔この辺りで遊んでる時から異彩を放つ建物だった印象。当時はお化け屋敷かと思ってたんですが(笑)今ほど木々で覆われた感なく、円形のサンルームなど南側からも建物が見えたんですがね。

建物、特に古いものや廃墟好きとしては、この状態でうまく有効活用されることを願うわけですが。
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ご興味のある方はこちらまで。

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