2023年10月2日 更新

【京都】1周年を迎える新進気鋭のイタリアン「ア ケ プント シアーモ?」

地下鉄 北大路駅から徒歩圏内、2022年10月オープンのセンス溢れるイタリア料理店「A che punto siamo? (ア ケ プント シアーモ?)」でディナーなり。

北大路でセンスあふれるイタリア料理を

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開店以来マークしていたイタリアンにようやく訪問し、想像以上に超良かったので、気合をいれてご報告。
お店の名前は、「ア ケ プント シアーモ?」 (A che punto siamo?) なんじゃそれは?なのですが、シェフがイタリアの星付きレストランで勤めておられた際、修行先のシェフの口癖で、日本語では「どこまで進みましたか?」、「私たちはどの辺りにいますか?」という意味だそうです。
今回頂いたメニューに、厨房でこの言葉が飛び交っている時には、「お客様の皿が空になっている様子が浮かんで焦りを感じた」というエピソードが書かれていて、そういう緊張感をもって仕事にかかろうというシェフの意気込みが感じられるわけで。

開店されたのが2022年の10月、当初はランチのみ営業で様子を伺われていたようですが、2月からは予約営業でディナーも開始された模様。ネット情報で状況が解らなかったので、7月末ぐらいから電話して予約を入れようとするのですが、なかなか電話がつながらず、ようやく席確保!なのだ。

やってきたのは地下鉄北大路駅。北大路通を西に400mほど進み、北大路新町交差点を少し上がるとお店が見えてきます。そろそろ一周年なので店外に記念ディナーの告知が。店内に。
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スッキリとしたお洒落な店内。4人テーブル3つに2人テーブル1つですが、2人テーブルにはかっこよい生ハムスライサーが置いてあるので実質MAX12名かな。テーブル間にゆとりのある超広々とした空間。4人テーブルに入れて頂くのだ。今夜の予約は我々だけのようで、まだ40才ぐらいなあ?ぐらいのシュッとしたシェフ1人で回されているのだ。
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基本、月替わりのコースのお店なのですが、事前に一番お手頃な¥8800(税込み)のコースをお願いしていたので、今日のメニューが先にテーブルにセッティングされていました。持ち帰れるメニューにワインメニューがくっ付いていて、裏面には先に書いた店名の由来まで書いてある親切さ。
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で、とりあえず今日は呑むであろう!ということで、泡ボトルを貰うことに。伊ロマーニャの「Il Farneto Brut Nature 2021」なり。 シャルドネ80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%の自然派スプマンテなのですが、これを¥6000で出している超良心的価格なお店なのですな。度数は11.5°と低めですが、味わいはしっかり目でニッコリ。
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まずは、てんこ盛りの自家製グリッシーニ。一緒に小さめの前菜が4つテンポよく提供されるのだ。1つめが「野菜のチップス」。ふわさく系のお菓子のような感じで、上に紅芯大根のピュレ、白いのはなんだっけ、多分そちらも根菜系のピュレが乗った、香ばしい揚げ煎餅ですな。
グリッシーニが8本!も提供されていて、こんなに喰えるかよ!と思ったのですが、ガリガリ食感で美味しくて、お料理のつなぎにつまんでいると結局ほぼ完食(汗)。
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更に「自家製メロンソルベと生ハム」。名前の通り!のお料理なのですが、超薄切りのふわふわ生ハムの塩味が甘~いメロンソルベと絶妙に合うわけで。
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で、続いて揚げたてでふっくらと美味しい「めごちのフリット」、それに「ミニバーガー」が登場。このミニバーガーがですね・・・
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直径2cmぐらいの超ミニミニサイズでびっくり。ミニミニ牛ステーキが挟んであるのですが、面白いだけでなくちゃんと美味しい。パンも自家製で、シェフ曰く、一瞬で火が通るので作るのに超!集中力が要るそうです。
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お次は冷たいスープで「スモモのガスパチョ」なり。これもシェフお1人でこれを出してくるのだ~と感心した、超凝った一皿。スープはスモモとトマトを合わせた感じで、トマトのガスパチョよりも酸味・甘みとも強化しつつ、全体的には爽やかな味わい。で、その上に盛り込まれているのが・・
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粘度があるオクラのピュレ、それにクリームチーズが沈めてあるのだ。浮き身に入っている刻んだトマト、それにパプリカがガスパチョ感を増強させるのですが、ときおりバジルの風味を感じるのがイタリアン。いやー、これはのっけから凄いものがでてくるなと。

