2024年3月3日 更新

京都で桜をゆっくり見るならここがおすすめ!『西陣エリア』の桜スポット!【まとめ】

西陣界隈できれいな桜が楽しめるスポットの中でも、徒歩10分圏内で回れる西陣の東エリアの散策コースを紹介します。

西陣の東エリアを歩く桜見コース

 (259619)

桜シーズンの京都は、どこへ行っても多くの観光客でいっぱいです。
桜だけの写真を撮影するのもひと苦労。
そんな京都市内でも、まだまだ素敵な穴場はあるのです!
今回は、桜見の素敵な穴場スポットを紹介します。
風情ある町並みが残る西陣には、美しい桜が楽しめる寺社が点在しています。
中でも西陣東エリアは、ゆっくりと桜を見ながら散策をするのにぴったりです。
おすすめは、妙顕寺から本法寺、そして水火天満宮、最後は妙覚寺というコース。
どの寺社も負けず劣らずの桜スポットなのに、まだまだ人出は少ないというとってもありがたい場所なのです。
京都御所の北西に位置する西陣東エリアへは、市営地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅から西へ徒歩約10分。「今出川」駅からなら徒歩で約15分です。
それぞれのスポットは徒歩約5分圏内という絶好のエリアで、すべてをゆっくり見ても半日あれば十分です。
では、妙顕寺から紹介しましょう!
まずは、妙顕寺から紹介しましょう。

境内が桜でいっぱい!「妙顕寺」

妙顕寺 鐘楼脇の桜

妙顕寺 鐘楼脇の桜

妙顕寺が創建されたのは、元享元年(1321)。日像(にちぞう)上人が後醍醐天皇より寺地を賜って建てられた京都で初めての日蓮宗道場でした。
寺院内には、江戸中期の芸術家・尾形光琳や酒井抱一ら琳派の作品が残されています。
また、尾形光琳自ら作庭したという庭もあったそうですが、天明の大火で失われたそうで、現在は光琳の庭を模した「光琳曲水の庭」を見ることができます。

妙顕寺境内の桜

妙顕寺の桜は、境内外からも楽しめるほど多く咲いていて、見ごろの時期にはどこを向いても桜が見えるほどです。

特におすすめの場所は、鐘楼周辺。
鐘楼の前に立って周囲を見渡せば、空まで桜色に染まりそうなくらいの圧倒的な桜が!
妙顕寺の桜

妙顕寺の桜

境内だけでも十分桜見を楽しめる妙顕寺ですが、せっかくなのでやはり堂内も拝観しましょう。
大客殿から見られるのが「四海唱導(しかいしょうどう)の庭」です。
正面には勅使門、そのわきにはひときわ美しい紅しだれ桜が!
四海唱導の庭

四海唱導の庭

大本堂側から見た紅しだれ!

大本堂側から見た紅しだれ!

妙顕寺にはこの「四海唱導の庭」以外に「竹の坪庭」「五色椿と松の庭」そして「光琳曲水の庭」があります。
妙顕寺を訪れた際には、鮮やかな桜と対照的な青々しく凛としたお庭も楽しんでください。

妙顕寺では、3月23日(土)~4月7日(日)の期間に春の特別公開が予定されています。
鮮やかな桜を楽しむとともに、ぜひ妙顕寺に収蔵されている数々の宝物をご覧ください。

イベント情報:https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=2664

HP:https://shikaishodo-myokenji.org/

フォトジェニックな桜!「本法寺」

本法寺仁王門手前の桜

本法寺仁王門手前の桜

妙顕寺から西へ5分ほど歩いたところにあるのが、本法寺です。
こちらも見事な桜ですが、その前に。
本法寺へ向かう途中の風情ある風景も見どころなんです!
妙顕寺から本法寺へ

妙顕寺から本法寺へ

きれいな石畳の両脇はドラマや映画に出てきそうな昔風の町並みです。
そして注目は、電柱がないこと!
祇園エリアと同じように、こちらも景観保護のために電柱が埋設されているのです。
電柱と電線がないだけで、こんなにすっきりときれいな景色になるんですね。
…とこの景色を眺めながら真っすぐと北に進むと左手に見えてくるのが、先ほどの仁王門です。
では仁王門をくぐって境内に入りましょう。

境内はどこも絵になる桜景色

本法寺参道の桜

本法寺参道の桜

仁王門から本堂へ続く参道には、桜のトンネルが続きます。
本法寺多宝塔

本法寺多宝塔

本堂前の多宝塔周辺にも桜です。
 (259630)

本堂前の桜で多宝塔が隠れてしまいました!
本堂前の本阿弥光悦像

本堂前の本阿弥光悦像

こちらは江戸初期の芸術家・本阿弥光悦の像と光悦御手植えの松です。
本法寺は本阿弥光悦ゆかりの寺院で、光悦が作庭した「巴の庭」は、国の名勝に指定されています。
宝物館には、長谷川等伯による「大涅槃図」も収蔵され、毎年春には特別公開が行われます。
「大涅槃図」は想像を超える規模の大きさで、ご覧になればきっと驚かれることと思います。
桜と共にぜひ拝観してみてください。
詳しくは、本法寺公式サイトをご覧ください。
https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/index.htm

