2025年3月27日 更新

驚くレベルの焼鳥と野菜のコース!五十家グループの新店は鶏料理専門店「鶏菜 ヨコドリ」

「五十家グループ」の新店、鶏料理専門店「鶏菜 ヨコドリ」。一階は焼鳥のコースを、二階は鶏鍋のコース料理を出す仕組みなり。

「五十家グループ」の新店はお値打ちな鶏料理店

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これがまた非常によかった&感動があるお店でしたので気合を入れてご紹介。お店の名前は「鶏菜 ヨコドリ」、京都市内で若者に大人気の居酒屋、「五十家グループ」の新店は、ちょっと変化球で野菜好きなら間違いない焼鳥屋さん!でした。数日前にネット予約を確認すると、土曜日はもうかなり先まで予約が入っていたので、金曜日の夜にお願いしたわけで

場所は麩屋町通四条下ル50m、東向き路地奥という物件。こういう看板が出ていたのですぐわかりました。予約時間ピタリの18時に入店。ご覧のように京町屋リノベーション物件で、元は美容室だった模様ですな。
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一階は、非常に広いキッチンを囲んだお洒落なコの字型カウンター席が20席ほど。二階席もあり、一階は焼鳥のコースを、二階は鶏鍋のコース料理を出す仕組み。一階はお若い料理人さんが3名(お二人はお酒出しも兼務)、二階はお酒出しにもう1名ぐらい居られるかもですな。(未確認) 
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予約時にコースをお願いしているのですが、メニューがこちら。一階で出すコースは、ショートコース¥4500、スタンダードコース¥6500円の2種。二階は、丹波黒どり鍋コース¥6000、丹波黒どり・近江鴨鍋コース¥8000(全て税込み価格)という今どきお手頃価格ですが、注文したスタンダードコースで、なんと16種類の料理が出てくるという!
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突き出しというか、鶏料理の箸休めに大根を薄ーくスライスし、レモンオイル(オリーブオイル・白だし・レモン果汁を混ぜてある)を絡めてあるのが出てくる。しゃきしゃきとした心地よい食感でのちほどおかわりを(汗) 添えてある大粒の塩は淡路島から取り寄せている天日干しの塩。基本、お料理は全部きっちり味を決めて出してくれるのですが、調整用。

五十家グループは、向日市や向島、西山の大原野に自社農園を持っていて、お料理を出してくれるお姉さんが、「これはうちの畑で作っています!おかわりも言ってくださいね~!」と教えてくれるわけで。 なんだかはきはきとしたサービスが気持ち良いのだ。 しかし、この規模のお店でこの料理数の多いコースをこの少人数でやろうとよくぞ思ったな!なのですが、一斉スタート制ではないのも驚き。が、めちゃくちゃ処理能力が高いお三人で、にこやか且つフレンドリーに接客されていて、こちらまで楽しい気分になってくるわけで。
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で、奥にお酒用冷蔵庫が見えていて、あとで日本酒にスイッチしようと眺めていると・・・
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一品目の「鶏出汁の茶碗蒸し」が登場。浮かべてある野菜はホワイトセロリ。しっかり鶏出汁が乗った味で、セロリのおかげでちょっと洋風な感じもありつつ、美味しいです。

