2023年2月14日 更新

【2023早春の京都】人気観光スポット『南禅寺』朝活パトロール☆澄み渡る早朝の風景

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区、京都屈指の観光名所・臨済宗大本山南禅寺の早春、早朝風景。

南禅寺、澄み渡る早朝の風景

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左京区にある臨済宗大本山南禅寺。京都随一の観光スポットでもあります。この日は早朝に開催される座禅会に参加し、その終了後に境内をぶらりと散歩してみました。

正応4年(1291年)、亀山法皇創建の日本最初の勅願禅寺。勅願寺というのは時の天皇・上皇により国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。日本の禅寺の中で、最も格式高いお寺。 
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そして、南禅寺のシンボル的存在である三門。
歌舞伎狂言「桜門五三桐」で、大盗賊石川五右衛門が満開の桜を眺めながらの放った「絶景かな絶景かな~」のセリフで広く知られる門。南禅寺では「山門」ではなく「三門」と書きます。これは、本山級の禅宗寺院に見られる独特の巨大な門のことで、「三」は「空」「無相」「無作」という悟りに至る三つの境地を指すことから由来します。
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永仁3年(1295年)西園寺実兼の寄進によって創立され、応安年間に新三門へと改築するも、文安4年の火災で焼失。現在の三門は寛永5年(1628年)藤堂高虎が大阪夏の陣に倒れた家来の菩提を弔うために再建したもので、禅宗様式独特の圧倒的な量感と列柱群が特徴。

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そして、法堂周辺。現在の法堂は明治42年(1909年)に再建された、比較的新しい雰囲気残す建物。

立春を過ぎたとは思えないまだまだ酷寒の中、澄み渡る空気に包まれた青空に淡い輝きを放つ月も見え、垣根には山茶花も色鮮やかに咲き誇っていました。
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この日は法堂まわりがいつもの朝より賑やかな雰囲気で、続々と僧侶が建物に吸い込まれ、さらに庭師の方がいつも以上に念入りに砂利を綺麗に掃き清められていました。この上を歩くのが、ちょっとためらわれる程に凛とした佇まい。
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この日、法堂で法要があるようで、珍しく扉が全開放されていました。

内部の須弥壇上中央に本尊釈迦如来、右側に獅子に騎る文殊菩薩、左側に象に騎る普賢菩薩の三尊像を安置。床は一面敷瓦。屋根は巨大な欅の円柱に支えられ、天井画には明治から大正にかけて活躍した日本画家・今尾景年の畢生の大作、龍が描かれています。
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そして、こちらも南禅寺の名物スポット・水路閣。

境内を通る琵琶湖疏水の分線の水路橋で明治時代に完成。レンガ造りの明治建築が南禅寺発祥の地・南禅院前そびえ立ち、和と洋のちょっと不思議な景観をつくっています。他のお寺にはない南禅寺らしさを表しています。
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よくサスペンスドラマのロケ地にもなっていて、最近ではサスペンスドラマの帝王として知られる俳優・船越英一郎さんのポスターも最寄り地下鉄駅を飾っています。船越さんノリノリなのか、これの疏水、蹴上インクラインバージョンもあります(笑)
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境内の一番北側、普段観光客も訪れないような場所で、この時期ひっそりと蝋梅が咲き誇っています。この周辺に蝋梅の鮮烈な香りが漂っていました。
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さらに、この日は日曜日だというのに学生服を着た一団が続々と一方向に歩いていくのを見かけ、尾行してみました(笑)

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南禅寺北にある名門私立男子校、東山高校の入学試験日だったようで、その受験生でした。
この日の朝は、観光客の目にあまり触れることのない日常感覚の南禅寺風景が展開していました。

詳細情報

名称:臨済宗大本山 南禅寺
住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
電話番号:075-771-0365
関連URL:http://www.nanzen.net/index.html
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