2022年5月1日 更新

こだわりたっぷりの天ぷら割烹「天ぷら 奇天屋」【京都・四条烏丸】

四条烏丸から徒歩5分、ミシュランビブグルマンにも選出されている天ぷら割烹「奇天屋(きてんや)」なり。

四条烏丸から徒歩5分の好立地

 (222776)

今日は天ぷらが食べたい!と思って専門の天ぷら屋さんに行く文化は、関東圏のほうが圧倒的に濃ゆいのでは?と想像するのですが、比較的お手頃に頂ける天ぷら店が京都にもあることを知り、行って参りましたのでご報告。
やってきたのは、ミシュランビブグルマンにも選出されている天ぷら割烹、奇天屋。綾小路高倉西入ルと地下鉄四条駅からも徒歩5分ほどですかね。
 (222777)

夜メニューはこの4コース。「紅」よりも魚の天ぷらが増えるという「藤」をチョイス。非常にすっきりした店内。L字型カウンター席8席、2階にも席がある模様(未確認)。後程、ご店主からもう開店20年を超えているとお聞きしてビックリするのですが、元々居酒屋割烹的な形態で始められ、関東で食べた天ぷらに衝撃を受けて、天ぷら店一本に変更されてからもう10年ほどだそうです。
 (222778)

テーブルには、一品の突き出しを含む天ぷら用のセッティング済。
御店主は天ぷら愛に溢れまくっている人で、且つ、我々の様に話を聞きたがっている客には、お店方針は全面開示!というような状況。色々と興味深い話を聞かせてくれるので、我々と同じような趣味の方は予約してぜひカウンター席へどうぞ。
 (222799)

で、とりあえずお料理前に生ビールでほっこり...
 (222779)

突き出しの鯛の子をつっつきつつ、天ぷら一品目を待つのだ。抑えた程よい味付けで旨し!です。これは日本酒!だと思ったので、メニューを確認すると、20種類超のラインナップで目移り... 
選べないので、今日の日本酒のお勧めはありますかね?とお聞きしたら・・
 (222780)

ご店主曰く、20年ぐらい前にめっちゃ流行したお酒ですね!と、出して頂いた熊本は熊本県酒造研究所謹製「香露 純米酒 芽吹き」なり。 協会9合酵母発祥蔵だそうな。非常に呑みやすい、旨味もありいの、するっと頂ける一品。で...

こだわりたっぷりの天ぷらの数々

 (222781)

まずは揚げたての海老。ぶりんと歯ごたえしっかり、海老の旨味が凝縮され、しっかり。香ばしい揚げ油は胡麻油か?と思ったので、お聞きしたら、胡麻油に綿実油ともう一種ぐらいをブレンドしたものだそうな。で、先に書いたように基本関東系の天ぷらで、天ぷらの美味しさに目覚めたお話を聞かせて頂いたわけで。
 (222782)

更に鱚。カリ!サク!ほっこりとした魚の旨味を凝縮した感じですなあ。衣は超軽い、わけではない、しっかりした食感のもので、衣の中に素材の旨味を封じ込め、蒸し道具として機能している感じ。軽く塩味も乗っているようで美味しいのだ。関東で天ぷらを食べた経験は概ね皆無なのですが、これは確かにイケている!と納得。
 (222783)

何も素材を告げられずに出てきた天ぷら。噛みしめるとじゅわっと、どことなく故郷を思い出すような熱いお汁がほとばしる、過去食べたことが無いような一品。野菜ですが、直ぐには何だかわからず。噛みしめていて思いついたのだ。敢えて書きませんので、お店でご確認を。
ご店主曰く、竹の子の天ぷらのように出汁で炊いた素材に衣を付けて揚げるのではなく、素材に衣を付けて、油の温度や揚げ時間の工夫で素材の良さを引き出すのが天ぷらの真骨頂!というお話を聞いて、それは面白い発想だな、と納得。そういう方針で、このお店をやっておられるようです。
 (222784)

更に、これも凄いなあと思った一品。えのきだけをこういう風に天ぷらにするのですなあ。鍋料理のえのきも大好きなのですが、油で泳がすなかで水分が抜け、味が凝縮したうえで、ザクザクとした衣の中にシコシコした食感は残っている楽しさ。天つゆと激しく!合うのですな。
 (222785)