桜のシャワーが見事「水火天満宮」

水火天満宮のしだれ桜

水火天満宮のしだれ桜

本法寺から北へ歩いていると、桜が見事に咲いている公園があります。
その公園に隣接してあるのが、水火天満宮です。

公園からも桜がこぼれるように咲いている様子がわかります。
水火天満宮は、堀川通りに面していますので、そちらからも入ることができます。
堀川通りから見た水火天満宮

堀川通りから見た水火天満宮

水火天満宮の境内はそれほど広くありませんが、そのおかげで境内を覆うように咲いているしだれ桜がとても美しく、桜のシャワーという表現がぴったりです。
最近は、その美しさに魅かれて見に来られる方も多くなってきましたが、午前中の早い時間なら無人の桜風景の撮影ができそうです。
境内に入ると、ピンク色の桜天井が楽しめます。
とにかくきれい!
水火天満宮の桜

水火天満宮の桜

桜が空に広がっているようです
水火天満宮の桜

水火天満宮の桜

トイカメラで撮影してみました!

妙覚寺門前で楽しめる桜

最後は、妙覚寺です。
妙覚寺へは、水火天満宮から東へ3分ほど。
大門に向かって左にある桜は、たった1本ですが、誰もが見とれてしまうほど立派な木です。
妙覚寺大門前のしだれ桜

妙覚寺大門前のしだれ桜

妙覚寺の境内には桜はありませんが、この1本だけで十分満足です。
私が訪れたときには、まだ満開ではありませんでしたが、それでもこの美しさ。
満開の時はどれほど圧倒的な景色が見られるのでしょう!
ちなみに、時期は少しずれますが、妙覚寺にはしだれ桜が終わりを迎えるころに八重桜が見ごろになります。
妙覚寺の八重桜

妙覚寺の八重桜

妙覚寺の八重桜

妙覚寺の八重桜

奥に見えるのが妙覚寺の立派な本堂です。
妙覚寺は、織田信長が上洛したときの定宿だったそうで、あの千利休が茶会を開いたこともあるそうです。
すぐ近くには、千利休の茶室・不審庵(ふしんあん)や茶道資料館もあります。
茶道資料館内の呈茶席では、お抹茶とお菓子をいただくこともできます(予約優先)ので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

https://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/

おわりに

今回は、半日で回れる西陣の桜お花見コースを紹介しましたが、時間に余裕のある方は、堀川通りを横断した西陣の西エリアへも足を延ばしてみてください。
秋に開花して翌年春に見ごろを迎える御会式桜(おえしきさくら)が有名な妙蓮寺や境内を埋め尽くす勢いで咲き誇るソメイヨシノや八重紅しだれ桜が見事な本隆寺、見ごろは少し遅めですが、雨宝院の桜もきれいです。
今年の春は、西陣で桜づくしの1日を過ごしてみては?
46 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【桜の京都】遅咲き桜の楽園「雨宝院」【京都花めぐり】

【桜の京都】遅咲き桜の楽園「雨宝院」【京都花めぐり】

京都で遅咲きの桜を楽しみたいと尋ねると「雨宝院」の名前を挙げる方も多いと思います。外出自粛の要請が続く中、少しでも癒しになればと思い、境内の様子を紹介したいと思います。(画像は過去のものです)
m.m | 4,520 view
西陣織で有名な西陣エリアの隠れた魅力!ランチ特集♪【まとめ】

西陣織で有名な西陣エリアの隠れた魅力!ランチ特集♪【まとめ】

京都市上京区に位置する西陣エリア。応仁の乱で西陣本陣を構えたことがその名の由来。西陣織で有名です。人気の住宅街でもあり、そこに隠れた人気店をご紹介します!
TOMY | 8,192 view
【桜の京都】遅咲き桜の名所~春爛漫の雨宝院~

【桜の京都】遅咲き桜の名所~春爛漫の雨宝院~

遅咲き桜の名所として知られている西陣の雨宝院では境内が花盛りです♪ (2019年4月16日の様子です)
m.m | 1,892 view
11月15日は『のど飴の日』 京都西陣の老舗「たんきり飴本舗」にのど飴を買いに行こう!

11月15日は『のど飴の日』 京都西陣の老舗「たんきり飴本舗」にのど飴を買いに行こう!

11月15日は「いい一声(いい(11)ひと(1)こえ(5))」の語呂に合わせ、のど飴の日に制定されています。この記念日に合わせ、京都西陣で150年近く営業されている「たんきり飴本舗」にのど飴を買いに行ってみませんか?
柳町イズル | 621 view
京都・西陣の名とんかつ店!サクサクジューシーなおいしさが魅力『大江戸』

京都・西陣の名とんかつ店!サクサクジューシーなおいしさが魅力『大江戸』

まるで料亭のような佇まいで、リーズナブルに絶品とんかつが味わえるお店。サクサクでジューシー、そしてすっごく柔らかい♡ 一度食べたらファンになること間違いなし!
ぐるみちゃん | 7,148 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

藤花 藤花