2021年10月17日 更新

【京都ぶらり】通称『赤本』で知られるロングセラー書☆大学受験生の強い味方「教学社」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区岩倉にある大学受験生必読本『赤本』の出版社。

大学受験生の強い味方『赤本』の出版社

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左京区、地下鉄烏丸線終点の国際会館駅。この日は野暮用があり利用しました。
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で、地下鉄駅構内を歩いていて、ふと広告看板を見ると見覚えのある書籍。この色合いだけでなんとも懐かしい気持ちにもなるような(笑)
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『いつも受験生のそばに』とのキャッチコピーも添えられた、通称『赤本』で知られる大学入試用過去問集。私も遥か昔お世話になりました(笑)なんだか揃えているだけで、受かった気になってしまうようなそんな本でしたが。

それにしても、赤本の出版社が京都にあるとは知らず、そのことを地元の知り合いに話しても意外と知られていなかった、という事実。
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駅から宝ヶ池通りを西へ行くと通り沿いにあります。
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こちらがその赤本の出版社『世界思想社教学社』。
学術出版部門では世界思想社、赤本などの教育書では教学社とブランドを使い分けてるそうです。実際、赤本には発行所『教学社』と明記されています。
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昭和23年(1948年)世界思想社として創業。その後、教育図書出版部門として教学社を併設し、高等学校社会科副読本を発行。昭和29年(1954年) 「大学入試シリーズ(赤本)」を刊行開始。創刊時は「京都大学」「同志社大学・立命館大学」「大阪市立大学・神戸大学」の関西5大学を扱い、計3冊。そして、その後取り扱う大学も増えつつ、当初表紙の色も青色や紫色など大学ごとに色分けされ、統一されていなかったとか。

昭和39年(1964年) 、表紙の色を朱色に統一し、今の赤本と呼ばれる所以の原型に。さらに色やデザイン、サイズの改変もなされ、現在では371大学601点の赤本を発行(2021年度版時点)。
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たまたまうちに今年度版の赤本があり、その一部を。
そういえば高校の頃、職員室の書棚に赤本がずらりと並んでいたことを覚えています(笑)それって、もしかして京都だけなんでしょうか。
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現在ではツイッターアカウントがあったり、QRコードから赤本取扱店がわかるそうです。
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何やら裏表紙に書かれています。
『ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる』とあり、鎌倉末期から南北朝初期の僧、歌人の兼好法師『徒然草』の中の随筆を引用されています。その解釈として、ひとりで灯火のもと書物を広げて昔の時代の人を友とすることは、この上なく心が和まされることだなぁ、といった内容で、学問から見識を広げることで精神を豊かにする、という、いわば受験生へのエールとも思える一説。そんな受験生の強い味方でもある出版社が京都の会社と知らない人もたぶん多いんじゃないですかね。

詳細情報

名称:世界思想社教学社
場所:京都市左京区岩倉南桑原町56
電話:075‐721‐6500
公式サイト:https://ss-kg.jp/
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