2019年5月2日 更新

大阪の会員制焼鳥店が京都初上陸!「熊の焼鳥 祇園白川」

大阪の会員制焼鳥店「熊の焼鳥」が京都に初出店なり。場所は、いかにも京都らしい祇園白川に。10月までは会員にならずとも予約をとることができます。

大阪の人気店が祇園白川に!

 (151619)

食べ歩き人ですので、一応、大阪天六のレンガ通りに「熊の焼鳥」という人気店があることは認識していたのだ。会員制の焼き鳥店で現在の会員数がなんと5000名超、入会金が¥15000!、平均客単価は¥8500超という結構高級なお店。で、だれか会員さんが連れて行ってくれないかなあ(汗)・・・と以前から妄想していたのですな。

が!この4月1日に、祇園白川という、超!京都らしい立地に初のFC店がオープンしたとの情報をGET。今年の10月までは会員で無くても予約を受け付けてくれる、という有りがたい情報で、そのネタを読んだ5分後には速攻でカップルが取れる一番早い日の予約を押さえたのだ。

やってきた祇園白川。辰巳橋の北詰を西に1分ほど。この「かにかくに碑」から西に100歩ぐらいにお店がある。そろそろツツジが咲きはじめた、うららかな春の夕暮れ近く。。
 (151620)

お店の外観。周囲の雰囲気に溶け込んでいて、外観からはまったく焼鳥屋さんだとは思えない、前はガラスギャラリーだった物件。
看板が最小限なので知らないと通り過ぎそう。 で、2週間ほど前に予約した時点で、19:00ぐらいの良い時間の予約は5月分ぐらいまで埋まっていた、流石!新しいもの大好き京都人、なのだ。ディナーには少々早い17:00。店内に。
 (151621)

1Fは焼き場に向かうカウンター席が8席だか、4人掛けテーブルが2に、奥に半個室的に6人?程の席が見える。2Fには様々なサイズの個室があるそうな。予約している者ですがと声掛けし、カウンター席に入れてもらう。
 (151624)

照明を落とした大人向けな雰囲気、当然BGMはJAZZ系なもの。お若い男性スタッフばかりで全5名ほどですかねえ。この時間帯で、およそ半数ほどの入り、というのがなかなか凄いですな。象印のIH炊飯器が3台も並んでいるのは、このお店が〆メニューに、非常に力を入れているから。
 (151625)

先にドリンクメニュー。角ハイボールが¥380、生ビールが¥500と意外にお手頃価格なのが嬉しい。それと日本酒が結構豊富でラインナップもなかなか面白いのだ。
 (151626)

私は、完璧なハイボール¥700を、相方は角ハイボール¥380を。(写真ではどちらも同じですな汗)どちらも程よい濃度、氷の量、炭酸の効き具合ともたしかに完璧、とは言え、角ハイで十分かな汗
 (151627)

で、こちらがフード系メニュー。¥2800と¥3500のお決まりのコースがベースになっていて、人気の刺身類や一品など焼き鳥店とすると結構豊富な部類。〆メニューが充実していて、¥5000!という、雲丹やキャビア、トリュフを使った「日本で二番目に高い玉子かけご飯」が人気なのだ。(ちなみに、一番高いのは系列の北新地店に¥10000の玉子かけご飯があります汗)

で、先に予約時に1日三組限定の25種盛りをお願いしていたので、¥2800のコースを注文し、後は追加でという作戦。
 (151628)

お決まりのコースの一品目。「雲丹ムネ」なる生の胸肉に雲丹と山芋、醤油ダレを絡ませて、海苔に挟んで一口でぱっくり!という作戦。海苔の風味が初めにぶわっときて、生臭み全くなしの胸肉のぬったりした食感に雲丹が良く合うのだ。美味しいです~!
これはのっけから、淡麗辛口系日本酒ではないか?と思った一品。
 (151629)

ばばーんと登場、鳥刺しの25種盛り。器のチョイスといい、いちいち、こういうプレゼンテーションがお上手。MAX28種盛り迄は可能なようで、今日は26種盛り。白子とカンムリ(とさか)が欠品でした。とさかを生で食べてみたかったかもですなあ。
 (151630)

ちゃんとこのようなマニュアル完備です。付けダレは塩+ごま油と、薩摩醤油の2種で頂く趣向。¥6500といういいお値段なのですが、朝〆の鶏をちゃっちゃと捌く手間賃と考えると納得&1回は食べてみたいメニュー。で、これは旨い!と思ったのは、心臓、はつもと、ズリ元などの食感のキャラクターが楽しい胡麻油で頂く内臓系と、おどろくほどとろける食感のつくね。つくねはせせりの部分だそうです。 膝軟骨が生食できるなんて!という驚き。
 (151631)

基本、看板やメニュー、店内のあちこちに熊さんキャラがちりばめられているのですが、こういう説明書きがちゃんとあるのが嬉しいですな。
 (151632)

