2024年11月18日 更新

【喫茶座談会】今一度考える「継承の価値」「続けることの意味」【京都府喫茶飲食組合】

京都府喫茶飲食組合では放送作家の小山薫堂氏を迎えて座談会を開催されました☆「継承の価値」「続けることの意味」をテーマに喫茶マドラグの代表山﨑氏と六曜社店主の奥野氏が加わり、楽しくも興味深い会になりました☆

「継承の価値」「続けることの意味」

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この座談会は京都府喫茶飲食生活衛生同業組合の令和6年度生活衛生関係営業対策事業として開催されました。

組合会員だけでなく、一般の参加も可能で150人定員のところほぼ満席という盛況ぶりでした。
今回は放送作家の小山薫堂さんを迎えて喫茶マドラグの代表山﨑三四郎裕崇さん、六曜社店主の奥野薫平さんとの3人の座談会。
司会進行は梅園店主の西川葵さん。
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小山薫堂さん(左)。
放送作家。脚本家。京都芸術大学副学長。料亭「下鴨茶寮」主人。
1964年熊本県天草市生まれ。
日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。
「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。
執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザー、2025年大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーなどを務める。
熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親でもある。
(組合資料のプロフィール紹介から引用)
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小山氏の下鴨茶寮という超老舗を引継ぐことになったエピソードはまさに会のテーマにぴったり。
まるで喜劇のような展開で笑いを誘い和ませていただきました。
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山﨑三四郎裕崇さん(右)
喫茶マドラグ経営代表。京都喫茶文化遺産代表。
2011年喫茶マドラグ開業の後、京都と神戸で5店舗運営。
2023年サンマルクホールディングスと業務提携。
だいきぎょうのオペレーションと、零細企業の独自性の高次元での融合を目指し今後全国に店舗展開を予定。(組合資料のプロフィール紹介から引用)

常にふざけているように見えますが、何事にも真剣で大真面目に取り組まれる方。
周りを楽しく和ませようと自虐ネタをはじめ常に努力されています。
その空回り感もとても面白いのですが、勢いで丸め込んでしまうのが天才的。
「コロナの玉子サンドイッチ」は引き継いだことの成功例。
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奥野薫平さん(左)。
六曜社珈琲店 店主。6448COFFEE+ESSENCE 展開。
1950年創業の喫茶店3代目。家業を守り続ける事を柱に焙煎も行い、街の”オアシス””サロン”といった役割に重きを置き「相席文化」や「喫茶文化」の継承を担う。
コーヒーの可能性を広める活動も多岐に参加、主催する。
(組合資料のプロフィール紹介から引用)

「お店で美味しい珈琲で良い時間を楽しんでもらって、良い気分で帰ってもらう。そして次に会った人にもその幸せな良い気分を感じてもらう。そうした幸せが波紋のようにが広がればいい。」
薫平さんの言う感覚は多くの店舗経営者が想っているであろうイメージですね。
それぞれの感覚。それぞれの表現。
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会の後半には組合の理事長、「珈琲家あさぬま」の浅沼健夫さんもお話に参加。
ここでも三四郎さんから「めずらしく話が簡潔にまとめられていて大変良かった!」というつっこみ 笑
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司会進行は、西川 葵さん。
昭和2年創業の京都の甘党茶屋「梅園」3代目店主。

経営全般はもちろん、商品開発や店舗運営にも深く関わりながら広報活動にも力を入れられている超多忙人。苦労を表に出さず、華やかさを絶やさないのはいわゆる”女将”としての所作そのもの。
盛り上がる3人のお話に割って入る、難しい進行としての役目も落ち着き払ってこなされていたのは流石です。
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最後には質疑応答も。
参加された方々の真剣さも伝わってきます。

「継承の価値」「続けることの意味」についてそれぞれのエピソードを交えながら人としての”愛”が感じられるとても温かく密度の濃い時間だったと思います。
伝統産業を多く抱える京都ならではのテーマは今に始まったわけでなく、ずっと前から提起されてきた課題ですね。
今会においても話の行き着くところはやはり皆の共通認識しているところ。

しかし情報をただ受け取るのではなく、この会場内に響く生の声や空気感、直接聞く想いを受け取りながらそれぞれが想起するきっかけになればとても有意義なこと。

次回も是非開催されます事を期待いたします。

基本情報

【令和6年度生活衛生関係営業対策事業】   ※ 会は終了しています

座談会 「継承の価値」「続けることの意味」今一度考えたい


日時: 2024年11月12日(火)

    開場17:00 講演受付17:30 講演18:00-19:30

会場: 京都文化博物館別館ホール
  
    京都市中京区三条高倉

参加費: 1,500円(コーヒー&お菓子付)

定員: 150名

主催:  京都府喫茶飲食生活衛生同業組合
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