18時入店の5組ほどのカップル分のお料理が同時進行し、キッチンはライブ感溢れまくる状態。お若い料理人3名の連携がなんだか見事だな~と感心しつつ、次のお料理を待つわけで。
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二品目は「ももたたき」で、添えてあるのは一度炭火で焼いて香ばしさを付与して、タレで和えた青ネギ。合わせるタタキはめっちゃジューシーに仕上がっていて美味しいのだ。鶏肉は「丹波黒どり」を採用されているのですが、イイ感じでぎゅっと締まった食感があり、全般的にジューシーでお気に入り!でした。
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三品目は串焼き。レア焼きな「ささみ」ですが、上に乗っている赤いペーストがチョイ変化球。自社農場で採れた人参ピュレと梅肉を合わせたもので、梅肉ほど酸っぱくなく、人参の甘さが加わるのが工夫ですな。
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で、日本酒にスイッチしようとメニューを確認。9種類ですが、メニューに無いものが冷蔵庫に入っているのも見えるので、もうちょっと種類はありそう。一合注文したほうがお得なので、まずは・・・
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栃木県は(株)せんきん謹製、「モダン仙禽 無垢 無濾過生原酒」¥1150/一合から。酒器も可愛いものを色々お持ちで、好きなモノを選ばせてもらえます。
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四品目は「肩肉 青梗菜」なり。青梗菜も当然五十家ファーム謹製で、それでくるっと熱々の肩肉を巻いて頂く趣向。肩肉はしっかりと歯ごたえがあり、噛み締めると鶏汁ほとばしり!な滅茶ジューシーな一品。これもお気に入り。
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で、汁物がインターバルに出てくるのですが、こういう野菜料理がおいしい。五品目「大根 鶏白湯煮」なり。生姜が利いたほんわりとした鶏出汁おでんのような感じ。大根が柔らかく炊けていて、ほのかに甘ーいわけで。
昨年の猛暑以降、野菜類がなんだかめちゃお高い今日この頃なのですが、自社農場を持っているのは強みだよなあ!と感心しつつ。(市場にあまり数が出ない、マニアックな野菜も作れますし・・・)
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目の前に焼き台が見えているのですが、直線距離で4mぐらいありそうなゆとり度合い。お次のお料理で炭火台の上が一気に明るくなるのですが・・・
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六品目は骨は取ってある「手羽元」。先ほどの写真のように、宮崎の手法で籠焼きにしたもの。鶏脂の焦げが美味しい。添えてあるのは「赤柚子胡椒」なのですが、ちょっと半乾きの状態で、めっちゃパンチのある辛さ。これは自家製ではないらしいですが、自宅でも使いたくなった一品。(柚子胡椒は残りをキープして、後のお料理に試してみるわけで)
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七品目「むね肉ソーセージ フリルレタス」なり。ぶりぶりと食感良好で、超アツアツ! これまた良きアテですな。
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ようやく半分まで来た!八品目は「うずら玉子の串」で、添えてあるのがルッコラのペースト。初めての体験ですが、これもなかなか乙なお味で。で、写真が多いので先に出して貰った日本酒と一緒にパチリ。福島は仁井田本家謹製「にいだしぜんしゅ 純米原酒 」¥1100で、もうイイ感じにご機嫌~!
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九品目は「ねぎま」。ご覧のように、もも肉の串の上に刻んだ芽ネギをふんわり乗せるという。「ねぎま」じゃなくて「ねぎ乗せ」かもですが、これまた乙なお味。(ネギがばらばらとこぼれるので慎重に)
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で、日本酒のピッチが上がってくるわけで。お次は福岡はみいの寿謹製、「三井の寿 純米吟醸+14 大辛口生酒」冬季限定バージョンでした。にいだしぜんしゅの後にこれを呑むと超辛く感じるのですが、キャラ違いでもお料理には、どちらもピッタリ!という。
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10品目は「揚げ鶏皮おろしポン酢」なり。いきなり日本酒のアテ的なのがでてきてニッコリ。ま、これもインターバル!でしょうな。
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11品目は非常に大きな「手羽先」。焼き手のお兄さんが店長さんだと思われるのですが、外はパリパリ、中は超アツアツでしっとりという理想的な仕上がり。いやー、お上手ですな。
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我々の後にカップルが3組ほど時間差で入り、それぞれショートコースを注文。焼き手のお兄さんはその時間差を見事に捌いているのに感心しつつ、ワイワイガヤガヤではない適度に賑やかな店内の雰囲気に、なんだか非常にいい気分になってくるわけで。

で、12品目に「菜の花のお浸し・鶏節添え」。この季節らしい進行なのもイイですな。
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日本酒3合の後、ワインも吞んでおきたいねえ!と赤・白をグラスで。赤は国産で、シャトー酒折ワイナリー謹製「マスカットベリーA樽熟成」¥950なり。かなり軽やかでグイグイ行けそうな。白はドイツのビオで「Marto Weiss 2022」、これがバッカス25% ショイレーベ25% リースリング25% ミュラートルガウ25%なのですが、なんだか複雑系で美味しい¥1200!なり (市価でボトル¥4000ぐらいなので、お値段も超良心的)
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で、〆に突入します。13品目は奥の「せせりつくね クレソン」、14品目「鶏出汁ご飯」が同時登場。せせりつくねは粗びき鶏ハンバーグ的な感じなので、ご飯に着陸させて頂くと美味しいです。ご飯のおかわりはいかがですか?とお姉さんが聞きに来てくれるのですが、流石にもう無理だ~!ということに。
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15品目は〆その2。「鶏白湯ルッコララーメン」なり。コラーゲン満載そうな鶏白湯ラーメンに刻んだルッコラをうそ!というほど浮かべる作戦なのですが、胡麻のような風味が滅茶食欲をそそるのだ。流石、これは五十家グループだ!という〆でした。
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16品目はデザート。提供直前に、求肥で白あんと苺を包んだ自家製苺大福的な。いやはや最後まで大充実でした。めっちゃお腹パンパン~。これで税込み¥6500!とは驚きがありますな。

以上で〆て、生ビール1、焼酎お湯割り1、日本酒3合、グラスワイン2と結構しっかり目に吞みまして、¥19000を少々割り込む大大大大納得なお支払い。今どきの新店でこの種類のお料理を出してこの支払いか!と驚きのあるレベル。また野菜のお料理が多いコースなので、軽やかに頂けるのも二重丸◎! 
料理人3名の見事な連携を眺めているだけで、なんだか和めるので季節が変わったら、再びやってきたいと思います。野菜成分多めの焼き鳥が食べたかったら、少人数(1人でも大丈夫でしょう)で事前予約してどうぞ。

店舗情報

鶏菜 ヨコドリ
住所:京都市下京区八文字町354-3
営業時間:17:00〜23:00 不定休
TEL:075-341-4545
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