2019年10月27日 更新

【京都建物探訪】屋上に中国から移築した八角堂!日本で2番目に古い大正建築の私立美術館「藤井斉成会有鄰館」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は岡崎にある、中国風の建物。大正時代の創設の私立美術館で京都市登録有形文化財。

屋上には中国から移築した八角堂!圧倒的存在感

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左京区岡崎エリアにある「藤井斉成会有鄰館」
疏水沿いの仁王門通を通ると、いつもその存在感に圧倒されるんですが。
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屋上に中国風の八角堂があり、この界隈の景観の中ではちょっと奇異にも見えるほど。実際この八角堂は中国から移築されたものだそうです。
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建物の東隣には、能や狂言の公演場所としておなじみの京都観世会館があり、なんとも不思議な取り合わせの立地。観世会館の方が建物としては新しそうですが。
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1926(大正15)年、「関西建築界の父」とも言われる建築家・武田五一の設計により創設。京都市の有形文化財にも登録されています。
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こちらは本館にあたりますが、建物の前には、通常の神社の狛犬より大きめで迫力ある狛獅子が一対。
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その風貌からは、若干西洋風味も感じます。
ヨーロッパ建築の影響を受けた、武田 五一らしい造形とも言えるのでしょうか。
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さらに、獅子の胸元からも小さい獅子が。エイリアンの口からさらに小さいエイリアンが出てくる、そんな感覚でしょうか(笑)迫力あり。
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鉄筋コンクリート3階建て。正面外壁上部にはアーチ窓と縦長窓。窓下には上品な意匠のレリーフ。
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入り口、重厚なはめ込まれた鉄格子門。この日は閉館。

通常開館日が限られていて、1、8月を除く毎月第1、第3日曜のみ。但し、第1、第3土曜、祝日に開館することもあり。殷代から清代の中国民族遺産である絵画、書、仏像、青銅器、陶磁器、古印等を所蔵。かなり貴重な作品ぞろい。
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その入り口に、左書きで『有鄰館』と書かれています。疏水のトンネル扁額と同じフォントですかね。さらに外枠が龍のレリーフが彫られたアーチ型。中国風でもあり、ヨーロッパ風でもある、ちょっと独特のテイスト。

また美術館所蔵の作品鑑賞にも伺いたい場所。

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詳細情報

住所:京都市左京区岡崎円勝寺町44
電話番号:075-761-0638
開館日:1、8月を除く毎月第1、第3日曜のみ開館。但し、第1、第3土曜、祝日に開館もあり。
開館時間:11:00~16:00
入館料:本館大人¥1,000 高校生以下¥800  第2館大人¥400 高校生以下¥400
公式サイト:http://www.yurinkan-museum.jp/index.html
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