「市比賣神社(いちひめじんじゃ)」には5柱の御祭神が祀られていますが、いずれも女性の神様ばかりで、このように女神ばかり5柱も祀られている神社は全国的に非常に珍しいとのことです。
多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)
多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)
神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)
下光比賣命(したてるひめのみこと)
その為、市比賣神社は「女人厄除け」「良縁」「子授け」「安産」など女性にとって有り難いご利益があまたあり、人気のパワースポットとして親しまれています。
そんな市比賣神社をお参りする際は、本殿前にある「本坪鈴(ほんつぼすず)」にご注目ください。
よくある本坪鈴は麻縄に大きな鈴が取り付けられているのがほとんどですが、市比賣神社では神楽鈴のように、小さな鈴がたくさんついている珍しい本坪鈴がありかす。
音色は「シャランシャラン」と涼やかで、大きな鈴の「ガランガラン」という音に比べてとてもお淑やかです。
女性参拝者の多くがこちらの鈴を鳴らしていましたので、ぜひ一度、こちらの本坪鈴を奏でてみてください。
市比賣神社を詣でた際に、是非行いたいのが「一願成就まいり」です。
「一願成就まいり」では女神の姿が描かれた絵馬に願い事を書いて奉納し、「天之真名井(あめのまない)」の御神水を呑み、手を合わせて祈ると一つの願いが叶うそうです。
御神水「天之真名井(あめのまない)」は願掛け絵馬の前にあり、清らかな「若水(わかみず)」を湛えています。
「一願成就まいり」と併せて行いたいのが「姫みくじ」です。
「姫みくじ」は可愛い「姫だるま」の中におみくじが入っていて、「姫だるま」は持ち帰ってお守りにするもよし、願い事を書いて奉納するもよしとのことです。
持ち帰られる方と、奉納する方は半々とのことですが、「天之真名井」の上に設けられた祭壇には所狭しと「姫だるま」が並べられていました。
「市比賣神社」で特に目を引くのがこの「カード塚」です。
モダンアートのようにスタイリッシュで存在感があります。
「カード塚」が建立されたのは昭和63年(1988年)で、日本国内はバブル景気の真っ只中でした。
この時期はクレジットカードでの借金など、カードに関する問題が度々取り沙汰されていましたが、こうした背景にはカードに対する感謝の欠如が原因ではないかと考え、市比賣神社は商いの御免状「鑑札(かんさつ)」を発行していたことから、カードによる様々な災いから人々を守ろうと祭を興したそうです。
カード塚の傍らには「カード型お守り」の古札がたくさん納められていて、こちらも大勢の参拝客で賑わっている事が窺えます。
「カード型お守り」は「ご祈祷・お守り受付所」でいただくことができます。
女人守護のお参りをしつつ、日々何気なく使用しているカードのありがたみを再確認しに、是非一度、市比賣神社に足を運んでみてはいかがでしょうか?
<市比賣神社(いちひめじんじゃ)>
◇参拝時間
・9:00~16:30
◇拝観料
・無料
◇定休日
・ナシ
◇所在地
〒600-8119
京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
tel:075-361-2775 fax:075-361-2776
◇電車
・京阪電車:五条駅より 徒歩5分
・京都市地下鉄:五条駅より 徒歩10分
◇バス
・京都市バス:河原町五条正面より 徒歩3分
◇駐車場
・ナシ