で、我々を確実にこのお店の熱狂的ファンにした一皿が登場。
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「ボタン海老のラビオリ かぼちゃソース」がこちら。ボタン海老の身を包んだラビオリで・・・
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イタリア風海鮮餃子のようなプリプリ感。周りの黄色いのが自然な甘さのカボチャソース、緑色のオイルはニラ由来!、中央の白いものはパルメジャーノを使ったチーズクリームという味の組み合わせ。想像できますかね? これも、ときどき感じる芽紫蘇の風味が旨味を倍加させるわけで。相方共々、お次のパスタとどちらが本日一が甲乙つけがたかった一皿。
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「蛸とセロリの冷製パスタ」なり。これまた見た目以上に手が掛かっている一皿。パスタの周りにある赤いものはトマト汁のジェラート、緑はパセリのジェラート。セロリと蛸は事前に火を通してから十分冷やしてあるオイル系パスタなのだ。キンキンに冷えております。
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通常、こういう冷製はカッペリーニなどの細い麺を使うと思うのですが、シェフ曰く「細麺は小麦の風味が弱いので、僕は太いのを使います~」とのご説明でした。いやー、ブリブリ食感で十二分にセロリ、蛸の旨味を吸い込んでいて、旨いのなんの・・・
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で、更に泣かせるのは、一緒に辛いのがお好きでしたらお使いくださいね~と、唐辛子オイルを添えてあるところ。いやはや、このパスタを食うために夏の間は通いたい!という感想。超!オススメいたします。
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で、メインが登場。「鶉のロースト 茸のソース」なり。うずらには生ハムやモルタデッラ(ボロニアソーセージ)を刻んだものが詰められているようで、ボリュームしっかり。エミリア・ロマーニャ州の名物料理だそうです。パスタの量が結構しっかりなので、もうそろそろお腹も良い感じなのですが、この程よい甘口の茸ソースで食欲も見事復活!
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これは赤も呑まなくては!ということで、グラスを追加。ハウスワインに使っておられるのはプーリアの「Domodo Montepulciano d'Abruzzo」のようです(多分)。お手軽ですがちゃんとウマウマ。

が!食後のデザートまで面白いものが出てくるのだ。それも2種類も!
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まず一品目は「生卵」なり。見た目は本物の生卵そのものなのですが、卵黄部分はマンゴーのピュレを薄いゼリー膜で包んだもの。卵白部分はエルダーフラワー、それにトマトを使ったジュレ、という。うわこれは美味しいわ!と思った一品。こちらのシェフは、お料理で人を楽しませるのが大好きなのだ!というのが現れる一品ですなあ。

更に・・・
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「ワッサーのコンポート仕立て」なり。ワッサーとは、桃とネクタリンが自然交配して出来た果物で、桃の甘さとネクタリンの酸味が程よいバランス。これは甘すぎない程度にコンポートしたもの。食感はネクタリン寄りでした。
また盛り付けが凝っていて、上の小枝状のものはサクサクのメレンゲ、その下に酸味のあるヨーグルトジェラート、ソースは桃ピュレにフェンネルを利かせたソースという、これまた味が想像できます?という布陣。全体的には後口サッパリ。
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相方は紅茶、私は珈琲で充実ディナー完了。いやはや超お腹いっぱい~。お一人でこの料理をこなされているので、それなりに進行はゆっくり目なのですが、吞んでいると気にならないペース。ついつい、グリッシーニに手は伸びますが(汗)。

またまた食べるのは早いので、〆て2時間一本勝負! 以上で、泡ボトル1、赤グラス2で〆て¥25000割れという大大大大納得価格でした。いやはや大満足~! あまり一度行ったお店で帰りに予約を入れて帰るようなことはしないのですが、超気に入ったので珍しく一周年記念ディナーの予約を入れて帰ってきました(汗) 

とりあえず、既に夜営業されているという告知が十分ではないようで、今のところ、予約は入りやすいかと思います。予約電話は夜営業前の17:00~18:00ぐらいなら出てくれそうですので、ぜひ。

店舗情報

店名:ア ケ プント シアーモ? (A che punto siamo?)
住所:京都市北区小山北大野町59-2
営業時間:11:30~14:30(L.O) 18:00~ (夜は2日前までの予約制)
定休日:火曜日
TEL:075-278-9554
https://www.instagram.com/a_che_punto_siamo/
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