2022年7月21日 更新

【祇園祭2022】山鉾巡行の無事を祈願する神事「長刀鉾 稚児社参」

前祭の山鉾巡行が無事に催行され、24日には後祭の山鉾巡行が予定されています。巡行の無事を祈願する神事を紹介します。

山鉾巡行の無事を祈願

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祇園祭の起源は869年。疫病退散を祈願する八坂神社のお祭です。
7月1日の吉符入りから始まり、ひと月の間お祭りが続きます。
今回は長刀鉾のお稚児さんの、重要な神事に偶然遭遇したので、紹介します。
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『長刀鉾 稚児社参 社参の儀』
長刀鉾の町会所より白馬にまたがり、氏神である八坂神社へ。お稚児さんが禿(かむろ)のお二人と共に、山鉾巡行の無事を祈願します。その際にお稚児さんに杉守りが渡され、正五位少将の地位を授けられます。社参の儀は「お位もらい」とも言われ、儀式を終えた稚児は、長刀鉾の町内で「神の使い」として扱われます。
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毎年祇園祭が始まるニュースを見かけると、今年のお稚児さんは?と気に掛ける方も多いと思います。今年も京都市内の小学生がお稚児さんと禿を務めるニュースを見かけました。
お稚児さんが神の使いになられるのは、どう言った神事があるのか?と思っていましたが、この日八坂神社の本殿で、社参の儀が執り行われ、お稚児さんはお位をもらい、神の使いとなられたようです。とても神々しい神事ですね。
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実は八坂神社にお神輿を見に行きました。そこでこの人だかり、何か始まるのか?と思いましたが、長刀鉾の服を着た関係者を見かけたので、お稚児さん関係かな?と思い、しばらくその場で待ちました。
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社参の儀を終えた、長刀鉾の行列が出てきました。
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お稚児さんの補佐役、禿の二人がお稚児さんを先導します。
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社参の儀を終えたお稚児さん。お位もらいで神の使いとなったため、公の場で地に足を付ける事が出来ないので、強力さんに担がれて移動していました。
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この日のお稚児さんは、立烏帽子に水干姿でした。孔雀の羽をあしらわれているのが、とても神々しく感じました。
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強力さんがすいすいとお稚児さんを担いで進み、楼門へ向かいます。
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楼門で白馬にまたがります。
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八坂神社の境内にある、二軒茶屋中村楼へ向かいます。
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中村楼で休憩をし、「稚児餅」をいただくそうです。「稚児餅」は7/14〜7/31迄一般の方も購入出来るそうです。
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今回は祇園祭の神事の様子を紹介しました。前祭の山鉾巡行は無事に終了しましたが、後祭の方も穏やかな天気で、無事に催行されることを願いたいと思います。

祇園祭 稚児社参 on YouTube

稚児社参を終えて、本殿から出られたお稚児さん達の様子と、長刀鉾をまとめた動画です。良かったらご覧ください(^^)

スポット情報

場所:八坂神社
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
関連ページ:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
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