2024年2月14日 更新

【京都市立芸術大学 作品展】~京都駅移転後「初の作品展」~

2023年に京都駅東部に移転した京都市立芸術大学で、移転後初の作品展が開催されましたので、その様子をご報告いたします。

新キャンパスで初めて開催される「京都市立芸術大学 作品展」

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昭和55(1980)年に、美術学部と音楽学部を一つのキャンパスに集め、以来40年以上、西京区大枝沓掛で京都の美術と音楽の教育研究活動をけん引してきた「京都市立芸術大学」は、令和5(2023)年に京都駅東部へ全面移転しました。
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これからはこの地を拠点に、教育研究活動の成果を益々飛躍させ、京都はもとより日本の芸術文化の屋台骨を支え続けられることでしょう。
新設された「京都市立芸術大学 崇仁キャンパス」は、まさにその拠点にふさわしい立地と施設を兼ね備えた最新鋭の大学キャンパスでした。
そんな「京都市立芸術大学 崇仁キャンパス」で、同キャンパスでは初となる「京都市立芸術大学 作品展」が開催されました。
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ここ数年は「京都市立芸術大学 沓掛キャンパス」と「京都市京セラ美術館」の2会場で開催されていた「京都市立芸術大学 作品展」ですが、新キャンパスが開校した本年度は「京都市立芸術大学 崇仁キャンパス」での1会場開催となりました。
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1会場開催となったことで、改めて思ったことは、その作品数の多さです。
真新しく、最新鋭の設備が整った新校舎を、文字通りキャンパスとして、所狭しと作品がひしめき合っていました。

作品展を超えた「大美術展覧会」

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作品の種類と点数もさることながら、そのクオリティの高さに、大学生の作品展であることを忘れてしまいそうになります。
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どの作品も作者の思いが込められ、一つたりとも見過ごせないパワーに溢れていました。
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「温故知新」の新しい芸術作品の数々

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「京都市立芸術大学」は、「日本最古の芸術系大学」で、その歴史の深さから「伝統工芸」への造詣の深さには定評があります。
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大学の授業でも、作品制作の技術指導はもちろんですが、美術の歴史、工芸品の成り立ち、そして先人の想いについても学び、継承していくことに重きが置かれています。
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そうした確固たる「軸足」と「土台」の上で、現代を生きる学生の「新しい感性」が躍動していました。

「伝統工芸の中心地」だらかこその「最新鋭」

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枠に囚われない「自由な発想」と「新しい感性」は、時代に変革をもたらすイノベーションの「起爆剤」です。
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こうした「起爆剤」を、芸術作品に昇華させる技術と経験が京都市立芸術大学には「歴史」として受け継がれています。
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伝統工芸で培った「本物の技術」が「イマドキ」に注がれ、作品のどれもが「新しいのに重みのある芸術作品」となっているのです。
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こうした一過性のものではない「本物」の「最新鋭」は、「伝統工芸の中心地」だからこそ産み出されるのだと感じ入りました。

こうした作品の数々に出逢いに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

基本情報

<京都市立芸術大学 作品展>
 ◇開催日時
  2024年2月7日(水曜日)~11日(日曜日)
  各日10時~18時(入場17時30分まで)
 ◇会場
  京都市立芸術大学 崇仁キャンパス
 ◇入場料
  無料

アクセス

<京都市立芸術大学 崇仁キャンパス>
 ◇住所
  〒600-8601
   京都市下京区下之町57-1
   京都市立芸術大学
 ◇電車
  JR/地下鉄烏丸線/近鉄京都線:京都駅より徒歩5分
  京阪:七条駅より徒歩10分
 ◇バス
  市バス:塩小路高倉・京都市立芸術大学前より下車すぐ
 ◇車
  ※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。
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柳町イズル 柳町イズル