【京都パワースポット】安倍晴明がご祭神の『晴明神社』の見どころを紹介！

大河ドラマ『光る君へ』でも注目の安倍晴明。平安時代最強の陰陽師がお祀りされている晴明神社は、今でも晴明の術によって結界が作られているとかいないとか…。さてその真偽やいかに。

晴明神社について

via 藤花

晴明神社は、平安時代中期に活躍した陰陽師・安倍晴明屋敷跡に創建された神社です。
ご祭神はもちろん安倍晴明。
寛弘4年（1007）晴明の偉業を讃えた一条天皇の命によって建てられました。
応仁の乱後の度重なる戦火により一時衰退していましたが、氏子による整備が行われ、近年の晴明ブームにより一躍京都のパワースポットとして注目されるようになりました。

晴明神社の見どころ

現在の晴明神社は、一の鳥居が堀川通りに面し、葭屋町（よしやまち）通りを挟んで二の鳥居があります。
通常一の鳥居には、通常神社名やご祭神の名前が掲げられますが、晴明神社の場合は社紋である晴明桔梗になっています。

via 藤花

晴明桔梗は「五芒星（ごぼうせい）」とも呼ばれ、晴明が祈祷やお祓いをする際に使用した呪符の一つでした。
五芒星はあらゆる魔除けの呪符として重宝されています。

式神が守る一条戻り橋

via 藤花

一の鳥居をくぐったすぐ左手には、旧一条戻橋があります。
現在の一条堀川にかかっている戻橋は、平成7年（1995）にかけ替えられたもので、残念ながらあまり風情はありません。
先代の橋で使用されていた欄干を使って平安の頃の「一条戻橋」が再現されたのが、晴明神社境内にある旧一条戻橋です。

via 藤花

橋のたもとには、愛嬌のある表情の式神が座っています。
式神とは、陰陽師が使役する精霊のことです。
一般の人には見えないの式神ですが、晴明の奥さんには見えたそうで、式神を怖がる奥さんのため、晴明は一条戻橋の下に式神を封じて使役する時だけ呼び出していたらしい。
晴明さんって案外（ごめんなさい！）優しい。

二の鳥居と四神門

via 藤花

一の鳥居と二の鳥居の間には、月と日が配され陰陽を表した柱「日月柱（にちげつちゅう）」が、二の鳥居のすぐ内側にあるのが「四神門（しじんもん）」です。
四神門の柱には、東の青龍・西の白虎・北の玄武・南の朱雀が掲げられています。
晴明が住んでいたころの四神門には、来客があるとひとりでに開き、客が帰るとひとりでに閉まったという伝説があるそうです。

via 藤花

晴明井

二の鳥居をくぐった参道の右側には、手水舎と晴明井。
晴明井は晴明が念力で水を湧きださせたと伝わる井戸で、病気平癒のご利益があるとされています。

via 藤花

手水舎で手と口を清め、いよいよ本殿へお参りします！

本殿

via 藤花

本殿に向かって左にあるのは、晴明神社所蔵の晴明肖像画をもとに作成された安倍晴明像で。衣の下で印を組ながら天体観測をしている様子を表しています。

via 藤花

右手にあるのは厄除桃です。
古来、桃は魔除けや厄除けの果物されていて、こちらの厄除桃に自分の厄をなでつけることで、桃が厄を取り払ってくれるそうです。
静かに優しく桃をなでてみると、なんとなくホッとするような安心感を覚えます。

末社・齋稲荷社

本殿の右隣には、倉稲穂命（うかのみたまのみこと）他2柱の神様をお祭りしているお社があります。
晴明の母親が白狐だったという伝説があったことにも由来しているのでしょうか。

via 藤花

ご神木・楠

via 藤花

境内で大きな存在感を持っているのが、樹齢約300年といわれている楠のご神木。
ご神木には触れてはいけないというのが一般的ですが、晴明神社では「両手で触れて大樹の力を感じ取ってください」と書いてあります。
根を踏まずに近づけるようにご神木の周囲を囲ってあるので、安心です。
じっと触れていると、静かで力強いパワーが少しずつ手のひらから体の中へ入っていくようでした。