更にお勧めのお酒から、滋賀は浪の音酒造から「浪乃音 Te to Te 純米吟醸」なり。これまた間違いのない一品。しっかり感のお酒が多い滋賀酒のなかでもフルーティで程良い甘口なので、油物には相性良好。
 (222786)

こちらは、サクサク衣としこしこした食感のハーモニーが楽しい、白魚。更に...
 (222787)

ウワ!ナニコレ!ウマ!ッと思った鯛の白子。クリーミーでとろとろりんで生臭さ一切無し。河豚のように巨大ではないですがソーセージ大!というサイズ感。
 (222788)

更に、これもナニコレ!と思った紫蘇巻の鯛モツ。どの部位なんでしょう?血合いのような味わいで超ふわんふわん。なかなか乙なお味でした。これまた日本酒が激しく進みますな。
 (222789)

確か、もう一合呑んでいる気がするのですが(汗)、多分四合目は群馬県は永井酒造「水芭蕉 袋取り純米吟醸生原酒」なり。これも非常に綺麗な感じでするすると喉を滑り降りていく感じ。天ぷらにはこういうの!という感あり。
 (222790)

こちらは、春先の名物で「くぎ煮」になるいかなごが育ったもの。意外に食べる機会が無い魚ですな。締まった食感で、これまた非常にお酒のアテに良さそうな感じ。
 (222791)

で、ラストは巨大な穴子半分。かなり長時間、しっかり油に泳がせておられたので、しっとり感よりサクサクふっくら感を追求されているのは明確ですな。いやー旨し。 この後はサービスの一品になりますが!ということなので、お酒がまだあるので、もう二品追加で揚げてもらうことに。
 (222792)

在庫のネタを教えてもらったら、相方が速攻で反応した白エビ。文句無し~。確かに海老味ですが、白魚と同じ傾向の食感であることに気が付くのだ。更に更に...
 (222793)

蛍烏賊。噛みしめるとワタの旨味がじゅわん。サイズは可愛いのですが、これまた間違いのない一品でした。
 (222794)

で、最後のサービスがこれまた凄いのだ。サツマイモなのですが、実は入店して直ぐにカウンター内で巨大なさつまいもを輪切りにしているのが目に留まり、いつ出てくるのだろう?と思っていたら最後の最後でした。先に書いたように、サツマイモを事前に蒸したり煮たりして火を通して、衣を付けて揚げているのではなく、温度調整と揚げ時間管理だけでこのほっこり、甘ーいお芋さんに仕上げるわけで。

どうされているのですか!とお聞きすると、温度管理だけでやるとサツマイモ用に鍋が必要になり現実的ではないので、揚げては休ませ、揚げては休ませをくりかえすことでこういう状態に仕上げるそうです。 そう聞くと、サツマイモの天ぷらがなんだか神々しく見えてきますな。最近流行のねったりと激甘い紅はるかではなく、ホッコリ感も出したいので紅あずま採用、というのもお洒落。

いやはや超大満足なのですが、〆ご飯があるわけで。
 (222800)

こちらは通常、コースについてくる天かすのお茶漬け。香ばしい出汁味で大大大満足~!なのですが...
 (222795)

+¥300で、てんこ盛りの小柱かき揚げON!と言う幸せさ。これも関西系の天ぷら店ではあまり採用されない天ぷら種だと思われますが、やっぱり美味しいのだ。
 (222796)

とどめの水菓子は、奥様の御実家方面で取れる非常にジューシーで甘い柑橘類「タンカン」で。いやはや大満足!

以上で生ビール2に、日本酒多分4合と結構しっかり呑みで、〆て¥20000!と言う大納得価格でした。この内容ですので、非常に良心的!と言う感想。いやあ、良かったです
京都には名店と呼ばれる天ぷら店が数店あるのですが、ワンランク上のお手頃価格設定ですな。非常に気に入ったので、また来る気満々店、ご馳走様でした!

店舗情報

店名:天ぷら 奇天屋
住所:京都市下京区綾小路高倉西入ル神明町230-9
営業時間:12:00~14:00 18:00~23:00
TEL:075-365-9108
28 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

スイカ小太郎。 スイカ小太郎。

オススメの記事