で、普段焼鳥屋で呑めないものが色々あるので、日本酒に行く前にお願いしてみたジンソーダ。スペインのノルデス ガリシアン ジンですが、フローラルで美味しいのだ。焼き鳥と合わせてもなかなか面白い¥700なり。 アテが秀逸なので、ついつい色々呑みたくなってしまいます汗。
 (151633)

相方は、日本酒にスイッチ。青森は「陸奥八千 純米芳醇超辛」で¥600なり。日本酒は御覧のようにワイングラス売りで、120ccほど。芳醇というほど重くない感じの辛口系で美味しいです~。脂物に合いそうな。で、いよいよ焼き物の登場。
 (151634)

で、このようなお店オリジナルの分厚いまな板状の皿に乗って焼き鳥が登場するのだ。一皿目はももねぎ。丁寧な説明書きが各皿に付いてくるのは驚きですなあ。。一串の量がしっかり!なのがこのお店の方針。
テーブルに、一味・山椒などの味変アイテムは何も置いておらず、お店の味付けで頂く趣向。 火入れはかなり浅い部類ですが、噛みしめるとアツアツの鶏汁がびゅびゅっと口中に飛び出るのだ。 掛けてある胡椒も良いものをお使いのようで、非常にフレッシュ感があり、びりびりと強刺激!これは、美味しい。
 (151635)

ほど良いテンポでお料理が出てくる。お次は丸ハツ(心臓)。こういう血管側をばこっと切り落とした切り方は京都では珍しいかもですな。これも浅い火入れでぶりぶりとジューシーで美味しいです。モツ系大好きなので、コースにこれを入れてくれるのは嬉しい。
 (151636)

焼き鳥では付き物のキャベツが無いのですが、コースの箸休めにはおろし大根とみょうがのポン酢和えが出てくる。芸細やか。
 (151637)

お次は膝軟骨。過去、串焼きで食べた経験があるだろうか?というような一串。これは結構しっかり火を入れておられますな。こりこりと食感良好系。相方はこういうのが大好きなので、面白い!美味しい!とニッコリ。

で、次の酒をお願いしようかな?とメニューを眺めていると、店員さんから「日本酒はお好きですか? 隠し酒メニュー御覧になられます?」とフォローが入るのだ。
 (151638)

こういう感じでちゃんとBOOK化されているので、日替わりではなさそうな感じですな。こういうプレミアム酒もありいの。あとは、
「美丈夫 純米大吟醸 舞 しずく媛」が¥700、「玉川 大吟醸無濾過生原酒」が¥700、「黒龍 大吟醸」¥1000などなど、この例外(汗)以外は¥1500までというプライズゾーンで、計9種。レギュラーメニューも含めると常時20種は置いておられるのが日本酒好きには嬉しい。 (ちなみに、天六本店は酒の持ち込みがなんでも¥1000!という変態システムなのですが、京都も同じなのか、訊くの忘れました汗汗)
 (151639)

串物の四本目はつくね。これも御覧のように芸細やか。3個のうち先端の一個が塩、真ん中と根本がタレと、一串で食べ比べられるようになっているのが工夫。これもせせりのつくねだと思われますが、軟骨のみじん切りが入っていて、噛みしめるとふわっとしたファーストアタックのあと、こりこりと食感良好。いいですな~。
 (151640)

串物五本目はやげんなんこつ。完全に軟骨を綺麗に掃除していなくて、作為的にくっ付いている肉と共に焼いてあるのが工夫。鰹梅を合わせてあるのも美味しい。 
 (151641)

で、隠し酒メニューから「美丈夫 純米大吟醸 舞 しずく媛」¥700を注文。いやー、するるるっと喉に落ちる感じで美味しいのだ。
 (151642)

コースメニューの口直しで生姜の効いた鶏スープ、それに少量ですが1人づつ野菜サラダが登場。スープはそんなにコラーゲン濃厚!までは感じないのですが、さりげに美味しい。
 (151645)

完全に日本酒スイッチが入ってしまった相方、次も過去呑んだ記憶がない長野の地酒「彗(シャア)BENNETT 純米大吟醸」¥900を。赤い三連星は滋賀の美冨久酒造ですが、日本酒好きは意外にガンダムファンが多いのですな。(世代が近い、というのもあるかもですが)これもするっと呑みやすい感じだったように記憶。ま、結構アルコールが回っていて、覚えちゃいないのですが汗
 (151646)

たれで頂くハラミ。鶏のハラミって!なのですが、しこしこした食感で火入れも極少。甘口のタレが良く合いますな~。串料理で本日一がこちらでした。旨いです! で、店員さんから、あと手羽先で串が終わりですが、追加されますか?と確認され、つい3種類ほど追加注文。
 (151644)

これはコースの付け合わせメニュー、キャロットラペ。最初にどーんと出るのではなく、こういう風にちょびっとづつ野菜が分けて出てくるのも工夫。
 (151647)

追加串その1は背ギモ。これがもっとも火入れ極少のレア状態でアツアツではなく、ほんのり温めましたぐらい。まだ串に水分がまとわりついているほどなのだ。 が、生でも頂けるほどの新鮮なのでちゅるるっと頂けます。個人的にはもうほんの少し火が強いのが好きです。
 (151648)

