2017年2月19日 更新

京都のこども食堂の歴史はここから「嵐山こども食堂」は大人も子どももウェルカム!

最近ニュースなどで耳にする「こども食堂」。京都市内でも数か所運営されていますが「嵐山こども食堂」が市内で一番初めに始まったのをご存知ですか?今回はこの「こども食堂」をご紹介します。

毎月1回・日曜日開催の「嵐山こども食堂」

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平成27年11月から開催されている「嵐山こども食堂」。
去年あたりから「こども食堂」がメディアで取り上げられるようになりましたが、こちらは市内で数か所行われている中で一番古く、早くから取り組みをされていました。
今まで場所の変更はあれど、日曜日の昼というスタイルは変わらずに今も続けておられます。
子ども食堂とは…
 地域の大人が子どもに無料や安価で食事を提供する、民間発の取り組み。貧困家庭や孤食の子どもに食事を提供し、安心して過ごせる場所として始まった。そうした活動は古くからあるが、「子ども食堂」という名前が使われ始めたのは2012年。最近は、地域のすべての子どもや親、地域の大人など、対象を限定しない食堂が増えている。食堂という形を取らず、子どもが放課後に自宅以外で過ごす居場所の中で食事を出しているところもある。(2016年7月2日付朝刊から)
朝日新聞からの引用ですが「こども食堂」の定義は上記のように言われています。
この取り組みが広く知られるようになったのはいいのですが、「貧困家庭」や「孤食」のイメージが先行、こども食堂に来る子達はかわいそうな子だ…という間違った解釈がされ誤解を生んでいるケースもあるそう。
社会問題にもなっている、貧困家庭や孤食の子たちに安心して過ごせる場所を提供、という趣旨は正しいのですが、そういう子たちだけでなく大人が一人でも気軽に訪れ、みんなで交流を深めていきましょうというのが大きな狙いとしてあります。
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私達は子供一人でもお小遣いの100円玉を握って気軽に食べに来れる食堂、風邪で奥様がダウンされてご主人様と小さな子供だけで食べれる所があって助った等、アレルギーだけど違うメニューに代えて貰えた、ご年配の方で一人分の食事を作るのが面倒だなど、どなたでも嵐山こども食堂をご利用いただけたらと考えております。

ご家族様はもちろん、上は高校生から下は未就園児まで毎回賑やかに食べています。

決して大きい空間ではありませんが、年上や年長の子供が下の子の面倒を見たり、一緒にお絵描きしたり、折り紙の作り方を教えあったりして、新しい友だちが出来たり。

楽しいピアノの演奏やプロジェクターを使ってテレビを観たりしてワイワイがやがや賑やかに過ごせる「こどもの居場所」作りもしております。

部活前の中学生達もここでしっかり腹拵えして、食べ終わったら元気な声で「行ってきま~す!」「頑張っておいで!」の掛け声が。

子育て奮闘中のご家族様も気軽に入れる空間です。
こども食堂は平日夜に開催されるバターンが多いのだそうですが、こちらは日曜日の昼間。
なので家族連れで訪れている方も多く、この時もとても賑やか。赤ちゃん連れのお母さんや小学生のきょうだいを連れたお父さん、そしてひとりで訪れている子どももいるのですが、寂しそうな感じはなく、まわりの子どもたちとすぐに打ち解けて終始楽しそうに過ごしていました。

おっちゃんおばちゃんの愛情たっぷりご飯を召し上がれ!

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地域のおっちゃんやおばちゃん、おばあちゃん達を中心に、毎回手作りで自分のこどもに食べて貰いたいと思える様な食事を作っておられます。

使われている食材はできる限り国産にこだわり、安全安心なものをチョイス。丹精込めて作られた安心安全で美味しいお米や野菜を、生産者の方より送っていただいたり、運営者のお父さんメンバーの方の伝手で、近江牛のお肉や無農薬野菜を仕入れることも多々あるそうで、安心しておいしい食事がいただけるように工夫されています。
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日程やメニューはあらかじめHPやFacebookで発表されるのですが、今回は天然いのししのぼたん鍋と食べ放題のおにぎり、そしてデザート。
値段は大人400円・子供200円。この価格なら、子どもがお小遣いを握りしめて食べにくる事ができますよね。

デザート以外に、皆さんが持ち寄ったり寄付という形で提供されたお菓子などもあって、我が家より豪勢な食卓です(笑)。
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という事で遠慮なくいただきます!
シンプルな内容ですが、いい食材を使われているのも、愛情持って作られているのもきちんとわかる味でめっちゃおいしい!
今回は新鮮でグレードの高いぼたん肉が入ったそうで、くせのない柔らかなぼたんがたっぷりで本当においしかったです。

おにぎりに使われている具も、鮭は身が大きくふっくらとしていておいしかったですし、農家直送・減農薬というあきたこまちのご飯がこれまた絶品!
めちゃくちゃクオリティ高くて正直驚きましたが、人間おいしいものを食べるとゴキゲンになるし、みんなで食べるとさらにおいしい。
子どもは特にそういう事に敏感なのでみんないい表情をしていました。

この後おかわりもさせていただいてお腹いっぱい!幸せなランチでした。
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ちなみにこちらでは「自分の子供はもう高校生だし、子育ても一段落、何かお手伝いできれば」というお母さん。
お孫さんもおられる70代のベテラン主婦の方。
普段は保育園で調理師をされてる女性。
地元のお土産屋さんの経営者。
サラリーマン・OLの方。
保育園・幼稚園の先生。
管理栄養士の女性。
農家の方。
現役大学生の方など…実に多彩な顔ぶれの皆さんがお手伝いされています。
中にはイラストレーターさんもおられて、お話を聞くだけでもめっちゃ楽しくて時間があっという間!
いろんな方がいろんな想いを持って協力されているからか、とてもいい空気や雰囲気だったのがとても印象的でしたし、聞くだけでなく実際に見ないとわからない事実が沢山あり勉強になりました。

共働きで子どもひとりの時間がある家庭をはじめ、地域や人のために何かしたいと思っておられる方、引っ越したばかりで知り合いがいなくて…というファミリー、独居で話し相手が欲しいご老人、純粋においしそうだし行ってみたい方(笑)など。
「こども食堂」という名はついていますが、こどもだけでなくこの食堂を通じて地域交流や貢献、コミュニティーの形成など、できる事や可能性は無限大。
まずは訪問してみて、ご自身の肌でいろいろ感じてみてはいかがでしょうか。

*寄付・協賛による支援、お手伝いできる方を募っておられます。ご興味ある方はお問い合わせください*

EVENT DATA

開催日時:毎月第三日曜日・11:00〜14:00
開催場所:楽輪さが(京都市右京区嵯峨天龍寺車道町18-32)
問い合わせ:075-872-4433
アクセス:JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車すぐ
※場所は変更の可能性がありますので、都度お問い合わせください

【次回】
3月12日(日)11:00〜14:00 メニュー:おやじの近江牛すじカレー・サラダ・デザート

H.P:http://arashiyamakodomosy.wixsite.com/kodomosyokudou
Facebook:https://www.facebook.com/arashiyama.kodomosyokudou/
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さむやん さむやん