繁華街・四条烏丸の高層ビル群の谷間にある小さな祠
ここはかつて八坂神社の御旅所のあった場所で、祇園祭の神輿渡御の際、三基の神輿のうち、大政所(素戔嗚尊)神輿(中御座)と八王子(八柱御子神)神輿(西御座)の二基が安置された場所で、二基の神輿を『大政所』と呼んでいました。天延二年(974年)に、この地に住んでいた秦助正が夢の中で八坂大神の神託を受け、八坂神社まで蜘蛛が糸を引いているのを見て、朝廷にこのことを奏上したところ、第64代円融天皇も同じ夢を見たことから、助正は神官に命じられ、自宅が祇園社の御旅所に。
ちなみにもう一基、少将井(櫛稲田姫命)神輿(東御座)は烏丸竹屋町にあった少将井御旅所に渡御していました。
天文五年(1536年)大政所御旅所は焼失。この祠の背景に小さいながら銀杏の木がありますが、一度焼失したことの教訓として、火伏せの木として知られる銀杏がお守りになっているんでしょうね。さらに天正十九年(1591年)豊臣秀吉の都市整備により、これら二つの御旅所が四条寺町に移築・統合されて、現在の御旅所となりました。言わば、元祖御旅所の一つがここ、ということになりますね。
ちなみにもう一基、少将井(櫛稲田姫命)神輿(東御座)は烏丸竹屋町にあった少将井御旅所に渡御していました。
天文五年(1536年)大政所御旅所は焼失。この祠の背景に小さいながら銀杏の木がありますが、一度焼失したことの教訓として、火伏せの木として知られる銀杏がお守りになっているんでしょうね。さらに天正十九年(1591年)豊臣秀吉の都市整備により、これら二つの御旅所が四条寺町に移築・統合されて、現在の御旅所となりました。言わば、元祖御旅所の一つがここ、ということになりますね。
基本情報
名称:大政所御旅所
場所:京都市下京区大政所町678−3
電話:075‐561ー6155
場所:京都市下京区大政所町678−3
電話:075‐561ー6155
10 件