更に呑んでしまいます汗。隠し酒メニューから滋賀産「松の司 AZORA50 純米大吟醸」は¥1000なり。とりあえず、美味しかった!という記憶のみでスミマセン汗
 (151649)

追加その2は、銀皮。出てきて、なに?っと思ったのですが、すなずりの皮部分のようです。コリコリと食感良好で美味しい。これは一味が欲しい~、かな。
 (151650)

で、¥2800コースの〆、手羽先。ころんとした丸いフォルムが可愛らしい。塩加減も完璧。
 (151651)

手羽先を食べる用に用意されたお手拭きにまで、熊さんがしっかりと。最後まで徹底されていて感服!
お腹は結構いい感じなのですが、呑みすぎたときほど〆の炭水化物!が食べたくなってしまうので、超悩んで2種類を注文。
 (151652)

まずは、鶏雑炊的な雲丹スープ茶漬けで¥680なり。
 (151656)

鶏胸あたりの炙り角切りがごろんごろんと。スープに雲丹出汁が入っている感じで、雲丹感は極少ですがちゃんと美味しい納得メニュー。サッパリ!
 (151653)

更に人気のイクラ玉子かけご飯で¥1500なり。 玉子と書いてありますが、鶏モツの「キンカン」を乗せているのが工夫。熊さんの海苔は原価いくらだろう?などと要らぬことを考えつつ頂きます。
 (151654)

キンカンは手で持ってとろろん!という作戦なのだ。(キンカンの皮は外してねとアドバイスあり) いやー、ま、旨くないわけがないわけで!というメニューでした。お腹パンパンなり。
 (151655)

で、美味しいほうじ茶とレモンシャーベットで〆。
以上で〆て、ハイボール2にジンソーダ1、日本酒グラス5としっかり目に呑んで¥25200なり。
伝票がしっかりしているお店は大好きです。¥6500の刺身26種盛りを注文したのと、現在は会員制ではないのでチャージが¥800/人なので、結構なお値段ですが、この質なのでかなりな大納得!

とは言え、お前は会員になるのか!?と言われると、我々のような、飲食店を壮大なループでぐるぐる回っている人間は悩んでしまうのですが、10月に会員制になるまでは、もう一度来る可能性大!なお店です汗汗。(それ以降は、知り合いの法人会員様に連れて行ってもらうような気がしますな・・・汗) ご馳走様でした! 近日、また来ます~。

クチコミでの評判

基本情報

店名:熊の焼鳥 祇園白川
住所:京都市東山区元吉町70-14
営業時間:17:00-24:00
定休日:不定休
TEL:075-746-3194
41 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

京都祇園の中心にありつつも隠れ家的な炭火焼鳥店「呑んべゑ」【開店】

京都祇園の中心にありつつも隠れ家的な炭火焼鳥店「呑んべゑ」【開店】

祇園の北側、ぎおん楽宴小路内にオープンした炭火焼鳥店「呑んべゑ」なり。
スイカ小太郎。 | 5,351 view
【新店】話題沸騰!伝統とロックの融合 ★世界初町屋造りのハードロックカフェが祇園に誕生!

【新店】話題沸騰!伝統とロックの融合 ★世界初町屋造りのハードロックカフェが祇園に誕生!

全世界で抜群の知名度を誇るイギリス生まれのカフェダイナーが祇園に上陸。世界的に著名なアーティストのメモラビリアの展示など限定メニューの京都セレクション。京情緒とファンキーな世界観の融合にどっぷり、夢見心地。 ハードかつはんなり、祇園のエンタメ空間降臨。
cafequeen | 5,431 view
京都 祇園に絶品 鴨ラーメンの新店!店名は絵文字「🦆🍜(ギオンダックヌードル)」

京都 祇園に絶品 鴨ラーメンの新店!店名は絵文字「🦆🍜(ギオンダックヌードル)」

大阪 枚方の人気「麺麓」の2号店が祇園にオープン!店名は絵文字「🦆🍜(ギオンダックヌードル)」、紀州鴨を使った絶品の鴨ラーメンがいただけます。
ガロン | 13,208 view
京都祇園で手軽にボリュームもあるイノベーティブ料理店「祇をん 段ばた」

京都祇園で手軽にボリュームもあるイノベーティブ料理店「祇をん 段ばた」

花街祇園、花見小路からほど近い場所にオープンしたイノベーティブ料理店「祇をん 段ばた」でランチなり。
スイカ小太郎。 | 5,271 view
南仏の老舗パティスリーが京都祇園にお目見え「ラ・メゾン・ジュヴォー」【関西初出店】

南仏の老舗パティスリーが京都祇園にお目見え「ラ・メゾン・ジュヴォー」【関西初出店】

南フランスの老舗パティスリー「ラ・メゾン・ジュヴォー」が祇園新橋に関西初出店となる店舗をオープン。ジュヴォーが持つショコラティエとしての高い技術を活かした、南フランス プロヴァンス菓子のぜひ味わってください。
Kyotopi 編集部 | 13,247 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

スイカ小太郎。 スイカ小太郎。