2020年3月25日 更新

さばきたて鰻丼!京都の隠れた人気店『うなぎのしお冨』は生きたウナギを注文後にさばく

地下鉄東西線の東の終点「六地蔵駅」から歩いて3分のところにある昔ながらの川魚専門店。にょろにょろとウナギが泳ぐ水槽、鮒寿司やえび豆、わかさぎ、あらめの佃煮など酒の肴、惣菜がならぶその奥で新鮮すぎる鰻料理をいただきました。

地下鉄東西線の東の始点「六地蔵」駅近グルメ

 (180425)

昭和のお母さんが子どもの時代、2017年に閉店したイトーヨーカドー六地蔵店の創業よりももっと古くからこの場所で、鰻と川魚の販売を続けてきた『うなぎのしお冨』さん。大型ショッピングモールができても、ずっとこの場所で営業を続けているのはお客さんからの信頼と実力の証でしょう。
 (180428)

晩御飯の一皿にあったら、それだけでぐっと食卓がグレードアップしそうな、渋くてイケてるおかずの一品。ひとり暮らしの酒の肴に、おとうさんへのご褒美に、彼氏ご飯の一皿に。こんな川魚のお惣菜が加わったら、とにかくその日はいい1日になりそうです。
 (180427)

『うなぎのしお冨』の奥で、食事ができるとのこと。たくさんメニューが並んでいるので広いお店を想像しますが、店内は12席ほど(うちカウンター4席)。あまり人気が出過ぎないで欲しいような気もしますが。。うなぎを愛してやまない人にはオススメしたいお店です。
 (180446)

鰻の焼き台や生け簀のある調理スペースの奥の暖簾をくぐって「お食事処しお富」へ。

遅い。それは、注文後に生きたウナギをさばくから!

 (180447)

まず、『うなぎのしお冨』のすごいところは、注文が通ってから、生きた鰻をさばくこと。
氷でシメるとかではなく、ぬるぬる、ニョロニョロを瞬殺でさばきます。
割き(さき)、串刺し、炭火で焼く。

その作業が、注文してからおこなわれるのだから、待ち時間がかかるのは当然。
美味しいものを食べたいなら、少し待つぐらいの覚悟は必要です。
 (180434)

年季の入ったメニューから、こちらの「鰻ねぎわさび」をチョイス。鰻の香ばしい脂身とぴりっと爽やかなワサビの組み合わせは、想像しただけで生唾もの。
 (180431)

ドーン! カウンター席の横にテレビが置いてあるので、テレビを見ながらぼんやり待つこと20分〜30分ほど? 出てきました、鰻ねぎわさび丼。まずは、鰻。おいしい鰻と残念な鰻の差は、皮目と身の間にあるように思うのですが、こちらの鰻はカリッと香ばしく焼けた皮とふわっとした身の間にいやなべとつきがまるでなく、美味。「いままで食べた鰻の中で一番美味しい」と言う人が多いのも納得です。
 (180432)

付き合わせと呼ぶには豪華な小皿。しっとりとした舌触りの出し巻きは、断面の色が均一で上品な薄味。近江八幡から仕入れているというえび豆は豆に歯ごたえを残した濃いめの味。ぐるぐると昆布で巻かれた昆布巻きも、ごはんによく合います。
 (180455)

鰻の香ばしさについて聞いてみると、やはり焼き方だそう。

串打ち三年、
裂き八年、
焼き一生

生きた鰻をすぐにさばく、さらには長年培った熟練の技で焼くからこそ、余分な脂が抜けた、ちょうどいい塩梅のうなぎが食べられるんですね。京都でこんなにいい鰻を食べられるなんて、ありがたい話です。
 (180433)

こちらは二段弁当(2000円)。鰻重の上(3300円)と並(1750円)は、何が違うのか気になって聞いてみると、鰻の大きさ、量とのこと。使っている鰻は、鰻重(上)も(並)も、「鰻ねぎわさび」も「二段弁当」も鰻の種類は変わらないのだそう。千円台で、さばきたての鰻が食べられるって嬉しいですね。

グルメすぎるご主人のこだわり

 (180456)

鰻はもとより、小皿の出し巻きやえび豆、香の物で添えられた沢庵(たくわん)も、かじった瞬間、ん?と箸が止まる美味しさ。聞いてみると、九州に旅行に行った時にたまたま出会った香の物が美味しくて、それからずっと取り寄せしているそう。沢庵ではなくて、「梅かんぼし」というそう。販売もされていますよ!お米もガス釜で炊いているそうで、粒が立っています。

激レア!1日体験でウナギ職人に入門

 (180436)

入ったときと店頭の水槽のうなぎの数が変わっていない気がして、「ここから鰻をとってさばいてるんですか?」と聞いてみると、食事用のうなぎは別の場所で生きた状態を保たれていて、こちらの鰻は体験用とのこと。

体験用? とさらにつっこんで聞くと、『うなぎのしお冨』では、ウナギ釣り、串打ち、。釣り糸で鰻を釣る、串打ち、焼きが体験できて、さらに焼いたウナギは鰻重にして食べられるまでの体験が1人5400円でできるそう(子どもは半額)。

めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか??海外からのゲストをもてなすのにも良さそう。
こちら前日までに要予約。

いろんな意味でオススメの『うなぎのしお冨』さん。
六地蔵方面に用事のある方は、一度足を運んでみては?

『うなぎのしお冨』基本情報

店名:うなぎのしお冨
住所:宇治市六地蔵町並40
電話番号:0774-32-0602
営業時間:8時〜19時
※ランチ営業は11時〜14時頃
定休日:月曜
アクセス:地下鉄東西線「六地蔵」駅から徒歩3分、JR宇治線「六地蔵」駅から徒歩7分
公式ホームページ:http://www.shiotomi.jp/goannai.shtml
31 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

こにこに こにこに