いままでいろんなタイミングで予約入れても満席でボツ。
そしてこの日は、1、2軒目の店がイマイチで本格食いせず。ほぼディナー難民状態。ダメ元で空いてないだろな~と予約の電話したら、たまたま平日のこの日はオッケー。そんなひょんなことで、ようやく初訪問。
三条木屋町のビル3階。夜しかやってない店なんで、格式ばったかんじなのかと思ったら、テーブル8席とカウンター8席。そして、カウンターにはテレビが(笑)BSの名画をやってました。ひとりで来ても、店の人に気を使わずに過ごせそう
こちらはアラカルトスタイル。お腹の具合に併せて注文できる、この日の私にはピッタリ。
メニューはこれまでいろいろ試されて厳選された自信作の精鋭の料理たちなんだとか。
腹ヘリコプターでようやく遅めの夕飯スタート。さあ本気食いするぞ!と祝杯(笑)
もう主役のように店内の中央に鎮座。無視できない存在。そして、他の客が注文するごとにここにサービスの人が来て生ハムをスライス。興味津々に眺めていると、「やってみますか?」と。商売上手ともいえる戦法にまんまとハマり、やってみることに。
クラシカルなスライサーらしく、手動式。クルクルと重めのレバーを回転させると、薄々の生ハム登場。この薄さ、とろけるような舌触り。戦法にハマッて正解!めっちゃ美味い!!
生ハムの美味しさの肝がスライスってことを初めて知った瞬間。まあ、原木自体が美味しいのは当然ですが。
トリッパの煮込み。けっこうおっきいのがごろごろ入ってます。いいトリッパです。食感やわらかくとろけるような滑らかさ。
麺は乾麺と生麺を選べたので、生で。そして、これ。かなり濃い黄色。京都では超有名な大原山田農園の卵を使用。そして、驚くことに生クリームは入っていません。卵黄と水をひたすら攪拌して乳化させたとろみ。これで卵黄5個分使用!
麺を持ち上げるとまとわりつくとろみ。そして、時間がたつと底のほうから乳化がほどけ始めて卵黄液に。ホントに卵黄と水だけで乳化させてるのがわかる瞬間。味はかなり濃厚。そして、シンプルなんで、中に入ったパンチェッタの塩味と旨みがいい調味料代わり。美味い!美味すぎる!!
わざわざ見せてもらい、これ作るのに卵白大量に余るから持って帰りますか?とシェフ。
以前は和菓子屋さんにあげたりしてたそうですが、おっつかないくらいの卵白だそう(笑)
下にたまったソースもフォカッチャで余すところなくぬぐって、もちろん完食(笑)
驚きのコンフィ。皮パリッパリ。身は鴨特有の血をまったく感じない、ある意味新感覚のコンフィ。シャラン産使用。なんでも2日かけて低温加熱してるんだとか。身がほろほろ。
そして、そえられた粒マスタードの美味さにいたく感動。
タスマニア産。これだけで、つまみで飲めそうな(笑)
売ってる店教えてもらったんで、また買ってみたいと思います。
とにかくシェフの話も面白く、楽しい空間。遅い時間からの至福のディナー、ごちそうさまでした!!
ヨ~イヤサ~♪