【京都嵯峨野】清凉寺で京の三大念仏狂言『嵯峨大念仏狂言』が上演

嵯峨野・嵐山の「清凉寺」で「京の三大念仏狂言」の1つ『嵯峨大念仏狂言』が開催されました。国指定重要無形民俗文化財に指定される伝統芸を鑑賞してきましたので、その様子をご報告いたします。

京の三大念仏狂言の顔役！『嵯峨大念仏狂言』

『嵯峨大念仏狂言』は清凉寺の狂言堂で行われる無言劇の狂言芝居です。

出演者は全員が御面をつけ、台詞はなく、身振り手振りの所作だけで狂言芝居を行います。

出演者の所作がとてもコミカルで、声をあげて笑ってしまいます。観客席も大いに盛り上がっていました。
一切台詞がないのですが、所作だけで、どういった会話をし、何をしようとしているのか伝わってくるのは流石の国指定重要無形民俗文化財に指定される伝統芸でした。

境内の狂言堂は京都市内最大級！

嵯峨大念仏狂言は、清凉寺の境内にある狂言堂で行われます。

清凉寺の狂言堂は、境内にある狂言堂としては京都市内最大級で、観客席も十分確保できる敷地もありました。
多くの椅子が用意されていましたが、開演時にはすべて埋まり、立ち見客で人だかりになる程の人気でした。

狂言の関連グッズも多数販売！

嵯峨大念仏狂言は関連グッズも豊富でした。
実際に芝居で使用している手ぬぐいや扇子、その他にもデザイン性の高いクリアファイルやオリジナルはがきなどもありました。

「【厄除】からかけ」は、実際に芝居で舞台から観客席に投げられるからかけで、記念品にぴったりです。
こうしたグッズの売り上げは嵯峨大念仏狂言の活動資金や、衣装や小物の費用に充てられるそうで、今後も嵯峨大念仏狂言の存続を願い、応援をする意味で、芝居後には多くの人が購入されていました。

春季は全4回公演予定！

嵯峨大念仏狂言は年に数回開催されますが、今季春の開催は以下の全4回です。

＜お松明公演＞
・2024年03月15日（金）午後3時半開演（※本公演は終了しました）

＜春季公園＞
・2024年04月07日（日）午後1時半開演（※本公演は終了しました）
・2024年04月13日（土）午後1時半開演
・2024年04月14日（日）午後1時半開演

特に2024年04月13日（土）は午前10時頃より子供達による狂言も行われるそうで、どんな芝居になるのかとても楽しみです。

今年は清凉寺の桜も嵯峨大念仏狂言の開催に合わせるかのように満開を迎えています。
花見見物も兼ねて清凉寺に足を運び、狂言を鑑賞してみるというのはいかがでしょうか？

基本情報

＜嵯峨大念仏狂言＞
　◇開催日
　　お松明公演
　　・2024年03月15日（金）午後3時半開演（※本公演は終了しました）
　　春季公園
　　・2024年04月07日（日）午後1時半開演（※本公演は終了しました）
　　・2024年04月13日（土）午後1時半開演
　　・2024年04月14日（日）午後1時半開演
　◇開催場所
　　・清凉寺（嵯峨釈迦堂）の狂言堂
　◇料金
　　・無料 / 見学自由

＜清凉寺（嵯峨釈迦堂）＞
　◇参拝時間
　　・09：00～16：00
　◇ 拝観料
　　・無料
　　※本堂・霊宝館は別途は移管料が必要
　　※本堂霊宝館共通券の販売あり

アクセス

　◇京都バス
　　・京都駅より大覚寺行・清滝行にて嵯峨釈迦堂前下車
　◇市バス
　　・京都駅より２８番嵐山大覚寺行嵯峨釈迦堂前下車
　　・四条烏丸より９１番太秦映画村大覚寺行嵯峨釈迦堂前下車
　　・三条京阪より１１番嵯峨山越行嵯峨小学校前下車
　◇電車
　　・ＪＲ：嵯峨嵐山駅下車北西0.5km
　　・京福電鉄：京福嵐山駅下車北へ0.65km
　　・阪急電鉄：阪急嵐山駅下車北へ2.5km
　◇駐車場
　　・あり（有料）
　　　普通車800円（１日）　バス2,000円（2時間）
　　　※当山東側（※清滝道よりお入りください）